白髪はハゲないは嘘?薄毛との共通点やAGA治療薬の効き目を解説


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最近、急に白髪が増えた。これは薄毛の前兆?
白髪になると将来ハゲない、っていうのはウソ?
白髪が多いと、AGA治療薬が効きにくいって本当?
薄毛治療をすると、白髪にも効果がある?

このような悩みを解決する記事を用意しました。

記事の内容は、以下の通りです。

つまり、「白髪と薄毛の因果関係」について解説しています。

結論、白髪とAGAはまったくの別物です。

つまり、「白髪はハゲない」というのは根拠のない都市伝説。

頭皮の血流低下のせいで白髪が増えている方は、薄毛のリスクも高いので注意が必要です。

この記事を読むと、白髪と薄毛の関係を理解し、白髪があっても迷うことなく薄毛治療に取り組むことができるようになります。

すぐに薄毛と白髪の関係について読みたい方はこちらへどうぞ!

目次

白髪になるメカニズム

日本人の髪が黒い理由

髪の毛は「メラニン」という色素を取り込みながら成長していきます。

メラニンは毛根の周りにある「メラノサイト」という細胞で作られ、ユーメラニンとフェオメラニンの2種類があります。

メラニンの種類

・ユーメラニン:黒~褐色
・フェオメラニン:黄~赤色

髪の色は上記のメラニンの配分で決まり、日本人に黒髪が多いのはユーメラニンの割合が高いからです。

白髪は髪からメラニンが抜けてしまった状態

白髪は「白い髪」というより「色素を持たない髪」です。

髪の成長の過程で、何らかの原因でメラニンを取り込めなかった髪が白髪になります。

メラニン色素を取り入れられない原因には以下の2つがあります。

メラニンを取り込めない型

・休止型:メラニン色素の合成を行っていない
・欠失型:メラノサイトの数が減少もしくは消失している

主に前者はストレスなどの突発的なきっかけ、後者は加齢により起こることが多いです。

それぞれ詳しく解説していきます。

休止型

休止型とは、メラノサイトは存在するものの、うまくメラニンを合成できなくなった状態のことです。

メラニンはメラノサイトから直接出るわけでなく、アミノ酸であるチロシンと酸化酵素であるチロシナーゼを放出し、以下の流れでメラニンを合成します。

メラニンの合成の流れ

チロシン→ドーパ→ドーパキノン→メラニン

メラニンの合成ができなくなる原因は明らかではありませんが、

  • ストレス
  • 偏った食生活
  • 睡眠不足
  • 体質

といった要素が関わっているとされています。

参考:https://www.jstage.jst.go.jp/article/koshohin/42/1/42_420101/_pdf

欠失型

一方、メラノサイトの数が少なくなり、メラニンの合成ができなくなった状態を欠失型と言います。

加齢による変化で起きることが多く、一般的な白髪はこちらのタイプになります。

白髪と薄毛に共通する原因3選

以下の3つは白髪と薄毛のどちらの原因にもなります。

  • 栄養不足
  • 睡眠不足
  • ストレス

それぞれ詳しく解説します。

栄養不足

バランスの取れた食生活は髪にとって重要で、不健康な食事は白髪の原因になります。

メラノサイトにエネルギーを届けられず、メラニンを合成する作用が弱まってしまうからです。

同じように、髪を作るために必要な栄養が足りないと健康な髪が育たず、抜け毛が増えてしまいます。

特定の栄養素の有効性が解明されているわけでなく、「これを食べれば大丈夫」という食材はありません。

好き嫌いなくバランスのよい食事を心がけることが大切です。

睡眠不足

髪にとって「質の良い睡眠」は大切です。

睡眠不足が続くと、副交感神経のはたらきが抑えられ、栄養や酸素が十分に届かなくなります。

また、寝ている間に分泌される成長ホルモンが細胞の修復をしてくれます。

徹夜明けに頭がボーッとしたことはありませんか?

睡眠の質が低いと、メラノサイトや毛母細胞のはたらきが悪くなり、白髪や薄毛のリスクが高くなってしまいます。

トレス

ストレスは、健康な髪が成長する妨げになります。

強いストレスにさらされる状態が続くと、自律神経のバランスが乱れてしまいます。

身体を休めるべきときにも交感神経が優位となり、興奮して眠れなくなったり、緊張してリラックスできません。

また、ストレスを感じたときに身体の中では活性酸素が増え、細胞が酸化しやすくなります。

白髪や抜け毛を防ぐためには、ストレスをうまくコントロールできるようにするとよいでしょう。

白髪とAGAの関係

結論、白髪とAGAには直接的な関係はありません。

記事の前半にも書いたように、白髪が増えるのは、髪が成長するときにメラニンを取り込めなくなるのが原因です。

一方、AGAによる脱毛はDHT(ジヒドロテストステロン)の作用により、発毛サイクルが短縮することで起きます。

白髪でもAGA治療薬の作用に問題なし

AGA治療薬のフィナステリドやデュタステリドは、DHTの変換酵素である5αリダクターゼを阻害して脱毛を止めます。

治療薬の作用機序はメラノサイトやメラニン合成に関わる酵素と関係がなく、治療効果に影響はないでしょう。

「白髪があるからAGA治療の効き目がないのでは……」と不安に感じる必要はありません。

Q1: AGA治療薬で白髪も改善される?

白髪になるのはメラノサイトの作用で、治療薬に白髪を改善する効果はありません。

ただし、ミノキシジルには血管を広げる作用があり、副次的に頭皮への血流が改善されて白髪が減る可能性はあります。

Q2: ストレスで急に白髪になることはある?

記事の前半でも書いたように、成長する過程でメラニンを取り込めなかった髪が白髪になります。

「すでに生えている髪がストレスで真っ白に」ということはありません。

Q3: 白髪を抜くと薄毛になる?

白髪に関わらず、生えている髪を無理やり抜くことは頭皮にとってストレスになります。

発毛周期が乱れたり、毛根にダメージを与えることで結果的に薄毛になる恐れはあるので注意しましょう。

まとめ

この記事では「白髪と薄毛の関係」について解説しました。

白髪になるメカニズムにはメラノサイトと呼ばれる細胞が関係しています。

何らかの原因で、メラニンを受け取れなかった髪が白髪になります。

AGAと白髪の直接の関係はなく、白髪があってもAGA治療の効果に影響はありません。

ただし、白髪と薄毛には共通の原因もあり、以下のようなものがあります。

  • 栄養不足
  • 睡眠不足
  • ストレス

不規則な生活は白髪だけでなく、薄毛のリスクでもあるため、日頃の生活習慣を見直してみましょう。

監修医師コメント

内田直宏

白髪になりやすい、なりにくいというのは遺伝的傾向が強いです。加齢により徐々にメラニン色素量が低下するのですが、人により低下する度合いが異なります。

白髪は幸い染料によって染めることが可能ですので、気になる人は適度に染めてカモフラージュするのがおすすめです。


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