瘢痕性の脱毛と円形脱毛はまるで異なります。
もちろん、円形脱毛は円形の形の脱毛は全てそうなるといえばそうなのですが、

瘢痕性脱毛は、何か受傷起点もしくは術後の瘢痕など、基本的には創傷が治癒した後に、2次治癒といって、傷跡の隙間が綺麗に塞がっておらす、瘢痕組織となり、その部分の毛包の欠落を示すものです。

他方で、円形脱毛は、主に自己免疫活性化もしくは障害による脱毛で局所に生じる脱毛で、毛包は保たれているが、多くは一次的な脱落および毛髪伸長が伴わない脱毛のことを言うケースが多いです。

FUTの最大の欠点は、
どんなに慣れている外科医が縫合して、毛包斜切開等を使用しても、後頭部はある程度ワイドなスカー（瘢痕）になりやすいという点と、縫合部の周囲が虚血を起こし、脱毛を生じるという点です。

特に無視できないのは、suture markです。
糸を少しでも強く締め付ければ、マークも残る、脱毛を起こすのです。