コラム
PHYSICIAN SUPERVISING
ページの監修医師
アルモ形成クリニック
院長 内田 直宏(なおるん先生)
- ISHRS(国際毛髪外科学会)正会員
- 年間200症例以上の自毛植毛を執刀
- 違和感ゼロへ導く精密なグラデーションデザイン植毛が得意
額縮小術×自毛植毛の同時手術|おでこの広さと薄毛の悩みを根本から改善
おでこの広さや生え際に悩む方は、単一の施術では理想の仕上がりに届かない場合があります。特にAGAが進行しているケースでは、バランスを総合的に整えることがポイントです。そこで注目されているのが、額縮小術と自毛植毛を組み合わせた同時手術です。
この方法では、額縮小術で物理的に生え際の位置を下げつつ、自毛植毛で毛量やデザインを補う2つを同時に行うことで、顔全体のバランスをトータルで整え、より自然で美しい仕上がりへ導きます。
当院では、骨格や額の広さ、髪質、さらにAGAの進行度を総合的に診断し、「外科的形成※+植毛」という最適なプランをご提案しています。
顔全体のバランスを考慮した設計により、「不自然にならないか」「再び薄くならないか」といった不安にも丁寧に対応しています。
本記事では、額縮小術と自毛植毛を同時に行った実症例をもとに、発毛の経過やデザインのポイント、治療後の変化について分かりやすく解説します。薄毛や生え際にお悩みの方が、安心して一歩を踏み出せる情報をお届けします。
※外科的形成:額縮小術のように、手術でおでこの位置や形を整える
額縮小術とは
額縮小術とは、眉毛から生え際までの距離を短くし、額の広さを改善する外科手術です。
特に、以下のようなお悩みがある方に選ばれています。。
- 生まれつきおでこが広い
- おでこが広く見えて顔が大きく見える
- 薄毛によって生え際が後退している
額縮小術では、生え際付近の皮膚を切除し、頭皮を前方へ引き寄せることで、額の高さを直接的に短縮します。ヘアラインを下げることで顔全体のバランスが整いやすくなり、小顔に見える効果も期待できます。
額縮小術に関しては、動画でも詳しく解説しています。
術前の状態|おでこの広さと生え際の密度に課題があるケース

おでこの広さや生え際のバランスに悩む場合、1回の施術だけでは理想の仕上がりに届かないケースもあります。
今回の症例では、以下のように段階的に治療を重ねながら完成度を高めてきたケースです。
| 施術回数 | 内容 |
| 1回目 | 自毛植毛1800グラフト |
| 2回目 | 自毛植毛 800グラフト |
| 3回目(今回) | 額縮小術+自毛植毛 700グラフト |

すでに2回の植毛によって一定の密度は確保されていましたが、「仕上げの一手」となる設計を行っています。
- 額縮小術で物理的に生え際を前方へ移動
- 植毛(700グラフト)で前方の密度と馴染みを最終調整
最終的に、額縮小でおでこの「距離」を調整しつつ、植毛で「密度補強と自然さ」を目指しました。
植毛1回目・2回目の詳しい症例経過はこちらをご覧ください。
術後直後|自然なカーブを意識したライン設計

無事、額縮小術と自毛植毛の同日オペが終了しました。
額縮小術は、生え際の位置を前方に整えることで、広いおでこや後退した生え際の改善を目指す治療です。
今回のケースでは約1.5cmの皮膚を切除し、毛流れに沿った「毛包斜切開(毛根を守る切開方法)」を採用することで、術後も傷跡から自然に毛が生える状態をつくります。
さらに、皮膚を安全に前方へ移動させるために十分な剥離(組織を丁寧に剥がす工程)を行い、可動域を確保しています。
剥離が不十分な場合、無理なテンションがかかり、術後の後戻りにつながるため、この工程は非常に重要です。
さらに骨膜固定を併用することで、生え際の位置を安定させ、後戻りを防ぐ設計としています。
そのうえで、以下を踏まえて切除量とラインを決定しています。
- 骨格に合わせた自然な位置設定
- 既存の植毛ラインとの連続性
- こめかみまで含めた全体バランス
デザイン面では、骨格や既存の植毛ラインとのバランスを重視し、こめかみまで含めた全体の調和を考慮。過去の植毛との連続性を保ちながら、「もともと生えていたように見える生え際ライン」を再構築しています。
さらに術後には700グラフトの植毛を追加し、密度補強とグラデーションを整えることで、より自然な発毛と増毛効果へ導きます。
AGAによる薄毛が気になる方にも、見た目の改善と安心感につながる治療設計です。
- 生え際の密度補強
- 既存毛との自然ななじみ
- 生え際のグラデーションデザインの再現
術後は一時的に赤みや腫れが出ることがありますが、多くの場合は時間とともに落ち着きます。適切なアフターケアを行うことで、より安定した発毛と仕上がりが期待できます。
術後2週間|額短縮+密度設計の効果が明確に

| 項目 | 内容 |
| 施術名・費用 | 【1回目】アルモHi-STANDARD法 総額 2,145,400円(税込) 【2回目】アルモUn-SHAVEN法 総額 1,701,000円(税込) 【3回目】アルモUn-SHAVEN法 額縮小術 総額 3,212,000円(税込) ※麻酔代・点滴代・術後処方代 全て込み |
| リスク | 腫れ、痛み、出血、かゆみ、血行不全、傷跡、毛のう炎、感覚の違和感、ショックロス、くせ毛、自然さの限界など |
術後2週間の時点で、額の広さは明らかに短縮され、印象が大きく変化しています。
さらに、
- 移植毛の生着も順調
- 生え際のラインが自然に定着
- 顔全体のバランスがコンパクトに見える
といった変化も確認できるかと思います。
すでに土台となる密度がある状態での追加植毛のため、700グラフトと少ない株数でも仕上がりの変化が大きいのも特徴です。
額縮小術と植毛を同時に行う3つのメリット
額縮小+植毛は「広さ・薄さ・自然さ」を同時に改善し、ダウンタイムも効率化できる治療法です。
ここでは、額縮小術と植毛を同時に行う3つのメリットについて詳しく解説します。
- 一度の手術で生え際のトータル改善が可能
- より自然な生え際を再現できる
- ダウンタイムをまとめられる
それぞれ見ていきましょう。
1.一度の手術で生え際のトータル改善が可能
額縮小術と植毛を同時に行うことで、おでこの広さと生え際の薄さという2つの悩みを一度に改善できます。
特にAGAによる生え際の後退は、見た目の印象に大きく影響しますが、額縮小で生え際を前方に調整しつつ、植毛で密度を補うことで、「広い+薄い」という課題をバランスよく改善することが可能です。
個別に施術するよりも、トータルでデザインできるため、より完成度の高い自然な仕上がりが期待できます。
2.より自然な生え際を再現できる
植毛を組み合わせることで、額縮小術だけでは再現が難しい「産毛感・密度のグラデーション」のように自然な生え際の質感へ導きます。
- 産毛のような細い毛を前方に配置
- グラデーションを意識した密度設計
- 既存毛との自然なつながり
上記を再現するため、「違和感のない自然な生え際とおでこ」が形成されます。これは自毛を移植する「自毛植毛」の特徴であり、発毛後も自然に伸び続ける点が大きなメリットです。
3.ダウンタイムをまとめられる
さらに、2つの施術を同時に行うことでダウンタイム(回復期間)を1回に集約できる点も魅力です。
- 腫れや赤みなどのダウンタイムが1回で済む
- 通院回数を最小限に抑えられる
- 仕事や日常生活への影響を減らせる
通常、別々に手術を行う場合はその都度休養期間が必要ですが、手術を一度で終えられることで、ダウンタイム期間を短縮できる点も大きな利点です。
そのため、仕事や日常生活への影響を最小限に抑えることが可能です。
このように、額縮小術と植毛の併用は、AGAや薄毛に悩む方にとって「効率的かつ自然な見た目改善」を実現できる有効な選択肢といえます。見た目の変化だけでなく、心理的な自信回復にもつながる点が大きな魅力です。
当院の額縮小術3つのこだわり

ここでは、当院がこだわっている仕上がりの完成度を高めるための3つのポイントについて解説します。
額縮小術は単に皮膚を切除する手術ではなく、「どのように動かし、どう固定し、どう見せるか」まで含めた設計が重要です。
十分な剥離範囲の確保|後戻りを防ぐ
額縮小術では、皮膚を前方へ移動させるためには、「無理のない可動域を確保」が非常に重要です。
剥離(皮膚の下の組織を丁寧に剥がす工程)が不十分だと、皮膚に強いテンション(引っ張り)がかかり、術後に元に戻ろうとする力が働きやすくなります。その結果、後戻りのリスクが高まります。
- 無理に引っ張ることでテンションがかかる
- 術後に皮膚が元に戻ろうとする力が強く働く
- 結果として後戻りのリスクが高くなる
当院では、適切な範囲でしっかりと剥離を行うことで、無理のない自然な移動を可能にし、後戻りを防ぐ設計としています。
また、将来的に植毛を行うケースも見据え、「植毛後も違和感のない生え際ライン」を前提にデザインすることが重要です。
斜め切開(毛包斜切開)|将来の見え方まで設計する
通常の垂直切開ではなく、当院ではあえて約30〜45度の角度をつけて切開することで、既存の毛根(毛包)をできるだけ温存できます。
さらに、縫合後は傷跡の下から自然に毛が生えてくるため、時間の経過とともに傷が目立ちにくくなります。
- 既存毛の毛根を可能な限り温存できる
- 縫合後に傷の下から毛が生えてくる
- 時間の経過とともに傷跡が目立ちにくくなる
単に手術直後の見た目だけでなく、半年〜1年後に傷が隠れる設計を前提として見据えた設計が、満足度の高い結果につながります。
骨膜固定|長期的な安定性を担保する
皮膚を前方へ移動させるだけでは、時間の経過とともに後戻りしてしまう可能性があります。
そこで当院では、前方に移動させた皮膚を骨膜にしっかり固定することで、後退やズレを防ぎます。
この工程により、長期的に安定した生え際を維持しやすくなります。剥離と固定を適切に組み合わせることで、術後の状態をできるだけ長く保つことが可能になります。
このように、額縮小術は単なる「おでこを狭くする手術」ではなく、将来の自毛植毛や発毛・増毛治療とのバランスを考えた総合的なデザインが求められます。薄毛やAGAに悩む方にとっては、長期的な視点での治療選択が重要です。
当院の植毛へのこだわり|“バレない生え際”は設計で決まる
植毛は「量」ではなく「設計」が重要。骨格・密度・境界の3要素で自然な生え際へ導きます。
当院の植毛は、単なる増毛ではなく「自然な仕上がり」に徹底的にこだわっています。
- 骨格に合わせたライン設計
- 「グラデーションデザイン植毛」での密度配置
- 既存毛との境界をぼかすデザイン
具体的には、まず患者様一人ひとりの骨格や顔立ちに合わせて、生え際のラインを設計します。
さらに、「グラデーションデザイン植毛」により、前方はあえて密度を抑え、後方に向かって自然に濃くなるよう配置することで、地毛のような立体感を再現します。
加えて、既存毛(もともと生えている髪)との境界をぼかすことで、植毛特有の不自然さを防ぎます。
このように、AGAによる薄毛治療においても「発毛」や「増毛」だけでなく、“どう見えるか”まで考え抜くことがポイントです。
当院では、周囲に気づかれにくく、日常生活に自然に溶け込む仕上がりを目指しています。
グラデーションデザイン植毛については、こちらの記事で詳しく解説しています。
まとめ|「おでこを狭くする」だけでは足りない
「おでこを狭くしたい」と考えたとき、額縮小術だけでなく顔全体のバランスを考えた設計が重要です。
自然で満足度の高い仕上がりを目指すには、単に額の面積を小さくするだけでは不十分です。重要なのは、顔全体のバランスを踏まえた総合的なデザインです。
- 額縮小術=額の面積(おでこの広さ)の調整
- 植毛=密度と自然さの再現
額縮小術は、おでこの広さそのものを物理的に調整できる外科的アプローチです。自毛植毛によって毛量や密度を補い、自然な生え際を再現することが可能です。
この2つを掛け合わせることで、「形」を整え、「密度」を補い、より立体的で完成度の高い仕上がりへ導きます。
また、発毛や増毛といった他のアプローチと比較しても、植毛はご自身の毛を移植するため定着後は半永久的に生え続けるという特徴があります。そのため、見た目の自然さや長期的な安定性を重視する方に適しています。
当院では、形成外科の視点に加え、植毛の専門技術を融合し、骨格・毛流れ・既存毛とのなじみまで考慮した繊細なトータル設計を行っています。
「おでこを狭くする」「生え際を整える」といった部分的な改善ではなく、「顔全体をどう見せたいか」という視点でデザインすることが、後悔しない選択につながります。
まずはご自身の状態に合った治療法を知るためにも、専門医への相談を検討されることをおすすめします。
※効果には個人差がございます。
このコラムの著者
アルモ形成クリニック
院長 内田直宏
筑波大学医学部卒業後、マイクロサージャリー(顕微鏡手術)を含む形成外科施術に6年間従事。
東京、秋葉原でアルモ形成クリニックを開院。
沖縄から北海道まで、遠方の患者様に多くご来院いただいております。
年間200症例以上の自毛植毛施術を執刀しており、AGA治療(内服療法、注射療法、レーザー治療)や美容外科施術にも長けている。
自毛植毛だけでは実現の難しい、額をせまくする手術やFUT植毛による傷跡のカバーアップなどといった技術も高く評価を受けている。
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(アルモ形成クリニック院長)
今後発毛が進むことで、さらに密度が加わり、より完成度の高い仕上がりへと変化していきます。