LINE相談 Web予約 お電話

コラム

自毛植毛の基礎知識

瘢痕性脱毛症① 感染症によるもの

瘢痕性脱毛症① 感染症によるもの|東京 自毛植毛 アルモ形成クリニック 美容外科

瘢痕性脱毛症と一口にいっても非常に幅広く診断も難しい。

感染症の後に脱毛を起こす場合、それを二次性瘢痕性脱毛と呼ぶが、瘢痕性脱毛症の中でも比較的頻度が高い。

早期発見すれば幸いなことに、ほとんどの頭皮感染症は自然治癒し、適切な抗菌薬療法で容易に治療でき、脱毛症の範囲を最小限に留めることができる。

治療のタイミングが遅くなった場合、耐性菌が暴れている場合など、感染の重症度がひどい場合、びまん性に毛包破壊が生じ、ひどい脱毛を起こすことがある。

感染による二次性瘢痕性脱毛は、原発性瘢痕性脱毛症と混同されることがある。

原発性瘢痕性脱毛症は、治療に注意が必要である。その場合、治療を継続せずに2年以上休止していなければならない。理想的には、このような患者に植毛を行う前に、皮膚生検で疾患の寛解を確認することである。

適切な抗菌薬療法の後、植毛手術の導入を検討する前に、感染症が治癒してから少なくとも6ヶ月は待つことが推奨される。

頭部白癬

概要

頭部白癬の原因菌は皮膚糸状菌であり、白癬菌(Trichophyton)または小胞子菌(Microsporum)である。頭部白癬は通常、健康な小児にみられる疾患であるが、まれに成人にもみられることがある。

ケリオンと呼ばれる炎症性のサブタイプは、しばしば後頭部の頭皮に孤立した膿性のブツブツしたプラークを呈し、膿瘍と誤診されることが多い。後頭部リンパ節腫脹も頭部白癬に伴いみられることがある。

ケリオンと呼ばれる糸状菌は通常、Microsporum canisなどの動物好性皮膚糸状菌によって引き起こされる。治療を放置すると比較的早期に瘢痕性脱毛症に移行するため、早期に発見し治療することが重要である。

治療

外用療法は毛幹への浸透が不十分である。グリセオフルビン(Microsporum感染症には8週間、白癬菌感染症には12~18週間)またはテルビナフィンによる全身抗真菌療法は、TCの一般的な原因であるTrichophyton tonsuransとM. canisに最も有効であるため、TCの管理には標準的な治療法である。

水痘

水痘帯状疱疹ウイルス(以下、VZV)は二次性瘢痕性脱毛症を引き起こすことがある。毛母細胞の内底ケラチノサイトで起こるウイルス複製が毛包炎を引き起こし、その後に瘢痕性脱毛を引き起こす可能性がある。興味深いことに、VZVは、VZV感染部位の再発性円形脱毛症の引き金にもなることが報告されている。

このコラムの著者

アルモ形成クリニック 
院長 内田直宏

筑波大学医学部卒業後、マイクロサージャリー(顕微鏡手術)を含む形成外科施術に6年間従事。
年間200症例以上の自毛植毛施術を執刀しており、AGA治療(内服療法、注射療法、レーザー治療)や美容外科施術にも長けている。
自毛植毛だけでは実現の難しい、額をせまくする手術やFUT植毛による傷跡のカバーアップなどといった技術も高く評価を受けている。

内田医師のプロフィール画像

この記事をSNSでシェアする

関連メディア

まずはカウンセリングから。お気軽にご相談ください。

050-1352-7403

営業時間:10:00〜19:00(土日祝診療)
定休日:月曜日・木曜日(ただし、祝日は営業)

無料相談(施術・カウンセリング)のご予約