コラム
PHYSICIAN SUPERVISING
ページの監修医師
アルモ形成クリニック
院長 内田 直宏(なおるん先生)
- ISHRS(国際毛髪外科学会)正会員
- 年間200症例以上の自毛植毛を執刀
- 違和感ゼロへ導く精密なグラデーションデザイン植毛が得意
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AGA治療薬についての基本情報
AGA(男性型脱毛症)は、成人男性に多く見られる進行性の脱毛症です。
主な原因は、男性ホルモン由来のジヒドロテストステロン(DHT)の影響によってヘアサイクルが乱れ、髪の成長期が短縮されることにあります。
AGAは進行性のため、放置すると生え際の後退や頭頂部の薄毛が徐々に進行していきます。しかし、適切な治療を行うことで進行を抑えたり、発毛を促したりすることが期待できます。
現在のAGA治療では、主に以下の3種類の治療薬が使用されています。
フィナステリド
フィナステリドは、AGA治療の基本となる内服薬です。
AGAの原因となるジヒドロテストステロン(DHT)の生成に関わる「5αリダクターゼⅡ型」という酵素の働きを抑えることで、薄毛の進行を予防します。
フィナステリドの特徴
- AGAの進行を抑制する
- 生え際や頭頂部の薄毛に使用される
- 継続することで効果が期待できる
- 早期AGA治療の第一選択となることが多い
フィナステリドは発毛を目的とするというよりも、「これ以上薄毛を進行させない」ための治療薬として位置付けられています。
ミノキシジル
ミノキシジルは発毛促進を目的とした治療薬です。
頭皮の血流を改善し、毛母細胞へ栄養を届けやすくすることで毛髪の成長をサポートします。
ミノキシジルの特徴
- 発毛促進効果が期待できる
- 毛髪の成長期を延長する
- 頭頂部の薄毛改善に有効とされる
- 外用薬と内服薬が存在する
フィナステリドが「守る治療」だとすると、ミノキシジルは「生やす治療」として使用されることが多く、併用されるケースも少なくありません。
デュタステリド
デュタステリドは、フィナステリドと同じくDHTの生成を抑制する内服薬です。
フィナステリドがⅡ型の5αリダクターゼのみを抑制するのに対し、デュタステリドはⅠ型・Ⅱ型の両方を抑制するため、より強力なAGA抑制効果が期待されています。
デュタステリドの特徴
- DHTの生成を強力に抑制する
- フィナステリドで効果が不十分な場合の選択肢
- 生え際・頭頂部の両方に対応しやすい
- 継続治療が必要
AGAの進行度や患者様の状態によっては、デュタステリドが選択されることもあります。
AGA治療薬だけで改善できない場合は?
AGA治療薬は薄毛の進行抑制や発毛促進に有効ですが、後退した生え際や失われた毛量を大きく回復させることが難しい場合もあります。
特に、
- M字ハゲ
- 生え際の大幅な後退
- 長期間進行したAGA
などでは、自毛植毛が選択肢となる場合があります。
自毛植毛は、AGAの影響を受けにくい後頭部や側頭部の毛髪を移植する治療であり、生え際の形や密度を直接改善できることが特徴です。
AGAの進行度や目指す仕上がりによって、薬物療法と自毛植毛を組み合わせることで、より高い治療効果が期待できます。
AGA治療薬の副作用について
AGA治療薬は、薄毛の進行を抑制したり発毛を促進したりする効果が期待できる一方で、副作用が生じる可能性もあります。
ただし、副作用の発現頻度は高くなく、多くの方が医師の管理のもとで治療を継続しています。治療を始める前には、期待できる効果だけでなく、副作用についても正しく理解しておくことが大切です。
性機能に関する副作用
フィナステリドやデュタステリドは、AGAの原因となるジヒドロテストステロン(DHT)の生成を抑制する治療薬です。
そのため、一部の方では、
- 性欲の低下
- 勃起機能の低下
- 射精障害
などの性機能に関する症状が報告されています。
ただし、これらの副作用は比較的まれであり、症状の程度にも個人差があります。気になる症状が現れた場合は、自己判断で服用を中止せず、医師へ相談することが重要です。
その他に報告されている副作用
AGA治療薬では、まれに以下のような症状が報告されています。
- 頭痛
- めまい
- 倦怠感
- 吐き気
- 肝機能数値の変動
また、ミノキシジルを使用する場合には、
- 頭皮のかゆみ
- 発赤
- 動悸
- むくみ
などが現れることがあります。
副作用の有無や程度には個人差があるため、治療中に体調の変化を感じた場合は早めに医療機関へ相談しましょう。
女性の薄毛(FAGA)治療について
女性の薄毛は、男性のAGA(男性型脱毛症)とは原因や進行パターンが異なります。
女性に多くみられる薄毛は、**FAGA(女性男性型脱毛症)やFPHL(女性型脱毛症)**と呼ばれ、加齢によるホルモンバランスの変化、ストレス、栄養不足、生活習慣の乱れなど、さまざまな要因が関与していると考えられています。
そのため、治療では原因や症状に応じたアプローチが重要になります。
女性の薄毛は早期に対策を始めるほど改善しやすい傾向があるため、気になる症状がある場合は早めに専門医へ相談することをおすすめします。
まとめ
AGA(男性型脱毛症)は進行性の脱毛症ですが、早期に適切な治療を開始することで、薄毛の進行を抑えたり発毛を促したりすることが期待できます。
フィナステリドやデュタステリド、ミノキシジルといったAGA治療薬は、多くの患者様に使用されている代表的な治療法であり、症状や進行度に応じて選択されます。
一方で、AGA治療薬には性機能に関する症状や頭痛、めまいなどの副作用が生じる可能性もあるため、治療を始める際は期待できる効果とリスクの両方を正しく理解することが大切です。
また、AGAの進行度によっては薬物療法だけでなく、自毛植毛を組み合わせることで、より自然な生え際や密度の改善が期待できる場合もあります。
薄毛の悩みは一人で抱え込まず、専門医の診察を受けながら自分に合った治療方法を選択することが重要です。
AGA治療についてさらに詳しく知りたい方や、治療薬の特徴・副作用について理解を深めたい方は、ぜひ動画をご覧ください。治療選択の参考としてお役立ていただければ幸いです。
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このコラムの著者
アルモ形成クリニック
院長 内田直宏
筑波大学医学部卒業後、マイクロサージャリー(顕微鏡手術)を含む形成外科施術に6年間従事。
東京、秋葉原でアルモ形成クリニックを開院。
沖縄から北海道まで、遠方の患者様に多くご来院いただいております。
年間200症例以上の自毛植毛施術を執刀しており、AGA治療(内服療法、注射療法、レーザー治療)や美容外科施術にも長けている。
自毛植毛だけでは実現の難しい、額をせまくする手術やFUT植毛による傷跡のカバーアップなどといった技術も高く評価を受けている。
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