ミノタブの初期脱毛はいつまで?抜け毛が多い期間とAGAの見分け方


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・ミノタブの初期脱毛はヤバいらしくて心配
・ミノキシジルを飲み始めて、逆に抜け毛が増えた
・なぜAGA治療薬を飲んでいるのに髪が抜けるの?
・でも「初期脱毛は薬が効いてる証拠」っていうのも気になる
・初期脱毛が止まらないときはいつまで様子を見るべき?

このような悩みを解決する記事を用意しました。

ミノキシジルタブレット(以下ではミノタブとします)は、薄毛治療において発毛効果があるとされ、主にAGA(男性型脱毛症)の治療に使われます。

実は、ミノタブを服用し始めてしばらく経つと、髪の毛がパラパラと抜けてしまうことがあります。

この現象を「初期脱毛」と呼び、人によってはショックを受けて治療薬の内服を中止してしまうこともあります。

この記事では、ミノタブによる初期脱毛が起こるメカニズムや期間、対策などを網羅的に解説しています。

この記事を最後まで読み、ミノタブの初期脱毛について理解することで、実際に治療を始めてから抜け毛が起きても焦らずに治療に専念することができます。

以下に記事の目次を用意しているので、気になる項目から読んでいってください!

目次

初期脱毛とは

初期脱毛とは、ミノキシジルをはじめとするAGA治療薬を使った後に、一次的に起こる脱毛のことです。

これは、乱れたヘアサイクルを正常に戻すための一過性の脱毛であり、髪が生え変わる準備をしている証拠でもあります。

「薬を使ったのに、逆効果で髪が抜けた」

と勘違いする人も多いのですが、初期脱毛はAGA治療の過程で無くてはならない変化と言えるでしょう。

ミノキシジルで初期脱毛が起こる原因【発毛サイクルの入れ替わり】

毛母細胞が活性化し古い髪が抜けるから

ミノキシジルには、頭皮にある「毛母細胞」を活性化し、ヘアサイクルを早める作用があります。

ヘアサイクルは

  • 成長期
  • 退行期
  • 休止期

に分かれ、髪の「成長」と「脱毛」の周期を表しています。

ミノキシジルは、休止期にある髪を成長期に移行させる効果があります。

新しい髪の毛が生えるためには、現在、生えている髪が抜け落ちなければなりません。

これがミノキシジルの「初期脱毛」として現れる変化です。

他のAGA治療薬でも抜ける?

初期脱毛は、ミノタブ以外のAGA治療薬でも起こります。

現在、厚生労働省から認可を受けているAGA治療薬は以下の3つです。

・内服薬のフィナステリド
・内服薬のデュタステリド
・外用薬のミノキシジル

実は、ミノタブを育毛剤として認可している国はありません。

だからといって、初期脱毛はミノタブのみに起こるわけではないことを覚えておきましょう。

ミノタブで初期脱毛が起こる期間【使用後2~3週間から】

ミノタブの初期脱毛は、使い始めて2~3週間から始まり、1~2ヶ月ほど続きます。

個人差はあるものの、長ければ3~4ヶ月ほど続くとされており、抜け毛の量は人によって異なります。

ミノタブを始めるとすぐに髪が抜けてしまうため、ショックで治療をやめてしまう方もいます。

ただし、初期脱毛は髪が健康に生まれ変わる過程で必要な現象です。

つまり、すぐに効果が出なくても、少なくとも3ヶ月は様子を見る必要があるでしょう。

初期脱毛とAGAによる脱毛の見分け方【異常な抜け毛の判断基準】

ミノタブによる抜け毛なのか、その他の要因による抜け毛なのか、これを確かめる方法としては、抜け毛の量と様子を観察する方法があります。

1日に100本以上の抜け毛が続いたり、毛が抜け落ちた部分に赤みやかゆみなどが見られる場合には、ミノタブの初期脱毛だと考えてよいでしょう。

なお、初期脱毛が3カ月以上続くときには、ミノタブの作用だけでなく、他の原因による脱毛が起きている可能性があります。

ミノタブを使っていたとしても、同時にAGAが進行しているケースも考えられます。

発毛サイクルを超えるほどの長い期間、抜け毛が続く場合は再度、医師に相談するようにしましょう。

ミノタブの初期脱毛を抑えるための対策6選

ここまでで、初期脱毛はミノタブの効果の裏返しであることを解説しました。

とはいえ、初期脱毛が実際に起きると心配になるのではないでしょうか。

この章では、初期脱毛による影響を抑えるための対策を6つ紹介します。

ポイントは以下の通りです。

① 栄養バランスを保つ
② ストレスを管理する
③ 頭皮のマッサージをする
④ 十分な睡眠を取る
⑤ ヘアケア製品を見直す
⑥ 適度に運動する

① 栄養バランスを保つ

栄養不足は脱毛を悪化させることがあります。

普段からバランスの取れた食事を心がけ、特に髪に良いとされるビタミンB群やビタミンE、亜鉛などを摂取するようにしましょう。

② ストレスを管理する

ストレスはホルモンバランスを崩すことにつながり、脱毛を引き起こす可能性があります。

リラクゼーションや適度な運動を通じてストレスを管理することが大切です。

③ 頭皮のマッサージをする

頭皮の血流を改善することで、髪の健康のために必要な栄養を効率的に届けられるようになります。

シャンプーの際などに、優しく頭皮をマッサージすることで血流促進を心がけましょう。

④ 十分な睡眠を取る

睡眠は身体の回復と再生になくてはならないものであり、健康な髪を維持するためにも重要な役割を担っています。

規則正しい睡眠習慣を確立するようにしましょう。

⑤ ヘアケア製品を見直す 

化学物質を含むヘアケア製品は、髪と頭皮に余計なストレスを与えることがあります。

可能ならば、自然成分由来、あるいは敏感肌用の製品を試してみましょう。

⑥ 適度に運動する

適度な運動は血流を改善し、全身の健康につながります。

これは頭皮と髪の健康にも直結するため、適度な運動を行うことをおすすめします。

この記事の前半でも解説した通り、初期脱毛は一時的な変化であり、ほとんどのケースでは治療を続けることで改善していきます。

しかし、実際に抜け毛が起きると不安になるものです。

初期脱毛による影響を抑えるためにも、上で示した生活習慣の見直しを試してみてください。

まとめ

今回の記事では、ミノタブの初期脱毛について解説しました。

ミノタブによる初期脱毛が起きるとわかっていても、「せっかく治療を始めたのに、髪の毛が逆に減ってしまった…」と不安になりますよね。

しかし、初期脱毛はミノキシジルが発毛サイクルを正常化させている証拠です。

一般的には1〜2ヶ月ほど続くとされているものの、個人差があるため、3ヶ月程度は続けるつもりでいるとよいでしょう。

また、3ヶ月を超えても脱毛が止まらない場合は注意が必要です。

髪が生え変わっても髪が抜け続ける場合は、他の要因が影響している可能性もあります。

この場合はできるだけ早く専門のクリニックで診察してもらうようにしましょう。

参考

男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版
https://www.jstage.jst.go.jp/article/dermatol/127/13/127_2763/_pdf/-char/ja

監修医師コメント

内田直宏

ミノキシジルの内服による初期脱毛は有名な話です。ヘアサイクルが休止期から成長期に移行する際に毛髪が一時的に抜け落ち、ボリュームが少なくなってしまい、かえって内服前より悪くなる現象のことです。

これは一時的なことがほどんどですので過度な心配はいりませんが、薬があまり効かないタイプの方だと、時間が経過したとしてもあまり最初より改善していないと思うケースもございます。


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