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なおるん毛髪情報局

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白髪は警告急に増える原因はまさかアレ?考えられる病気や対策を解説

急に白髪が増えて焦ったことはないでしょうか?

なおるん院長        
内田直宏先生
(アルモ形成クリニック院長)

黒い髪はそもそもメラニン色素が髪の中に取り込まれることでできます。
メラニン色素が加齢により作られにくくなり、白髪となります。
原因は遺伝的要因、ストレス、ヘアカラー、生活習慣など多岐にわたります。
また、生まれつき、メラニン色素が生成されない病気で、毛髪が白髪となる方もおられます。

  • そもそもなぜ白髪になるの?
  • 急に白髪が増える原因って何?
  • 病気が関係しているの?

このような疑問に答える記事を用意しました。この記事の内容は以下の通りです。

白髪が生えるメカニズム
・急に白髪が増える原因
・急な白髪で考えられる病気

白髪対策についても普段から取り入れやすい方法をまとめたので、ぜひ参考にしてくださいね。

白髪が生えるメカニズム

白髪が生えるメカニズム

髪の色は「メラニン色素」によって決まります。メラニンは、毛根にある色素細胞「メラノサイト」で生成され、髪の毛に取り込まれることで黒髪になります。

白髪になるのは、以下のような理由でメラニンが作られなくなるためです:

  • メラノサイトの機能低下(加齢・炎症・酸化ストレスなど)
  • メラノサイトの消失や減少

最新の研究(2023年、米NYU発表)では、加齢とともにメラノサイト幹細胞が毛包内で移動できなくなり、機能不全に陥ることが白髪の一因とされています。

これらのメカニズムを踏まえて、急に白髪が増える原因について見ていきましょう。

急に白髪が増える原因

急に白髪が増える原因

急に白髪が増えると「何か悪いところがあるのではないか」と不安になりますよね。

ここでは、急に白髪になる原因について詳しく解説します。

どの原因のが当てはまっているか、いないかなどぜひご自身で考えてみてくださいね。

メラニン色素を作る働きが鈍くなる

白髪が増える原因は、メラニン色素を作る働きが鈍くなることだとお伝えしました。

メラニンを作る過程で、メラニンが減る大きな原因はメラノサイトが消失する、もしくはメラノサイトの幹細胞が毛包内で動けなくなることで、メラニン色素の産生が抑制されてしまいます。

年齢を重ねるにつれ、メラノサイトの働きは衰えます。

また、頭皮環境もメラニンの生成に影響するので、要注意です。

頭皮環境が悪化すると、ターンオーバーが乱れ、皮膚のバリア機能が低下します。

毛根がダメージを受けることによって、メラニン生成に悪影響を及ぼすのです。

白髪が急に増える年齢は?

なおるん院長        
内田直宏先生
(アルモ形成クリニック院長)

10代、20代の若い方でもメラニン生成が行われずに白髪となることはございますが、最も多い年齢は50代と言われいます。特に「白髪は50歳で50%の人が50%白髪になる(いわゆる“50-50-50ルール”)とも言われます。

ストレス

強いストレスは、交感神経の活性化を通じて血流を悪化させ、活性酸素の増加によりメラノサイト幹細胞が失われる原因になります。

2020年にはマウス実験で「強いストレスが白髪を促進するメカニズム」が証明され、さらに2021年の研究では、短期間の白髪はストレス軽減で黒髪に戻る可能性があると報告されています。

急に白髪が増えたのはストレスが原因ですか?

なおるん院長        
内田直宏先生
(アルモ形成クリニック院長)

強いストレスにより色素細胞がメラノサイト幹細胞が失われ、メラニン色素を作らなくなり、白髪となります。

栄養不足(偏った食生活)

ビタミンB12・ビタミンD3・鉄分・亜鉛・銅の不足はメラニン生成に悪影響を与えることがわかっています。

最近の包括的レビュー(2024年)によると、若白髪の人では血清フェリチン(貯蔵鉄)ビタミンD3カルシウムが有意に低いとの報告や、25歳未満の若白髪では善玉コレステロール(HDL)の低値・ビタミンB12不足との関連も指摘されています。(healthjade.nethealthjade.net)。

また、銅不足は古くから白髪との関連が示唆され、亜鉛や鉄も含めミネラルバランスが色素形成に影響するという知見があります

極端なダイエット、インスタント食品中心の食生活、慢性的な睡眠不足や運動不足も代謝を低下させ白髪を増やす要因に。

遺伝

遺伝と白髪の関係について、詳細はまだ解明されていません。

ただ、家族に白髪が多い人は、その子供も白髪になりやすい傾向があります。

遺伝によって起こる白髪は、メラニン色素が髪に送り込まれにくいという体質に原因があると言われています。

特に若白髪や子どもの白髪は遺伝性の可能性があるでしょう。

急に白髪が増えたのは病気のサイン?考えられる3つの疾患

急に白髪が増えたのは病気のサイン?考えられる3つの疾患

急に白髪が増える原因として、ストレスや栄養不足や遺伝などをご紹介しましたが、病気が原因になっている可能性もあります。

そこで白髪が増える原因として考えられる病気3選をご紹介します。

それでは見ていきましょう。

悪性貧血

悪性貧血とは、ビタミンB12の不足が原因で起こる貧血です。 ビタミンB12は神経や血液を健康に保ち、DNAの生成を助ける働きがあります。

悪性貧血と白髪はどのように関係しているのでしょうか。

まず、ビタミンB12を含む食べ物を摂取すると、胃酸がビタミンB12をタンパク質から切り離します。

そして、ビタミンB12は胃の中で作られたタンパク質の一種である内因子と結合し、体内に吸収されるのです。

ビタミンB12の吸収には内因子が欠かせませんが、悪性貧血にかかると、内因子を作ることができません。

そのためビタミンB12を充分に吸収できなくなります。

ビタミンB12はDNAの合成に必要な成分なので、不足すると正常にDNAが作られません。

つまり、 髪を黒くする色素であるメラニンを作るメラノサイト細胞も作られなくなります。

メラニンが減るため黒髪ができず、白髪が増えるのです。

甲状腺機能低下症

甲状腺機能低下症は、甲状腺ホルモンの分泌が充分に行なわれない病気です。

甲状腺ホルモンは、甲状腺から分泌されるホルモンで、全身の新陳代謝を活発にする働きがあります。

甲状腺ホルモンの分泌が少なくなると、全身の代謝が低下して身体のさまざまな機能が低下するのです。

白髪の症状もそのひとつで、甲状腺の機能が低下するとメラノサイトが正常に働かなくなり、白髪を引き起こします。

関連記事:甲状腺機能低下症による脱毛?AGAとの違いは?植毛してもよいの?

腎不全

腎不全は尿などのろ過機能が低下し、充分に老廃物を排泄できなくなる病気です。

腎臓は心臓から送り出されてきた血液をろ過し、老廃物を尿として排出する働きを持っています。

腎不全を起こすと、全身の臓器に機能障害が起きてさまざまな症状が現れます。

髪も正常に成長できなくなり、メラノサイトにも影響が及ぶために白髪が増えるのです。

心疾患

白髪そのものは基本的に美容上の問題ですが、「白髪の多い人は心疾患リスクが高い」といった疫学研究も一部あります。(healthjade.net

例えばコペンハーゲン市民研究では、男性の場合に白髪が多い人ほど心筋梗塞リスクが増加したという結果があります。(healthjade.net

また白髪と骨密度低下の関連を指摘する声もあります。(healthjade.net)※近年は否定的な研究もある)。

白髪を増やさない対策

急に白髪が増えると、心配になりますよね。

年齢を重ねて白髪が増えた可能性もありますが、病気が関連している場合は要注意です。

そんな事態を防ぐためにも普段から心がけてほしい習慣があります。

  • バランスの取れた食事を摂る
  • 良質な睡眠を確保する
  • 紫外線対策をする
  • ストレスをためこまない

普段から、これらを意識して心がけてみましょう。

バランスの取れた食事を摂る

白髪を増やさない食事について、特に心がけるべき栄養素はたんぱく質、ビタミンです。

タンパク質は髪を構成する成分であり、タンパク質が不足すると白髪のリスクは増えます。

タンパク質を摂取すると、一度腸内でアミノ酸に分解されたのちに身体に行き渡り、再びタンパク質として構築されます。

健康な髪の生成は、生命維持の観点からすれば優先度は低めです。そのため髪に栄養が行き渡るのは後回しとなります。

そのため、タンパク質の摂取量が少ないと肌や髪に割り振られるタンパク質は少なくなり、抜け毛や白髪のリスクが増加するのです。

また白髪対策に効果的なビタミンは、ビタミンB12です。

ビタミンB12にはメラノサイトの機能を活性化し、メラニン色素を増やす効果があります。

ビタミンB12は主に魚貝類や牛・豚のレバーに多く含まれるので意識的に取り入れましょう。

具体的には、以下のような食事が白髪予防に有効とされています。

  • 魚介類(ビタミンB12)
  • レバー(鉄分・亜鉛)
  • ナッツ・豆類(ビタミンE・銅)

適切に摂取することが白髪予防の第一歩と言われています。

良質な睡眠を確保する

成長ホルモン分泌に必要な「深い眠り」を意識し、入眠環境を整えましょう。

成長ホルモンは髪の正常なサイクル、代謝に必要なホルモンです。

紫外線対策をする

紫外線によって、メラノサイトがダメージを受けて黒髪を生成する機能が止まる場合があります。

分け目部分に白髪が多いと感じる人は、紫外線が影響しているかもしれません。

紫外線対策には、帽子や日傘がおすすめです。

また、頭皮専用の日焼け止めスプレー(UVスプレー)も販売されています。

帽子や日傘を普段使用しない人は利用してみてもいいかもしれません。

ストレスをためこまない

ストレスは白髪の原因です。生活習慣を見直すことで、白髪の予防につながります。

ストレスがたまっていると感じるのであれば、運動する習慣をつけることがおすすめです。

運動するとストレスに対抗するホルモンである「セロトニン」が活性化します。

ラジオ体操や通勤時のウォーキングなど、できることから始めてみましょう。

禁煙・過度な化学的刺激を避ける

喫煙は毛細血管を収縮させ、メラニン供給を妨げます。

ブリーチや強いヘアカラーは頭皮を傷つけ白髪を促進してしまいます。

白髪に関するよくある質問

白髪は黒髪に戻せますか?

なおるん院長        
内田直宏先生
(アルモ形成クリニック院長)

基本的に一度白髪になってしまうと、黒い髪になることは難しいと言われており、戻る確率は1割〜2割程度と言われております。
例えば白髪の原因がストレスの場合には、ストレスがなくなることで、黒髪になることはあります。

白髪の多い場所によって気をつけるべきことはありますか?

なおるん院長        
内田直宏先生
(アルモ形成クリニック院長)

白髪が、毛髪全体でなく部分的に現れること、こめかみや後頭部、その他部分的に生じることがあります。
その部分の毛髪にストレスがかかり、色素細胞がメラニンを生成できなくなるためです。
白髪予防には、食生活に気をつけて、運動習慣を守る、喫煙をやめる、ストレスをかけないといった心がけが重要となります。
また、ヘアカラーにより頭皮や毛髪にダメージがいくことも避けたほうがよいでしょう。

20代30代で白髪が増えて不安になっている方へ

なおるん院長        
内田直宏先生
(アルモ形成クリニック院長)

20代30代で白髪が増えた場合にはまず毛髪専門家の医師の診察を受けることが重要です。
早期に発見し、その方の原因をなるべく取り除いてあげることで白髪から黒髪になるケースもあります。
ただ、20代で白髪になっているケースの場合には原因が遺伝の場合もあるため、その場合には治療が難しいケースもあります。

まとめ

髪が白くなる主な原因はメラニンが少なくなることであり、メラノサイトの数が減ったり、働きが悪くなったりしている可能性があります。

ストレスや食生活の乱れが白髪の原因になるため、普段から食事習慣、睡眠習慣を見直して、ストレスのない規則正しい生活を心がけるようにしましょう。

場合によっては、悪性貧血や甲状腺機能低下症、腎不全、心疾患などの病気が隠れているかもしれません。

白髪以外にも身体で気になることがある方は、一度、専門の医療機関で調べてみるのがよいでしょう。

このコラムの著者

アルモ形成クリニック 
院長 内田直宏

筑波大学医学部卒業後、マイクロサージャリー(顕微鏡手術)を含む形成外科施術に6年間従事。
東京、秋葉原でアルモ形成クリニックを開院。
沖縄から北海道まで、遠方の患者様に多くご来院いただいております。
年間200症例以上の自毛植毛施術を執刀しており、AGA治療(内服療法、注射療法、レーザー治療)や美容外科施術にも長けている。
自毛植毛だけでは実現の難しい、額をせまくする手術やFUT植毛による傷跡のカバーアップなどといった技術も高く評価を受けている。

内田医師のプロフィール画像

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