白髪は警告急に増える原因はまさかアレ?考えられる病気や対策を解説


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急に白髪が増えて焦ったことはないでしょうか?

・そもそもなぜ白髪になるの?
・急に白髪が増える原因って何?
・病気が関係しているの?

このような疑問に答える記事を用意しました。

この記事の内容は以下の通りです。

白髪が生えるメカニズム
急に白髪が増える原因
急な白髪で考えられる病気

白髪対策についても普段から取り入れやすい方法をまとめたので、ぜひ参考にしてくださいね。

目次

白髪が生えるメカニズム

まずは黒い髪が生える仕組みから解説します。

黒色のもとになるのは「メラニン」という色素です。

メラニンが髪に多く含まれていると髪は黒くなり、反対にメラニンが少なくなると髪は白くなります。

メラニンが作られるのは髪の根元にある「メラノサイト」という色素細胞の中です。

アミノ酸のチロシンを原料とし、チロシナーゼという酵素の作用によって生成されます。

白髪が生えるのは、何らかの原因でメラノサイトのはたらきが低下しメラニンが充分に作られなかったとき、あるいはメラノサイトの数が少ないときのどちらかになります。

【白髪が生える条件】
① メラノサイトのはたらきが低下
② メラノサイトの数が不足

これらのメカニズムを踏まえて、急に白髪が増える原因について見ていきましょう。

急に白髪が増える原因 

急に白髪が増えると「何か悪いところがあるのではないか」と不安になりますよね。

ここでは、急に白髪になる原因について詳しく解説します。

原因のどれかが当てはまっていないかも、考えてみてくださいね。

メラニン色素を作る働きが鈍くなる

白髪が増える原因は、メラニン色素を作る働きが鈍くなることだとお伝えしました。

メラニンを作る過程で、メラニンが減る大きな原因はメラノサイトが消失することです。

年齢を重ねるにつれ、メラノサイトの働きは衰えます。

また、頭皮環境もメラニンの生成に影響するので、要注意です。

頭皮環境が悪化すると、ターンオーバーが乱れ、皮膚のバリア機能が低下します。

毛根がダメージを受けることによって、メラニン生成に悪影響を及ぼすのです。

ストレス

ストレスが白髪の原因になる、と聞いたことはありませんか?

ストレスによって血管が収縮して血流が悪くなると、必要な栄養素が頭皮まで届きにくくなります。

また、ストレスによる活性酸素がメラノサイトの活動不全を引き起こす可能性があるのです。

栄養不足(偏った食生活)

偏った食生活により栄養が不足すると、白髪を増やす原因になります。

髪の生成に必要なメラニンを作るためにはアミノ酸や酵素が必要です。

さらに、健康な髪を作るにはビタミンや亜鉛も欠かせません。

とくに鉄分が不足すると貧血となり、髪質が悪くなって白髪も増えやすくなってしまいます。

その他、髪に悪影響を及ぼす食品は身体を冷やす食べ物です。

血流が悪くなって頭皮まで栄養が行き届かず、髪や頭皮のトラブルを引き起こす可能性があります。

遺伝

遺伝と白髪の関係について、詳細はまだ解明されていません。

ただ、家族に白髪が多い人は、その子供も白髪になりやすい傾向があります。

遺伝によって起こる白髪は、メラニン色素が髪に送り込まれにくいという体質に原因があると言われています。

特に若白髪や子どもの白髪は遺伝性の可能性があるでしょう。

白髪に加え、薄毛が気になる人はこちらの記事も参考にしてみてください。

急に白髪が増えたのは病気のサイン?考えられる3つの疾患

急に白髪が増える原因として、ストレスや栄養不足や遺伝などをご紹介しましたが、病気が原因になっている可能性もあります。

そこで白髪が増える原因として考えられる病気3選をご紹介します。

悪性貧血
甲状腺機能低下症
腎不全

それでは見ていきましょう。

悪性貧血

悪性貧血とは、ビタミンB12の不足が原因で起こる貧血です。 ビタミンB12は神経や血液を健康に保ち、DNAの生成を助ける働きがあります。

悪性貧血と白髪はどのように関係しているのでしょうか。

まず、ビタミンB12を含む食べ物を摂取すると、胃酸がビタミンB12をタンパク質から切り離します。

そして、ビタミンB12は胃の中で作られたタンパク質の一種である内因子と結合し、体内に吸収されるのです。

ビタミンB12の吸収には内因子が欠かせませんが、悪性貧血にかかると、内因子を作ることができません。

そのためビタミンB12を充分に吸収できなくなります。

ビタミンB12はDNAの合成に必要な成分なので、不足すると正常にDNAが作られません。

つまり、 髪を黒くする色素であるメラニンを作るメラノサイト細胞も作られなくなります。

メラニンが減るため黒髪ができず、白髪が増えるのです。

甲状腺機能低下症

甲状腺機能低下症は、甲状腺ホルモンの分泌が充分に行なわれない病気です。

甲状腺ホルモンは、甲状腺から分泌されるホルモンで、全身の新陳代謝を活発にする働きがあります。

甲状腺ホルモンの分泌が少なくなると、全身の代謝が低下して身体のさまざまな機能が低下するのです。

白髪の症状もそのひとつで、甲状腺の機能が低下するとメラノサイトが正常に働かなくなり、白髪を引き起こします。

腎不全

腎不全は尿などのろ過機能が低下し、充分に老廃物を排泄できなくなる病気です。

腎臓は心臓から送り出されてきた血液をろ過し、老廃物を尿として排出する働きを持っています。

腎不全を起こすと、全身の臓器に機能障害が起きてさまざまな症状が現れます。

髪も正常に成長できなくなり、メラノサイトにも影響が及ぶために白髪が増えるのです。

急に白髪を増やさない対策

急に白髪が増えると、心配になりますよね。

年齢を重ねて白髪が増えた可能性もありますが、病気が関連している場合は要注意です。

そんな事態を防ぐためにも普段から心がけてほしい習慣があります。

バランスの取れた食事を摂る
紫外線対策をする
ストレスをためこまない

普段から、これらを意識して心がけてみましょう。

バランスの取れた食事を摂る

白髪を増やさない食事について、特に心がけるべき栄養素はたんぱく質、ビタミンです。

タンパク質は髪を構成する成分であり、タンパク質が不足すると白髪のリスクは増えます。

タンパク質を摂取すると、一度腸内でアミノ酸に分解されたのちに身体に行き渡り、再びタンパク質として構築されます。

健康な髪の生成は、生命維持の観点からすれば優先度は低めです。そのため髪に栄養が行き渡るのは後回しとなります。

そのため、タンパク質の摂取量が少ないと肌や髪に割り振られるタンパク質は少なくなり、抜け毛や白髪のリスクが増加するのです。

また白髪対策に効果的なビタミンは、ビタミンB12です。

ビタミンB12にはメラノサイトの機能を活性化し、メラニン色素を増やす効果があります。

ビタミンB12は主に魚貝類や牛・豚のレバーに多く含まれるので意識的に取り入れましょう。

紫外線対策をする

紫外線によって、メラノサイトがダメージを受けて黒髪を生成する機能が止まる場合があります。

分け目部分に白髪が多いと感じる人は、紫外線が影響しているかもしれません。

紫外線対策には、帽子や日傘がおすすめです。

また、頭皮専用の日焼け止めスプレーも販売されています。

帽子や日傘を普段使用しない人は利用してみてもいいかもしれません。

ストレスをためこまない

ストレスは白髪の原因です。生活習慣を見直すことで、白髪の予防につながります。

ストレスがたまっていると感じるのであれば、運動する習慣をつけることがおすすめです。

運動するとストレスに対抗するホルモンである「セロトニン」が活性化します。

ラジオ体操や通勤時のウォーキングなど、できることから始めてみましょう。

まとめ

髪が白くなる主な原因はメラニンが少なくなることであり、メラノサイトの数が減ったり、はたらきが悪くなったりしている可能性があります。

ストレスや食生活の乱れが白髪の原因になるため、普段から規則正しい生活を心がけるようにしましょう。

場合によっては、悪性貧血や甲状腺機能低下症、腎不全などの病気が隠れているかもしれません。

白髪以外にも身体で気になることがある方は、一度、専門の医療機関で調べてみるのがよいでしょう。


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