生え際は正常?気になる後退をチェックする方法と対策
「最近、生え際が後退してきた気がする…」
そう感じていませんか?
生え際が後退しているかもしれないと一度気づいてしまうと、不安はどんどん大きくなってしまいますよね。
生え際のことがどうしても頭を離れず、ストレスが溜まってしまうこともあるでしょう。
不安の解消には、まずはセルフチェックをして自分の状態を知ることが大切です。
髪の状態にあった対策をすることで、将来的な薄毛を防ぐことにもつながります。
この記事で紹介するセルフチェック方法や予防法を取り入れ、早めに薄毛対策をしましょう。
生え際の正常は個人差が大きい
生え際の状態を「正常か異常か」と一律に判断するのは困難です。
生え際の形や後退の程度は、遺伝や生まれつきのおでこの形によって大きく変わるためです。
広めのおでこや富士額(ふじびたい)と呼ばれるM字型の生え際は、誰にでも見られる特徴であり、それ自体が異常というわけではありません。
ただし、生え際のラインが急に変化したり、抜け毛が増えたりしたときは注意が必要です。
次に、年齢や遺伝による自然な変化と薄毛による生え際の後退を見極めるために、具体的なチェックポイントを確認していきましょう。
生え際が正常かどうかのチェックポイント
自分の生え際が正常かどうかを確認するためには、いくつかのポイントがあります。
- おでこの広さが指3本以上
- 抜けた毛が細い・短い
- 抜け毛の本数が100本以上
- 頭皮が硬い
- 周りから薄毛を指摘される
いずれの項目でも大切なのは「以前と比べてどうか」という点です。
たとえば、おでこの広さは「指3本以上」が生え際後退の目安となっていますが、生まれつき指4本分の広さのおでこの人ももちろんいます。
そのため、定期的にセルフチェックをしたり周りの人に意見を聞いたりするのがポイント。
以前と比べてどう変わったかを項目に沿ってチェックしていきましょう。
生え際後退のセルフチェックについて詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。
生え際の後退と薄毛の原因5つ
生え際の後退にはいくつかの原因があり、普段の生活習慣や遺伝的な要素が関係しています。
薄毛の原因5つを詳しくみていきましょう。
遺伝
生え際の後退は、遺伝の影響を受けます。
とくに、薄毛の傾向は母方から強く遺伝するといわれています。
母方の父や祖父が薄毛であれば、薄毛の原因は遺伝である可能性が高いでしょう。
遺伝子レベルで薄毛のリスクがあるか知りたいときは、遺伝子検査という方法もあります。
血液や毛髪などを採取し、遺伝情報を調べることで薄毛発症のリスクを知ることができるのです。
遺伝子検査について詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてみてください。
参考
男性型脱毛症患者の頭皮マイクロバイオームと皮脂の関連性解析
ストレス
ストレスも生え際の後退に影響を与える要因のひとつです。
強いストレスを感じると、血行不良やホルモンバランスの乱れが起こり、髪の成長に悪影響を及ぼすことがあります。
ストレスによって薄毛が進行することがあるため、普段の生活でストレスを軽減する方法を見つけることが大切です。
参考
男性型脱毛症患者の頭皮マイクロバイオームと皮脂の関連性解析
物理的な刺激
髪や頭皮への物理的な刺激も生え際の後退に関係しています。
たとえばヘアスタイルが原因で髪の毛が引っ張られると「牽引性脱毛症(けんいんせいだつもうしょう)」を引き起こすことがあります。
これは、髪が強く引っ張られることによって生え際の毛根にダメージが蓄積され、髪が抜けやすくなる状態です。
ポニーテールやカチューシャなど、髪を引っ張るヘアスタイルが続くと、毛根が弱くなり生え際の後退につながることがあります。
不規則な生活習慣
生え際の後退は、不規則な生活習慣も原因のひとつです。
たとえば、喫煙や過度のアルコール摂取、脂肪分の多い食事が続くと、髪の健康に悪影響を与えることがあります。
生活習慣が乱れると、血流が悪くなり、髪の成長に必要な栄養が十分に行き渡らなくなります。その結果髪が細くなり、薄毛や生え際の後退が進む可能性があるのです。
参考
・男性型脱毛症患者の頭皮マイクロバイオームと皮脂の関連性解析
・脱毛症外来|東京医科大学
AGA(男性型脱毛症)の初期症状
生え際の後退は、AGA(男性型脱毛症)の初期症状の可能性もあります。
AGAは男性特有の脱毛症で、前頭部や頭頂部の髪が徐々に薄くなるのが特徴です。
髪の毛が細く短くなっていくため、最終的に薄毛になる可能性があります。
生え際の後退が進む際は早めにAGAの診断を受け、適切な対策を取ることが重要です。
参考
・薬の窓口 No.143 岡山大学医学部歯学部附属病院薬剤部 医薬品情報室発行
生え際の後退を予防する方法
生え際の後退を防ぐためには、生活習慣の改善や頭皮に優しいケアが必要です。
ひとつずつみていきましょう。
生活習慣をととのえる
生活習慣をととのえることは、今日からすぐに取り組める生え際対策のひとつです。
とくに意識していきたいことは以下の3つ。
・禁煙する
・アルコールを控える
・バランスの良い食事を意識する
揚げ物やファストフードなど、脂肪分の多い食事は血液の流れを悪くするため、頭皮に十分な栄養が届きにくくなります。
その結果、抜け毛が増え薄毛の原因となるといわれています。
薄毛対策には、たんぱく質やビタミン、ミネラルなどの栄養素をしっかりと摂ることが大切。
いつもの食事にサラダをプラスしてみる、ファストフードはやめて和食定食にしてみる、といったことから始めてみましょう。
薄毛と食事の関係について、さらに知りたい方はこちらの記事も参考にしてみてください。
参考
男性型脱毛症患者の頭皮マイクロバイオームと皮脂の関連性解析
頭に負担の少ない髪型に変える
牽引性脱毛症が原因として考えられるときは、頭に負担の少ない髪型に変えることが対策になります。
ポニーテールやカチューシャなど、髪を引っ張るヘアスタイルは避けるようにしましょう。髪の分け目がいつも同じ人は、それも毛根へのダメージとなっているため、時々分け目を変えてみることも大切です。
皮膚科やAGA専門の医療機関を受診する
色々な対策をしてみても生え際の後退が気になるときは、皮膚科やAGA専門のクリニックで診断を受けることが大切です。
AGAと診断された際の治療法としては、薬の服用や植毛などがあります。
早期の対策を取ることで、症状の進行を防ぎ薄毛のリスクを減らすことができます。
生え際が気になるときの心のケア
一度生え際の後退が気になると、人の視線が気になったり鏡を見るのが憂うつになったりしてしまいますよね。
今後自分はどうなっていくのかと、ストレスや不安が強まることもあると思います。
強いストレスは心身の不調をきたし、薄毛の原因になることがあるため、できるだけ前向きな気持ちで対処することが大切です。
髪の悩みがあっても、自分らしく楽しんでいる人はたくさんいます。
髪型を工夫したり新しいファッションに挑戦したりすることで、自分の魅力を引き出すことも可能です。
薄毛でもかっこいい髪型を目指す方法は、以下の記事に詳しく解説しているのでぜひご覧ください。
それでも不安が残る場合は、一度クリニックに相談してみましょう。
治療の必要性や今後の見通しが立てば、気持ちが落ち着くことがあります。
ひとりで抱え込まず、ぜひご相談ください。
まとめ
自分の生え際が正常なのかは、個人差が大きく一律に判断することは難しいといえます。
生え際の後退が気になるときは、まずはセルフチェックで自分の状態を確認し薄毛の兆候を早めにつかむことが大切です。
生え際の後退を予防するには、生活習慣の改善や髪に負担のない髪型の工夫もポイント。
いずれにしても、自分自身の髪の健康に気を配りながら、前向きな心で対処していくことが薄毛への不安をやわらげることにつながりますよ。