まくらに抜け毛が!3つの原因と対策【薄毛の前兆チェックも紹介】


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朝起きて、ふと枕を見た時に目に入った髪の毛。「こんなに抜けて大丈夫か?」と不安になりますよね。そして一度気になり始めると、もう抜け毛のことで頭はいっぱい。「これが薄毛の始まりか……」と、不安な気持ちがでてきますよね。

そこで今回は、枕についた抜け毛の原因や対策について解説します。今日からすぐに始められる対処法もありますので、薄毛対策の一助になれば幸いです。

目次

まくらにつく抜け毛は100本までならOK

1日に抜ける髪の毛の本数は、50~100本[1]と言われています。毛の生え替わりにはヘアサイクルという周期があり、役目を終えた髪の毛は抜けていくものなのです。「毎日平均64本もの髪が抜ける[1]」とされているものの、抜けた髪と同じ数が生え始めるため心配いりません。

このとき抜ける髪の本数は、頭皮の状態によって大きく変動します。また、季節的に抜け毛が増えるシーズンも。[2]

そのため、個人差はあっても枕に数十本の髪の毛がつく程度であれば、とくに気にする必要はないでしょう。

参考:
[1]ヘアケアの科学
https://www.jstage.jst.go.jp/article/senshoshi1960/28/6/28_6_219/_pdf/-char/ja
[2]抜け毛の動態を指標とした育毛剤の評価法 北史男ら「皮膚」第31巻(4), p548-562, 1989, 日本皮膚科学会大阪地方会
https://www.jstage.jst.go.jp/article/skinresearch1959/31/4/31_4_548/_pdf/-char/ja

まくらに抜け毛がつく3つの理由

まくらに抜け毛がつく理由は3つあります。

寝る前に髪を洗っていない

寝る前に髪を洗っていないのであれば、まくらに抜け毛がつきやすいと言えます。

この理由は、シャンプーの時に抜けるはずだった髪が残ったまま眠りについてしまうからです。

実は1日に抜ける髪のうち、6割は髪を洗うときに抜けるとされています。

髪を洗わないのであれば、本来抜けるはずだった髪はそのまま。

とはいえ、もう抜ける準備は万全。眠っている間の寝返りや体勢の変化によるわずかな刺激でも抜けてしまうでしょう。

洗髪の有無で、髪が抜けるタイミングが後ろにズレることもあるのです。

まくらとの接触が負担になる

寝ている間、髪はまくらに触れている状態です。

髪が押されたり引っ張られたりすると、強い負担がかかってしまいます。

たとえば、以下のようなケースは要注意。

  • 寝相が悪い
  • 寝返りが多い
  • まくらが合わない
  • まくらカバーの素材が合わない

髪がまくらに触れるたびに負担になり、抜け毛が増えるでしょう。

また寝室の温度や湿度が快適でないならば、寝苦しく感じて寝返りが多くなることも。

睡眠環境や合わないまくらなどにより、髪が受ける物理的な刺激が増えて、抜け毛が増えやすくなるのです。

抜け毛自体が増えた

まくらにつく抜け毛が急に気になり始めたら要注意です。

抜け毛の総数が増えた結果、まくらにつく抜け毛が目立つようになったのかもしれません。

抜け毛が増える原因には、以下のようなものがあります。

・男性ホルモンの影響
・頭皮環境の悪化
・頭皮の血行不良
・ストレスや睡眠不足

あてはまるものがあれば、抜け毛のリスクが高くなっています。まくらの抜け毛は、ほんの氷山の一角かもしれませんよ。

まくらの抜け毛チェックすべき薄毛の前兆3選

まくらの抜け毛を発見したら、本数だけでなく「抜け毛の状態」をよく観察しましょう。

薄毛の前兆が見つかる可能性があります。

ここでは注意すべき3つの抜け毛の特徴を紹介します。

毛根全体が真っ黒・毛根がない

自然に抜けた毛の場合、毛根は根元が白くふくらんでいます。

一方、成長の途中で抜けてしまった髪の毛は、根元にふくらみがないか毛根全体が真っ黒です。

AGA(男性型脱毛症)では、ほとんどの髪が成長期が短いまま抜けてしまうため、毛根も小さくなります。

細く弱々しい・毛が短い

自然に抜けた毛は十分に成長した後に抜けるため、ある程度の太さと長さがあります。

一方、成長途中で抜けてしまったものは、細く弱々しい、短い抜け毛となります。

このような抜け毛が多いと、薄毛につながる可能性が高いです。

髪の太さは、成長期の長さに比例します。

つまり、細く弱々しい毛が多いのであれば、AGAが進行しヘアサイクルが短くなっているのでしょう。

毛根の周りにべたつく白いものがついている

健康な髪の毛根の周りには毛根鞘(もうこんしょう)と言われる半透明の塊がついています。

一方、毛根の周りにべたつく白いものがついている場合、それは皮脂です。

毛根に皮脂がつく原因は以下の2点です。

  • 頭皮から過剰に分泌される
  • 頭皮をしっかりと洗えていない

皮脂には、頭皮の保護や保湿の役割があります。

ただし、多すぎるのは問題です。

頭皮環境を悪化させ、髪の毛の成長を妨げてしまうのです。

結果、抜け毛が増えてしまいます。

まくらの抜け毛を減らす対策4選

まくらの抜け毛を減らすために、まずは自分でできる対策を4つ紹介します。

正しいヘアケアをする

正しいヘアケアができれば、頭皮や髪は健康になります。

自分に合ったシャンプーを選ぶ

頭皮に合ったシャンプーを選びましょう。

髪質や頭皮の皮脂量は、加齢によって変化していきます。

シャンプーの相性が悪いと、皮脂を洗い流せなかったり、逆に皮脂が過剰に分泌されたりします。

髪を洗った後、起床時、仕事を終えて帰る前など、1日の中で頭皮や髪の状態をチェックし、自分に合ったシャンプーを見つけるとよいです。

やさしく・ていねいに洗う

指の腹で頭皮をマッサージするように、洗いましょう。

髪をすすぐ際には、髪の根元にシャンプーやリンスが残らないようにしっかりと流してください。

ただし、激しくガシャガシャ洗ってしまうと抜け毛の原因に。

ていねいに洗うことを心がけてください。

短い時間でしっかりと乾かす

髪を乾かさずに寝てしまうと、頭皮に雑菌が増え、頭皮環境が悪化します。

一方、ドライヤーを長い時間使ってしまうと、今度は髪や頭皮が乾燥しすぎてしまいます。

過度な乾燥は、髪のパサつきの原因に。

さらには頭皮環境を悪化させ、フケやかゆみの原因にもなるのです。

そのため、短い時間で効果的に乾かすことが大切です。

まずはドライヤーの時間を短縮するために、優しくタオルで水分をふき取りましょう。

そしてドライヤーの風は、髪の根元を中心に当ててください。

短時間でしっかり、がポイントです。

寝室の温度・湿度を管理する

寝ている間を快適に過ごせるように、寝室の温度・湿度を調整しましょう。

寝室が暑くて寝苦しいと、寝返りが増え、まくらとの摩擦が増えてしまいます。

さらに湿度が高すぎれば頭皮が蒸れてかゆみや皮膚炎の原因に。

反対に、寝室が寒いと頭皮の血行不良が起き、抜け毛の原因となります。

また、部屋が乾燥していると頭皮や髪の毛も乾燥し、フケやかゆみの原因になることもあります。

快適な温度・湿度の一般的な目安は以下の通りです。

 ─夏 28℃前後
 ─冬 18℃前後
 ─湿度 40~60%

エアコンや加湿器などを使って、自分に合った温度・湿度に調整しましょう。

自分に合ったまくらを選択する

まくらは睡眠の質や髪の毛の摩擦と関係があり、抜け毛対策では重要なアイテムです。

まくらの高さ

まくらは高すぎても低すぎても、睡眠の質の低下につながります。

とくに高すぎるまくらは、首周りの血行不良を起こし、結果的に頭皮の血行不良をも起こします。

自然に立った姿勢をそのままキープできるような高さのまくらが、理想的です。

首と布団の隙間を埋めてくれるものを選びましょう。

まくらカバーの素材

まくらカバーの素材は、肌触りのよいものを選ぶとまくらと髪の毛の摩擦を減らせます。

肌触りのよい素材として、シルクや綿があげられます。

シルクは、表面が滑らかで光沢があり、スルッとした感触が特徴です。

綿は汗をよく吸ってくれて、肌触りがよいのが特徴です。

どちらも表面がなめらかなので、髪との摩擦が少なくなります。

もし今使っている枕カバーがゴワゴワして髪との摩擦が気になるなら、シルクや綿のまくらカバーを使用しましょう。

まくらやシーツを清潔に保つ

まくらやシーツは、定期的に洗濯をしてキレイに保ちましょう。

汗や皮脂が付いたまま使用し続けると雑菌がふえて、頭皮に炎症が起きる可能性があります。

まくらは天日干しをし、丸洗いできるものは洗ってください。

まくらカバーやシーツは数日に1回は洗濯するとよいでしょう。

まくらにつく大量の抜け毛が止まらないときには

あまりにも大量の抜け毛がまくらにつくのは異常です。

シャンプーのやり方やまくら選びには問題がないのに、まくらに抜け毛が目立つのはAGAが進行している可能性が高いです。

AGAは治療をしなければ自然に治ることはなく、どんどん進行していく病気です。

まずは専門のクリニックで相談してみてはいかがでしょうか。

まとめ

まくらに抜け毛がつく原因には、頭皮の状態や髪の毛の摩擦などがあります。

枕の抜け毛を減らすためには、以下のことに気を付ける必要があります。

  • 正しいヘアケアの実施
  • 寝室の温度・湿度の管理
  • 自分に合ったまくらの選択
  • 清潔な枕やシーツを使用

AGAのように、医療機関での治療が必要になるケースもあります。

ご自身の抜け毛の状態を観察し、心配であれば専門のクリニックで相談してみてもよいでしょう。


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