後頭部はげで悩む女性必見!薄毛の原因とセルフケアから治療法まで徹底ガイド
「最近、後頭部の髪が薄くなってきた気がする…」
と気になっていませんか?
髪のボリュームが減ってくると、女性はとくにショックですよね。
後頭部は自分ではあまり見ることがないため、気づいたときには薄毛が進んでいたということも。
実は後頭部の薄毛には、頭皮への負担や生活習慣、ホルモンバランスの変化などいくつかの原因が考えられます。
この記事では女性に多い後頭部の薄毛原因や対策を解説し、セルフケアやクリニックでできる治療法についてもご紹介します。
女性の後頭部がはげてしまう原因5つ
女性の後頭部の薄毛には、ホルモンバランスやストレスなど複数の要因が絡み合っています。
ここでは原因を5つ解説していきます。
ホルモンバランスの変化
ホルモンバランスの乱れは、女性の後頭部の薄毛に大きく影響します。
またストレスや不規則な生活、妊娠・出産、加齢といった要因がホルモンバランスの乱れを引き起こしやすくなります。
女性ホルモンの1つ「エストロゲン」には髪を育てて維持する働きがありますが、分泌量は20代後半をピークに減少します。
30代を過ぎると抜け毛が増えたり、髪全体のボリュームが減少したりするなどの悩みが増えやすくなるのです。
とくに「更年期」と呼ばれる閉経前後の時期には、エストロゲンの分泌が急激に減少するため、この時期に薄毛に悩む女性も多くなります。
精神的なストレス
日常生活で抱えるストレスも、後頭部の薄毛に影響を与える原因です。
ストレスを感じると自律神経が乱れて血行が悪くなり、ホルモンバランスも崩れやすくなります。
その結果髪の成長に必要な栄養が行き届かなくなり、抜け毛や髪のボリュームが減少する原因となるのです。
参考
男性型脱毛症患者の頭皮マイクロバイオームと皮脂の関連性解析
食生活の乱れ
栄養バランスが偏った食生活も、髪にとっては大敵です。
栄養不足になると髪や頭皮に必要な成分が届きにくくなり、髪の成長が妨げられてしまいます。
とくに、過度なダイエットや高脂肪食を続けることは避けたいところです。
脂肪分が多い食事は皮脂の分泌を増やし、毛穴が詰まりやすくなります。
毛穴の詰まりは、抜け毛や薄毛を進行させる可能性があるため注意が必要です。
薄毛と食事の関係について詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。
頭皮の荒れ
頭皮が荒れると、健康な髪が育ちにくくなります。
頭皮は皮脂が多い部位であるため、洗髪を怠ったり不適切な洗い方を続けたりすると肌荒れが起こりやすくなります。
また、合わないシャンプーやカラーリング剤、パーマ液なども頭皮の荒れを引き起こす原因です。
頭皮が荒れると抜け毛が増え、髪の健康が損なわれてしまうのです。
睡眠不足
睡眠不足も後頭部の薄毛に関係します。
成長ホルモンは、髪の成長を促進するために必要なタンパク質を合成する役割があります。
このホルモンは睡眠中に分泌されるため、睡眠不足が続くとホルモンの分泌が減少してしまいます。
結果として、髪の成長が妨げられ抜け毛が増えやすくなるのです。
参考
しっかり眠って心身をメンテナンス ストレスに負けない体をつくる睡眠:公立学校共済組合
女性の後頭部はげに関連する病気
後頭部の薄毛は、病気が関与していることもあります。
病気が原因の場合、早めの対処が必要です。
円形脱毛症
円形脱毛症は、突然髪が抜け落ち円形や楕円形の脱毛が起きる病気です。
原因は免疫系の異常やストレスとされており、男性だけでなく女性にも見られる脱毛症です。
後頭部に現れることもありますので、気になる場合は早めに皮膚科を受診しましょう。
牽引性脱毛症(けんいんせいだつもうしょう)
ポニーテールやアップスタイルなど、髪の毛を強く引っ張る髪型が続くと、毛根に負担がかかり「牽引性脱毛症」を引き起こすことがあります。
髪を強く結びすぎないようにすることも、後頭部の薄毛対策として大切です。
FPHL(女性型脱毛症)
男性型脱毛症(AGA)が生え際から後退していくのに対し、女性型脱毛症(FPHL)は生え際を保ちながら頭頂部から全体的に薄くなっていく特徴があります。
女性型脱毛症の進行には年齢やホルモンバランスが関係していますので、気になる場合は専門の医師に相談してみましょう。
女性の後頭部の薄毛を目立たなくする工夫
後頭部の薄毛が気になる場合、スタイリングで工夫することも効果的です。
日々のセルフケアで少しでも目立たなくしましょう。
ブローの方法を工夫する
薄毛付近の髪を根元から立ち上げるようにブローすると、ボリュームが出て薄毛が目立ちにくくなります。
ドライヤーを下から当てるほか、ヘアアイロンやコテ、クシ付きドライヤーなども便利です。
ただし、使用しすぎると髪を傷める可能性があるため、適度に使用するようにしましょう。
薄毛とドライヤーの関係性については、以下の記事に詳しく書かれているので参考にしてみてください。
スタイリング剤を利用する
スタイリング剤をうまく活用すると、後頭部が気にならなくなることもあります。
髪が風でなびいて薄毛が目立つのを防ぐためには、スタイリング剤を使って髪を固定するのもひとつの方法です。
また、ヘアワックスやヘアスプレーで根元を立ち上げてふんわり感を演出することで、後頭部の薄毛を目立たなくするという使い方もあります。
薄毛部分を隠せる髪型にする
薄毛が改善されるまでは、できるだけ目立たないような髪型にするのも対策のひとつです。
たとえば、ロングヘアよりもショートカットやボブヘアのほうが薄毛部分が目立ちにくくなることがあります。
ショートヘアにすることで髪が軽くなりスタイリングもしやすくなるでしょう。
美容院に行くのは気が進まない時期かもしれませんが、思い切って行ってみると気持ちが軽くなる可能性もありますよ。
女性に適した後頭部の薄毛対策セルフケア
長期的な薄毛対策として、セルフケアも取り入れてみましょう。
毎日の生活で少しずつ改善が期待できます。
ストレス発散をする
女性は生理周期や更年期の影響でホルモンバランスが変動しやすく、男性に比べてストレスがたまりやすいとされています。
ストレスは薄毛の原因のひとつ。
リラックスする時間を意識的に作ることで、薄毛予防につながります。
趣味やスポーツを楽しんだり、ゆったりと過ごす時間を設けたりすることで、ストレスを上手に解消していきましょう。
参考
令和5年度 健康実態調査結果の報告|令和6年1月厚生労働省健康・生活衛生局総務課
睡眠と食事に気を付ける
タンパク質やビタミン、ミネラルは髪の成長に欠かせない栄養素です。
偏った食事を避け、バランスのとれた食事を心がけるようにしましょう。
とくに豆類、魚、海藻などは髪に良いとされています。
無理なダイエットは薄毛を悪化させる原因となるため、注意しましょう。
頭皮マッサージをする
頭皮マッサージは、血流を促進する効果があります。
髪の毛が育つためには、頭皮に栄養がしっかりと届くことが必要です。
マッサージをすることで血流が良くなり、髪の根元に必要な栄養が運ばれやすくなります。
具体的なやり方としては、両手を使って頭を包み込むようにし、指の腹を使って優しくマッサージします。
リラックスした状態で行うことで、ストレスの軽減にもつながるでしょう。
クリニックで受けられる女性の後頭部はげ治療
セルフケアで効果を感じにくい場合、クリニックでの治療を検討するのもひとつの方法です。
専門的なケアで、効果的に改善がのぞめます。
薄毛治療薬
進行が進んだ薄毛には、医師の診察を受けて治療薬の使用が導入されます。
たとえば、ミノキシジルなどの処方薬や、卵黄タンパク由来の成分を主成分としたHGPという内服薬があります。
専門医と相談しながら、適切な治療法を選んでいきましょう。
参考
投薬によるAGA治療・自毛植毛 | アルモ形成クリニック
自毛植毛
自毛植毛は、薄毛に悩む女性にとって有効な治療法のひとつです。
自分の髪の毛を使って薄毛部分を補うため、自然な仕上がりが期待できます。
手術は専門の医療機関で行われ、自分の髪の毛の健康な部分から移植するため、拒絶反応の心配も少ないのが特徴です。
自毛植毛の方法には、FUT法(ストリップ法)やFUE法(単一毛根移植法)などがあり、それぞれの方法にメリット・デメリットがありますので、カウンセリングでしっかりと相談することが大切です。
まとめ
女性にとって後頭部の薄毛は大きな悩みですが、原因を理解しセルフケアや専門的な治療を取り入れることで改善が目指せます。
まずは生活習慣の見直しやストレスケアなど、できそうなことから日常生活に取り入れてみましょう。
髪が生えてくるまでの期間には、髪型の工夫やスタイリング剤の利用などがおすすめですよ。
セルフケアで難しければ、薄毛専門のクリニックの受診も選択肢のひとつ。
自分に合った方法を見つけ、髪の悩みを軽減し自信を持てる毎日を目指しましょう。