LINE相談 Web予約 お電話

コラム

アルモ式植毛

PHYSICIAN SUPERVISING

ページの監修医師

アルモ形成クリニック
院長 内田 直宏(なおるん先生)

  • ISHRS(国際毛髪外科学会)正会員
  • 年間200症例以上の自毛植毛を執刀
  • 違和感ゼロへ導く精密なグラデーションデザイン植毛が得意
アルモ形成クリニック 院長 内田直宏

ホールスリットとラインスリットの違い④|密度・ヘアボリューム・傷跡

ホールスリットとラインスリットの違い⑤ 〜傷跡について〜|東京 自毛植毛 アルモ形成クリニック 美容外科

今回からホールスリットとラインスリットの違いについて、パートを分けて私の考えを述べて行こうと思います。
part1はアジェンダです。

カウンセリング時に、3人に1人くらいの患者様がこのスリットについてはお尋ねされるほど多いご質問の一つです。

詳しくはこちらを参考ください。

高密度の秘策とは

この高密度植毛というのは、よく手術の回数と関連して議論されます。例えば、「1回目の手術だと密度に限界があり、気になる場合には2回目に密度アップを将来的に行いましょう。」などが代表的です。

これは間違いではありませんし、毛の薄い部分の面積が広範囲に及ぶ場合や既存毛が多く存在する場合などは、計画的に手術2回に分ける方がよい場合もあります。

しかしながら、植毛は手術結果が出るまでに時間もかかりますし、特に刈り上げる方法ではダウンタイムが長引きます。

なるべく植毛は1回である程度満足ゆく結果が出たほうがよいですよね。

植毛の成否は

ボリューム=1グラフトあたりの本数×グラフト密度×毛の太さ (3要素)

によって決定されます。

よくも悪くもボリュームを出すためのこれら3要素のうち術者(執刀医)によって最も変わってしまう要素が密度となります。

外科医が自身の手で細かく移植穴を作成するため、当然です。

患者様の希望や将来に渡る計画によっては、複数回に手術を分けた方がよいケースもございますが、一度で高密度にすることが植毛の手術結果を良くするための一歩であることは間違いありません。

密度濃く移植穴を作成するとき、術者の技量も大切ですが、もう一つ大事な要素が使用する手術器具といえます。この手術器具はその道具の特性を知ることで密度を確保できるのです。

高密度植毛を行うには徹底的に手術器具にこだわらなければなりません。

理想的な密度とは

自毛植毛で目指す理想の密度は、AGAを発症する前のご自身の髪の状態です。しかし、薄毛が進行して毛髪がまったくない部分では、1回の植毛手術だけで元の密度を完全に再現することは難しい場合があります。

その理由は、移植できるグラフト(毛包)の密度には限界があるためです。一般的に、無毛部へ1回の手術で移植できる上限は約40株/㎠とされています。一方、健康な頭髪は約60株/㎠程度の密度があるため、数値上はやや少なくなります。

とはいえ、自毛植毛では後頭部や側頭部の太く丈夫な毛髪を移植するため、40株/㎠でも見た目には十分なボリュームを感じられ、自然な仕上がりになるケースが多くあります。

一方、既存の髪が残っている部分への植毛では、既存毛を傷つけないよう隙間へ移植する必要があるため、移植密度は30〜35株/㎠程度が目安です。しかし、既存毛と移植毛が合わさることで、結果的に高い密度を実現できることも少なくありません。

また、「できるだけ高密度に植毛したい」と考える方も多いですが、高密度であれば必ずしも最適とは限りません。年齢や顔立ち、将来のAGAの進行、さらにドナーとなる後頭部・側頭部の毛量まで考慮しなければ、不自然なデザインになる可能性があります。

さらに、単に髪を増やすだけではなく、額の形や生え際のライン、毛流れ、毛の太さやくせまで考慮したオーダーメイドの植毛デザインをご提案。一人ひとりの骨格や将来の薄毛の進行も見据え、「自然で美しい仕上がり」を目指しています。

なお、自毛植毛では生涯に採取できるグラフト数にも限りがあります。そのため、広い範囲へ植毛する場合は密度を分散させる必要があり、反対に狭い範囲へ集中して移植すれば、より高密度な仕上がりが期待できます。

植毛で後悔しないためには、「どれだけ植えるか」だけではなく、「どこに・どの密度で・どのようなデザインで植えるか」が重要です。経験豊富な専門医と十分に相談し、ご自身に最適な植毛プランを選択することが、満足度の高い結果につながります。

見た目の自然さへのこだわり

植毛では、「どれだけ多く植えるか」ではなく、「自分に合った適切な密度で植えること」が、自然な仕上がりを左右する重要なポイントです。

適切な植毛密度で移植を行うことで、周囲の髪の毛とのバランスが取れ、生え際や毛流れにも自然になじみます。ここでいう「適切な密度」とは、一般的な平均値ではありません。髪の太さやもともとの毛量、薄毛の進行度には個人差があるため、一人ひとりに最適な密度は異なります。

密度が低すぎると、AGAや薄毛治療の効果を実感しにくく、「思ったより増えなかった」と感じる原因になります。一方で、必要以上に高密度で植毛すると、毛流れや周囲の髪との調和が損なわれ、不自然で人工的な印象になることもあります。

自然で満足度の高い植毛を実現するためには、単純に密度を増やすのではなく、ご自身の髪の状態や将来のAGAの進行も見据えた、バランスの良い植毛デザインを選ぶことが大切です。

既存毛とのバランス

自毛植毛では、移植した髪だけでなく、今ある既存毛とのバランスを考慮することが、自然で美しい仕上がりにつながります。

既存毛が残っている部位へ植毛する場合は、周囲の毛髪を傷つけないよう、毛と毛の隙間にグラフト(毛包)を丁寧に移植します。しかし、必要以上に高密度で植毛すると、既存毛にダメージを与えるリスクが高まり、一時的なショックロスや毛髪への負担につながる可能性があります。

一方で、移植密度が低すぎると既存毛への負担は軽減されますが、薄毛やAGAの改善効果を実感しにくくなることがあります。そのため、既存毛を守りながら十分なボリュームを確保できるバランスが重要です。

さらに、自毛植毛では将来のAGAの進行も考慮しなければなりません。移植毛は後頭部や側頭部から採取するため、AGAの影響を受けにくく、長期間にわたって生え続けることが期待できます。一方で、既存毛はAGAの進行によって徐々に細くなったり、抜けたりする可能性があります。

そのため、現在の状態だけではなく、数年先の変化まで見据えた植毛デザインが大切です。

密度に影響を与える要素とは

移植毛の質と量

自毛植毛で理想的な密度を実現するためには、ドナー(移植毛)の質と量が重要なポイントです。

植毛に使用する毛髪は、一般的にAGAの影響を受けにくい後頭部や側頭部(ドナーエリア)から採取します。このドナーエリアの毛量や髪質には個人差があり、それが仕上がりの密度やボリューム感に大きく影響します。

例えば、1つの毛包(グラフト)から2~3本の毛髪が生える割合が高い方は、同じ株数を移植してもより豊かなボリュームを得やすくなります。一方、ドナーの毛量が少ない場合は採取できるグラフト数に限りがあるため、高密度で植毛できる範囲が限られることがあります。

また、ドナーの毛が細い方や白髪が多い方は、移植後に密度がやや少なく感じられるケースもあります。そのため、術前にはドナーエリアの状態を詳しく診断し、一人ひとりに最適な植毛計画を立てることが重要です。

医師・看護師の技術力

植毛の密度や生着率は、医師・看護師の技術力によっても大きく左右されます。

高密度植毛では、グラフトを植え込むための小さな切り込み(スリット)を非常に狭い間隔で作成する必要があり、高度な技術と豊富な経験が求められます。無理に密度を高めようとすると、スリット同士がつながったり、頭皮の血流が低下したりして、生着率に悪影響を及ぼす可能性があります。

そのため、自然な仕上がりを目指すには、単に多く植えるのではなく、頭皮の状態や既存毛の有無、希望するデザインを考慮しながら、適切な密度で移植することが重要です。

アルモ形成クリニックでは、長年の経験で培ったマイクロサージャリー(顕微鏡手術)を駆使し、高密度植毛と高い生着率の両立を目指しています。移植部位や既存毛の状態、患者様のご希望を総合的に判断し、1㎠あたり約30~40株を目安に、安全性と自然な仕上がりのバランスを重視した植毛を行っています。

さらに、生着を妨げる要因を可能な限り排除することで、平均98%以上の生着率を目指し、顔全体のバランスや生え際の毛流れまで考慮したオーダーメイドの植毛デザインをご提案しています。

高密度植毛で重要なのは、「より多く植えること」ではなく、「安全に定着し、長期的に自然な見た目を維持できる密度」を実現することです。

ホールスリットとラインスリットの違い|密度編

皆様からのご質問が非常に多い「ホールスリットとラインスリットの違い〜密度編〜」について解説していきます。
密度編は少し長いので、part1・2に分けて解説して参ります。

ラインスリットで密度高く移植穴を作成した場合に下記12のような現象が起こり得るというところまで解説しました。
今回のpart2では、それらを掘り下げて解説いたします。

ホールスリットとラインスリットの違い|ボリューム編

ホールスリットとラインスリットの違いに関しては、3回に渡り過去にnoteブログで説明してきました。
特に、移植穴の密度の違いによる手術結果への影響について述べてきました。
過去のブログをご覧になっていない方はこちらをどうぞご覧ください。

スリットの違いによるボリュームへの影響ということで、ボリューム編となります。
植毛してもヘアのボリュームが出ないと手術をした意味が全くありませんので、ボリュームの評価を知ることは手術成功の道標となります。

ヘアボリュームの規定

一般的にヘア(毛髪)のボリュームは、以下の式にて規定されます。

ヘアボリューム=毛軸直径×本数≒毛軸直径×密度

密度は当然重要なのですが、いくら密度が高くても、1個ずつの毛穴から、1本の細いグラフトが出ていてはボリュームが劣るのは容易に想像できるのではないでしょうか。

1グラフト単位の概念

そこで重要となってくるのが、1グラフト単位の概念となりますが、移植する際に何本の毛を移植するのかはとても重要です。
1グラフトといっても、細い1本、太い3本など様々で、それらを対等に扱うのはナンセンスですよね。

極端なことを言えば、いくら密度が高く50G/cm2で移植しても、移植したグラフト全てが、極細の1本毛を移植した場合は、25G/cm2の低密度植毛で、太い2本毛を移植した場合に比べてボリュームが劣るということです。

そのため、ボリュームを出すために適切な太い、2-4本毛をきれいに採取し、高密度で移植することで一度で満足の行くボリュームが出せるのです。

特に、生え際では、奥はボリュームアップをメインで考え、生え際近辺は、繊細な細い毛を配置することで一度で自然に見せることが可能となります。

スリットの拡大図

スリットの拡大図 奥:マイクロホールスリット 手前:ラインスリット

図で表すと、上記のようになります。
奥の毛髪はとにかくボリュームをアップするために、2-4本毛を中心に後頭部・側頭部から選定し配置します。
一方で、生え際の最前列は繊細な毛髪を移植していきます。

当然、グラデーションのように入り乱れることもありますし、男性か女性でも全く違います。
症例によって千差万別ですので、必ずこうと決まっている訳ではありませんが、ボリュームを出すためにマイクロホールスリットを使用するということです。
ラインスリットのみではこのボリュームを出しずらく、やはり、円柱状の太いグラフトは円柱状の細めの傷跡に収まりが良いということです。

自毛植毛手術を検討されているみなさまも参考にされてみてはいかがでしょうか。

何を優先されるかは様々ですが、密度を高密度にしても限界があるのは事実であり、

他にボリュームを出す要素をきちんと分解して考えていくことが必要と言えそうです。

ホールスリットとラインスリットの違い|総集編

ホールスリットとラインスリットの違いとして、傷跡についてお話していきたいと思います。

今までに密度やボリュームなどについて述べて参りましたが、傷跡についても話していきます。

繰り返し言いますが、傷跡云々の前に、毛が生えていることが最も重要であり、毛が生えなければラインスリットであろうと傷つけるだけで意味がありませんので、生着率、生えることの方が重要ということです。

1|ラインスリットの傷跡はやはりきれい

ラインスリットでは細いグラフトを入れた際には傷が線状のためきれいに治癒します。
特に6カ月〜1年ほど経過すると、手術したのかほとんど分からずに治癒するケースが多いです。
しかし、細い傷の特性上、これまでのブログで述べてきたような生着不良が起こる可能性があるため、注意が必要です。

当院では、細めの1本毛を挿入し、生え際の前列に無理のないラインスリットの使用を心がけております。

2|ホールスリットの傷跡は本当に醜いのか?

ホールスリットでは先端が円筒状のため、皮膚に筒状の穴として移植穴ができます。
この穴にうまく円柱状のグラフトが配置できなかった場合、穴の深さや大きさにより

ピッティングスカー pitting 少し凹んだ陥没したような傷跡

リッジングスカー ridge 少し盛り上がる

などが生じる可能性があります。

リッジング、ピッティングスカーの例

リッジング、ピッティングスカーの1例

具体的には、ピッティングスカーはグラフトの丈の長さがホールの長さよりも短い場合に生じると言われており、逆にリッジングスカーはグラフトの丈の長さがホールの長さよりも(かなり)長い場合に生じやすいと言われております。

ピッティングとリッジングの2つで言えば、リッジングの方がまだマシです。
時間経過とともに瘢痕組織が成熟して平らになる可能性が高いからです。

面白いのは、移植したグラフトの丈の長さがホールの長さ(深さ)よりもわずかに長い、もしくは同じ場合には、ホールスリットでもかなりきれいに治ります。ラインスリットの傷痕かと見誤るほどきれいに治ります。

形成外科手術で植皮術という、皮膚の移植術があるのですが、特に顔面や頚部など、部位によって皮膚を移植したのかと目を疑うほどきれいに治るケースがままあります。
皮膚の端っこもピタッと移植しているときれいに治ります。

ラインスリットとホールスリットの2択のように議論されているのは間違い

また、ホールスリットとはいえど、一昔前までに使用していた直径の太いホールスリットだともちろん、直径が太いため傷跡は汚くなってしまいますが、当院では、特注の0.6mmのパンチを使用しているので、かなり傷がきれいになることが確認できております。マイクロホールと呼んでいます。

そのため、世の中でラインスリットとホールスリットの2択のように議論されているのは間違いという風に私は考えており、マイクロホールスリットの存在も加えた方が良いように考えています。

マイクロホールスリットでは正しく移植することで傷跡がきれいになり、ボリュームも出しやすいという点で優れていると考えています。

ただ、細い毛を移植する場合は、傷跡的にラインスリットが優れておりますので、総合的に考えることが重要です。

結論|ラインスリットとホールスリットは特長を把握して使い分けるべき

傷跡だけを考えれば、ラインスリットを利用をすることが大切であるが、マイクロホールスリットを利用し、正しく移植を行えば、傷もかなりきれいに治癒するので両方の使い分けが大切と言えます。

ラインスリットとホールスリットの違いについて説明していきました。
特に、特徴、密度、ボリューム、傷跡について説明してまいりました。

どれも大切な要素ですが、特徴を把握した上で使い分けることが肝要だと言えそうです。

アルモ形成クリニックより

昨日は当院の看護師さんと自毛植毛オペ手技の細かいところをとにかく詰めて学ぶ(笑)というコンセプトの勉強会を開きました。😁

想像以上にたくさん質問が来ました。私自身、改めて看護師さんより学ぶことが多い1日となりました。

当院の植毛看護師の方々は皆プロフェッショナルであり、こだわりを持って手術を行なっておりますが、忙しい手術中にはフィードバックできないとにかく細かいこと一つずつを言語化して徹底的に話し合いました。
医師目線と看護師目線で擦り合わせは定期的に必要となります。
質問も思ったよりハイレベルでかなり濃い内容となりました。

勉強会は大変刺激になり、スタッフ同士の手術レベルの確認、向上につながるので定期的に開催しようと思っております。
医療者たるもの、成長が止まったら負けです。

最近、忙しさにかまけてしまい、ブログの更新がストップしておりまして申し訳ございません。
引き続き、ブログをご愛好いただけますと幸いです。

おかげさまで、開院後に自毛手術の手術を中心にたくさん手術をさせていただいております。

手術は以前よりさらにステップアップし、私が前職で勤務していた時代の手術より、もっと洗練したものを安定して、提供できている自負がございます。

特に、前医で使用していた植毛機器をより進化させ、採取パンチも材質からこだわった特注のパンチを使用しているだけでなく、熟練看護師を中心とした潤沢な人材の配置およびFUEクリニック初とも言える専門の株確認・株処理スタッフを配置し、丁寧に移植手術まで行います。

高密度植毛はもちろんですが、女性の植毛、傷跡の植毛、眉毛の植毛もこだわって行っています。

今度、アルモ形成クリニックの特徴ということで記載させていただく予定です。
ぜひ、みなさまご愛好のほどよろしくお願い申し上げます。

このコラムの著者

アルモ形成クリニック 
院長 内田直宏

筑波大学医学部卒業後、マイクロサージャリー(顕微鏡手術)を含む形成外科施術に6年間従事。
東京、秋葉原でアルモ形成クリニックを開院。
沖縄から北海道まで、遠方の患者様に多くご来院いただいております。
年間200症例以上の自毛植毛施術を執刀しており、AGA治療(内服療法、注射療法、レーザー治療)や美容外科施術にも長けている。
自毛植毛だけでは実現の難しい、額をせまくする手術やFUT植毛による傷跡のカバーアップなどといった技術も高く評価を受けている。

内田医師のプロフィール画像

この記事をSNSでシェアする

関連メディア

まずはカウンセリングから。お気軽にご相談ください。

03-3518-5641

営業時間:10:00〜19:00(土日祝診療)
定休日:月曜日・木曜日(ただし、祝日は営業)

無料相談(施術・カウンセリング)のご予約