ミノタブが危険と言われる理由|副作用や飲むときの注意点を解説


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  • ミノタブを飲むと危険なの?
  • ミノタブの副作用にはどんなものがあるの?
  • ミノタブを飲むときの注意点はある?
  • 他の薬と併用すると危険?

このような悩みを解決する記事を用意しました。

ミノキシジルタブレット(以下ではミノタブとします)は、AGA(男性型脱毛症)の治療に使用される内服薬です。発毛効果が期待できる一方、内服は危険であるというネガティブな意見が存在するのも事実です。

この記事では、

ミノタブの危険性や副作用
危険を避けるためのポイント

といった内容を紹介します。

この記事を読み終わると、ミノタブの危険性や服用のポイントを理解し、正しいミノタブとの付き合い方を知ることができます。

目次

「ミノタブはやめたほうがいい」と言われる理由

ミノタブは、もともと高血圧の薬として服用されていました。ただ、服用した人の中で副作用によって毛が増えたケースがあり、薄毛治療に使われるようになりました。

しかし、ミノタブは発毛効果より副作用のリスクが上回る可能性があるため、日本では認可されていない内服薬です。さらに言うと、ミノタブをAGA内服薬として承認している国は1つもありません。

ミノタブの服用は副作用の危険性を伴うため、医師の処方に基づき適切に行うことが大切です。

ミノタブとミノキシジル外用薬の違い

ミノタブミノキシジル外用薬
効果高いゆるやか
副作用強い弱い
購入の手段医療機関
ECサイト
市販
医療機関
ECサイト

ミノキシジルには内服薬のミノタブと、気になる部分に直接塗って使うミノキシジル外用薬の2種類があります。

ミノキシジル外用薬はミノタブとは異なり、日本で厚生労働省に承認を受けているAGA治療薬です。男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版における推奨度は「Aランク」に位置づけられています。

一方で、ミノタブは副作用のリスクなどから推奨度Dランクとなっています。ミノキシジル外用薬は塗った部分にしか作用しないため、効果がゆるやかです。その点ミノタブは、血流に乗って成分が内部から行き渡るため、発毛効果を実感しやすいのが特徴です。

ミノタブの危険性や副作用

ミノタブの危険性や副作用①初期脱毛②多毛症③肝機能障害④心血管系障害

ミノタブの代表的な副作用には以下のようなものがあります。

初期脱毛

ミノタブを服用すると、初期脱毛と呼ばれる一時的な脱毛が起きることがあります。これは髪の毛の成長の過程であるヘアサイクルを正常に戻す際に、一気に髪の毛が抜け落ちる症状です。

初期脱毛は、ミノタブに限らずフィナステリドやデュタステリドなど他のAGA治療薬でも起こりうる副作用で、髪の毛が生える準備をしているサインでもあります。初期脱毛は一般的に1〜2ヶ月間続き、この期間に服用をやめてしまうと、今までの努力が台無しになってしまいます。

初期脱毛で髪の毛が抜けても焦らずに、3ヶ月は服用を続けることが大切です。

多毛症

多毛症とは、腕や足など頭髪以外の体毛が濃くなる症状です。

ミノタブを飲むと、血流が良くなり頭髪以外の毛にも発毛効果が現れます。これはミノキシジルを内服したときだけに見られる副作用で、起こる頻度が高い副作用です。裏を返せば、多毛症はミノタブの効果が出ているサインということになります。

肝機能障害

ミノタブは肝臓で代謝されるため、肝臓に負担をかけ肝臓の機能低下を引き起こす可能性があります。

ミノタブの服用により肝臓に負担がかかっていても、自覚症状が起こるのは稀で気付きにくいのが特徴です。また肝機能の低下が悪化すると、肝不全を起こすこともあります。なお、肝機能への影響は、ミノタブだけでなく他のAGA治療薬の服用でも起こりうる副作用です。

肝機能の低下は採血検査で発見できるので、定期的に受けることをオススメします。

 心血管系障害

ミノタブは、血管拡張機能と血圧を下げる作用により、心血管に影響を与えることがあります。具体的には、むくみ・動悸・息切れ・胸痛などの心血管系の副作用です。

悪化すると、ごく稀に心筋梗塞や心不全、狭心症などの心疾患が起こることもあります。服用中に気になる症状があったり血管系に不安があったりする場合は、すぐに専門医に相談しましょう。

ミノタブに期待できる効果

ミノタブに期待できる効果①血行を促進する②毛乳頭の細胞分裂を促す③他のAGA治療薬と併用できる

ミノタブは以下の3つの効果やメリットがあります。

血行を促進する

ミノタブを服用すると、血管を広げ血流をよくする効果が期待できます。血行を促すことで、血流に乗って毛髪の隅々まで栄養と酸素が運ばれるようになります。

毛根に栄養が行き届き、髪の毛の成長を促すでしょう。

毛乳頭の細胞分裂を促す

毛乳頭とは、ヘアサイクルを整えたり髪の毛に栄養を与えたりする部分です。

ミノタブを服用して血流が良くなると、毛乳頭が刺激され毛母細胞に毛の発育を指示します。それにより、毛乳頭の細胞分裂が活性化され頭髪や太く濃くなることが期待できます。

他のAGA治療薬と併用できる

ミノタブは、プロペシアやザガーロなどの他のAGA内服薬と併用して服用できます。

ミノタブは発毛効果が期待できますが、抜け毛防止効果はありません。そこで、抜け毛を防止するプロペシアやザガーロを組み合わせることで、効率よくAGAの改善に導くことができます。ただし、効果が同じミノキシジル外用薬とミノタブを併用しても効果は得られないので注意しましょう。

ミノタブを服用するのが危険な人

以下にあてはまる方は、ミノタブの使用に危険が伴う可能性があります。

  • 妊娠中・妊娠の可能性がある人
  • AGA以外の脱毛症の人
  • 高血圧・低血圧の人
  • 心臓や肝臓の病気の人

肝臓や血圧などの体調に不安がある人は、医師に必ず相談しましょう。また、妊娠中には胎児に悪影響を及ぼす危険性があり、ミノタブを服用してはいけません。

ミノタブの危険を回避するポイント

ミノタブの危険を回避するポイント①用法用量を守って服用する②飲み合わせを確認する③個人輸入品は服用しない

ミノタブの副作用やリスクを避けるポイントは以下の通りです。

それぞれ詳しく解説します。

用法用量を守って服用する

ミノタブには、2.5㎎・5㎎・10㎎の用量がありますが、ほとんどの場合2.5㎎から処方され、多くても5㎎までとされていますます。

適正なミノキシジルの量は、体調や症状によって決められるため、必ず用法用量を守って服用しましょう。

ミノタブは、1日1回または2回を毎日同じ時間に飲むことが大切です。もし忘れた場合は、気がついたときに服用し1日の合計摂取量を増やさないように気をつけましょう。

ミノキシジルの量を増やしても、効果が出やすくなるわけではありません。逆に副作用の危険性が高まるので、絶対に自己判断で量を増やさないでください。

飲み合わせを確認する

ミノタブと飲み合わせの悪いものは以下の通りです。

併用できない成分や薬特徴
アルコール副作用が高まる可能性
服用から7時間以上時間を空ける必要あり
頭痛薬副作用が高まる可能性
ED治療薬副作用が高まる可能性
降圧剤低血圧症を起こす可能性

ミノタブを服用するときは、必ず医師に常用している薬がある旨を伝えて、適切な処方を受けるようにしましょう。

個人輸入品は服用しない

インターネット通販では、海外から個人輸入されたミノタブが多数販売されています。その中には、粗悪品や偽物が販売されていることがあります。

ミノタブは、間違った服用をすると重篤な健康被害が起こる危険性がある薬です。厚生労働省も、海外から個人輸入された治療薬を服用することに注意喚起をしています。気軽にミノタブを購入できる一方で、副作用による健康被害が起きた場合は自己責任となり救済制度を利用できません。

ミノタブを入手したい人は、専門のクリニックで処方してもらうのがオススメです。

参考:厚生労働省医薬品等を海外から購入しようとされる方へ

まとめ

今回の記事では、ミノタブの危険性やリスクについて解説しました。

ミノタブは、血行促進効果と毛乳頭の活性化により、発毛効果が期待できる内服薬です。一方で、副作用のリスクから日本ではAGA治療薬として認可されていない薬でもあります。自己判断で使用すると、副作用の危険が高まり重篤な健康被害を受ける可能性があります。

また、頭痛薬やアルコールと併用すると副作用のリスクを高めるため大変危険です。ミノタブの副作用のリスクを防ぐためにも、専門のクリニックで処方されたものを用法用量を守って服用してください。

参考:男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版


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