こんにちは、アルモ形成クリニックの内田直宏です。
私は全く利点を見出しておりません。

なぜなら
In Vivo Studies Using Specialized Holding Solutions of Hypothermosol and Liposomal ATP. In: Unger W, Shapiro R, ed. Hair Transplantation. Sixth Edition. New York: Thieme; 2022.
など、文献を読んでみてもそもそもHypothermasol（ハイポサーマソル）単独の優位性でなく、＋アルファでATPが加えられている保存液の優位性を述べております。
Hypothermasol +ATPという特殊な低温保存液は、4～5日後の移植片の生存率が驚くほど高く、ある研究では3日後の生存率が84％、別の研究では72％との結果がでており、
植毛手術では基本的にありえないですが、採取後、数日経過している場合には確かに有用だと考えられます。

ですが、基本的に適切に採取後、適切な温度で保存し、適切なタイミングで6時間以内に移植開始するケースが大半であるため、その場合は、生着率が98%以上であることがほとんどです。
基本的には採取工程が最も大事です。
私のクリニックでは、さらにいろいろな工夫を行っておりますのでカウンセリングで是非聞いてみてください。

内田直宏