植毛を受ける際の髪型と生着率について質問をします。よろしくお願いします。
坊主にすると生着率はいいでしょうか?
植毛後の大事な2週間の生活中、坊主であれば軽くシャンプーをするだけなので、シャンプー時の株脱落の不安はなくなります。
また、手術時間も少しは短くなり、その分株の生存率が上がるように考えられます。
一方で、外出時に気にして帽子を被ってしまうと、下手して大量に抜けてしまわないかと不安です。
総合的にみて坊主はどうなのでしょうか?
田中様
アルモ形成クリニック院長の内田直宏です。
いわゆる、丸刈りにした時と丸刈りにせずに移植した際の移植株の生着率については変わりませんので基本的には
移植部付近は刈らずに手術を行うことを推奨します。
むしろ、安易に丸刈りにしてしまうことで
①執刀医が既存毛の長さや方向性を見失い、術後、毛流、毛皮角が自然でなくなる可能性がある
②既存毛の太さや、ボリュームの評価が短いことで行いずらく、離れ小島現象を引き起こす可能性がある
というデメリットがあるためです。
丸刈りにする理由は、執刀医や看護師が手術スピードを上げて早く手術を楽に終わらす以外の何の理由でもないと考えています。
ご指摘されている、手術時間と株の生存率についての関係性ですが、丸刈りにすることのスピード改善がわずかであり、大勢に全く影響がないです。
それより多少時間がかかったとしても術後結果を予測した丁寧な手術を行った方が断然結果が良くなるケースが多いです。
唯一坊主のメリットがあるとすれば、他の人が至近距離で毛髪をみた際に、長さの差がすくないため、より生え上がりが自然に見えることくらいでしょうか。
アルモ形成クリニック 院長 内田直宏
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