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なおるん毛髪情報局

治療薬

ミノタブの効果を実感できない理由と効かないときの対策や正しい服用法

  • ミノタブの効果が出るのはいつから?効果はいつまで続くの?
  • ミノタブを服用しても効果が出ないことはあるの?
  • ミノタブが効かなくなってきたのは耐性のせい?
  • ミノタブの初期脱毛はいつからいつまで?

この記事では、ミノタブの効果の表れ方や効果が実感できない理由を解説します。
ミノタブの効果に関する不安を取り除き、失敗を防ぎましょう。

この記事を読み終わると、なぜミノタブが効かないのかを理解し、どのようにAGA治療を進めるべきかを判断できるようになります。

ミノキシジルとは?

女性の薄毛治療に唯一承認されたFDA認可の発毛剤

ミノキシジルは、女性の薄毛(女性型脱毛症)に対して唯一FDA(アメリカ食品医薬品局)が承認した発毛剤であり、男性用の発毛治療薬としても2種類しか承認されていないうちの1つです。
現在、市販されているミノキシジル製品には以下の種類があります。

  • 2%溶液
  • 5%溶液
  • 5%フォーム
  • スプレータイプ(新製品)

ミノキシジルはもともと血圧降下剤として開発され、1970年代には難治性高血圧の治療薬として使用されていました。
しかし、1979年に服用患者に多毛症(体毛の増加)が確認され、1980年には高血圧の治療中に脱毛が改善された症例が報告されました。

一方で、経口のミノキシジル(ミノキシジルタブレット、以下ミノタブ)は以下のような副作用が問題視されました。

  • 血圧の急激な低下
  • 体液貯留(むくみ)
  • 体重増加

これらのリスクを回避するために、1984年には外用ミノキシジルが開発され、発毛効果が報告されました。
ミノタブはより外用薬より効果が高いとされていますが、日本国内や国際的には未だ正式には認められていない方法であることに注意が必要です。

ミノタブの効果はいつから?実感までには期間が必要

服用を始めてから効果を実感するまで、早い人でも1ヶ月から3ヶ月は必要です。

ミノタブの効果として以下のような利点が考えられています。

  • 脱毛の進行を抑制
  • 成長期(アナゲン期)の毛髪数を増加
  • 細くなった毛を太くし、密度を向上させる
  • 手術後の休止期脱毛(テロゲン・エフルビウム)を軽減
  • 血管拡張により毛包への血流促進

血流促進の効果を始め、上記の脱毛抑制の効果が期待でき、服用を始めてから、4~6ヶ月間で発毛を実感する人がほとんどです。

ミノタブを飲み始めたからといって、すぐに効果を実感できるわけではありません。髪の毛1本1本にそれぞれヘアサイクルがあり、髪の毛全体がすぐには伸びないからです。

ミノタブの効果がいつから起こるのか時系列で解説

※効果の実感には個人差があります

ミノタブの効果がいつから起こるのか時系列で解説
期間特徴
1ヶ月初期脱毛が起きる変化なし
2~3ヶ月初期脱毛による抜け毛が減る
産毛が生えてくる
4~5ヶ月発毛効果を徐々に実感する
6~7ヶ月以上毛が太く濃くなるのを実感する人が多い
生え際や分け目が目立ちにくくなる

ミノタブと初期脱毛

ミノタブを飲み始めてから3週間前後で、初期脱毛と呼ばれる一時的な脱毛が起こることがあります。
ヘアサイクルを正常にして、髪の毛が生える準備をしている期間です。

根気強く飲み続けると初期脱毛はおさまり、徐々に産毛が生えて効果を実感する人が増えていきます。

ミノタブの効果がいつから現れるのかは、人によって異なります。
効果がないからといって、自己判断で使用を中止したり内服量を変えたりしてはいけません。

ミノタブが効かない理由

ミノタブが効かない7つの理由

ミノタブを飲んでいるのに、ミノタブが効かない、効果が実感できないと感じる代表的な理由は以下になります。

  1. 初期脱毛が起きている
  2. 服用の期間が短い
  3. 使用方法が間違っている
  4. 用法用量を守っていない
  5. 生活習慣の乱れ(睡眠の質や食生活が良くない)
  6. AGAの進行が早い
  7. AGA以外の脱毛症を発症している
  8. 品質の悪いミノタブを服用している
  9. そもそも効きづらい体質(ノンレスポンダー)

それぞれ詳しく解説します。

初期脱毛が起こっている

ミノタブを飲み始めてから3週間前後で、初期脱毛が起きることがあります。
初期脱毛について理解しておかないと、抜け毛が増えて驚いてしまうでしょう。

ミノタブを服用してすぐは初期脱毛のリスクを想定し、服用を中断しないようにしてください。

ミノタブを飲み始めてから3週間〜1か月ほどで、初期脱毛と呼ばれる一時的な脱毛症が起こります。
人によっては髪の毛が一気に抜ける場合もあるので、ミノタブが効かないと思うこともあるでしょう。

しかし、初期脱毛は乱れていたヘアサイクルが活性化され、通常のサイクルとして整い始めた証拠です。初期脱毛の知識がないと服用を始めたせいで抜け毛が増えたようにも感じるので、あらかじめ理解を深めておく必要があります。

服用の期間が短い

髪の毛の成長サイクルは、成長期・退行期・休止期を繰り返しています。
ミノタブの効果を実感しやすいのは成長期の髪の毛だけです。

1本1本のヘアサイクルが異なるため、髪の毛全体にミノタブの発毛効果を実感できるのは3か月を過ぎた頃になります。
発毛を実感するペースは個人差が大きく、人によっては6ヶ月ほどかかることもあります。

ミノタブは飲み始めてから1〜2か月では発毛効果を実感できないので、気長に飲み続けることが大切です。

使用方法が間違っている

飲み忘れが多かったり内服量が適切でなかったりすると、AGA(男性型脱毛症)の進行に薬の効果が追いつかず、発毛効果を実感しにくくなります。

ミノタブは、1日1回または2回を毎日同じ時間に服用することが大切です。
飲み忘れたときに、2回分をまとめて飲んでも効果が出やすくはなりません。
むしろ、副作用のリスクが高まるので絶対にしないでください。

用法用量を守っていない

ミノタブは、1日1回を毎日同じ時間に飲む必要があります。
飲み忘れが多かったり、規則正しく内服できないとミノキシジルの血中濃度が一定にならず、発毛効果が出にくくなります。

また自分に合った含有量のミノタブを飲むことも大切です。含有量が少ないと、効率良く効果が発揮できません。クリニックで自分に合った量のミノタブを処方してもらいましょう。

生活習慣が乱れている

慢性的な睡眠不足や運動不足が続くと血行が悪くなり、ミノタブを飲んでいても効果を実感しにくい可能性があります。

また食生活の乱れにも注意してください。
特に髪の毛の材料となるタンパク質が不足すると、健康な髪の毛が生えにくくなります。

いくらミノタブを定期的に飲んでいても、頭皮の環境や体調が良くないと効果が期待できないことがあります。

とくに睡眠不足や栄養バランスの悪い食事が多い人は要注意です。

AGAの進行が早い

AGAの進行が早すぎると、ミノタブの発毛効果が追いつかず効果を実感しにくくなります。

ミノタブや他の治療薬で効果が実感できない場合は、専門医に相談して薬の含有量を変えたり、他の治療法を検討したりしましょう。

AGA以外の脱毛症を発症している

ミノタブは、AGAのみに作用する治療薬です。
AGAだと思いこんでいても、実は他の脱毛症だったケースも存在します。

例えば円形型脱毛症や牽引性脱毛症、脂漏性皮膚炎から起こる脱毛症などを発症しているケースです。
AGAでなければ、いくらミノタブを飲み続けても効果はありません。

医師の診察を受けないまま、通販やECサイトからミノタブを購入している人は、他の脱毛症の可能性があります。
薄毛治療専門のクリニックに行けば、AGAか他の脱毛症かはすぐに分かります。
自己判断で服用せずに、専門医の診察を受けましょう。

品質の悪いミノタブを服用している

ミノタブは、海外のサイトや個人輸入代行サイトから簡単に入手できます。
気軽に低価格でミノタブを買える点はメリットですが、粗悪品や偽物が混じっている可能性があることに注意が必要です。

海外輸入品の治療薬による健康被害が多発しているため、厚生労働省も安易に購入や服用をしないように注意を呼びかけています。

ミノタブはただでさえ副作用のリスクが大きい治療薬です。
知識のない素人が自己判断で服用してはいけません。
専門医の診察を受けて、自分に適したミノタブを処方してもらいましょう。

そもそも効きづらい体質(ノンレスポンダー)

ミノキシジルは体質的に効きやすい人と効きにくい人に分かれ、それぞれレスポンダーノンレスポンダーと呼ばれています。

効きやすい人は1.25mgと比較的少量の内服をしても効果が出る方もいれば、ノンレスポンダーだと10mgを内服しても効果が出づらい人もいます。

そのため、専門の医師に相談して内服容量を決定することが重要です。

ミノタブの効果を実感しやすくする3つの方法

ミノタブの効果を実感しやすくする3つの方法

ここではミノタブの効果を出やすくする正しい飲み方を解説します。

ミノタブの効果を実感しやすくするための方法は以下の3つです。

  • 長期的に服用する
  • 他のAGA治療と併用する
  • 運動や食事を見直す

長期的に服用する

ミノタブは、最低でも6ヶ月以上服用することで、発毛の効果を実感しやすくなります。
乱れたヘアサイクルが整うまでには、期間が必要です。

服用を続ける期間は、理想の毛量や治療のゴールを決めた上で、専門医と相談して判断してください。

発毛を実感した後に自己判断でミノタブを中断すると、元に戻る可能性が高いので注意が必要です。

他のAGA治療と併用する

ミノタブは、発毛促進の効果が期待でき、脱毛の進行を抑制する効果がありますが、AGA(男性型脱毛症)の予防効果はありません。
効率的にAGA治療を進めるために、AGA予防による抜け毛防止効果が高いフィナステリドデュタステリドなどを併用しましょう。
ミノタブ以外のAGA治療薬を服用することで、薄毛改善のアプローチができます。

運動や食事を見直す

慢性的な運動不足の人は、ミノタブを飲むだけでなく有酸素運動も少しずつ取り入れましょう。
血行が良くなると、髪の毛の成長に必要な栄養が毛細血管のすみずみまで届きます。

髪の毛の材料となる良質な栄養分を摂取することも必要です。外食やファストフードが多い人は、食事内容を見直しタンパク質、ミネラル、ビタミン類を意識的に取り入れてください。

ミノタブの正しい飲み方

ミノタブの正しい飲み方

ミノタブの効果を出やすくする正しい飲み方を解説します。

毎日同じ時間に服用する

ミノタブの血中濃度を一定にするためにも、毎日決まった時間に服用することが大切です。
夕飯後や朝食後など、ルーティン化できる時間を決めて飲み忘れないようにしましょう。

一方で、1日に複数回飲んでも効果は出やすくなりません。
副作用のリスクを高めるだけなので、自己判断でミノタブの量を変えないでください。

飲み合わせに注意する

ミノタブは他の薬と一緒に飲むと、副作用のリスクが高まるため大変危険です。
例えば、頭痛薬や血圧の薬、風邪薬などは血圧を変化させ体に負担をかけてしまいます。

薬以外では、アルコールとの併用も禁止されています。

持病があり日頃から他の治療薬を内服している人は、診察の際、医師にミノタブを飲んでも問題がないかを確認しましょう。

6か月は継続する

上述の通り、ミノタブは短期間ですぐに効く薬ではありません。
多くの人が3~6か月経過した頃に効果を実感しています。

目に見える効果が出ないと「このまま効かなかったらどうしよう」と不安になることもありますが、諦めず服用を続けましょう。

ミノタブが効かないときの対策

ミノタブが効かないときの対策

ミノタブが効かないと感じたときは、自己判断で服用をやめず以下の対策を取るようにしてください。

ミノキシジルの含有量を検討する

数ヶ月続けても効果が出ない場合、ミノタブの効果よりAGAの進行が早い可能性があります。ミノタブは一般的に含有量2.5mgのものが処方されますが、5mgや10mgの治療薬も存在します。

効かないと感じたら、担当医に相談してミノタブの含有量を再検討することも可能です。しかし副作用のリスクを高める可能性があるので、慎重に今後の方向性を決めましょう。

くれぐれも、自己判断で含有量を変更しないでください。

他の治療と組み合わせる

現在ミノタブだけを飲んでいる人は、フィナステリドやデュタステリドと組み合わせて治療を進めると効果的です。
ミノキシジルは主に毛を太くしたり、成長期の毛髪を増加させる発毛効果があります。
一方で、AGA治療薬であるフィナステリドやデュタステリドは抜け毛防止が期待できる治療薬です。
あらゆる方面からアプローチすることで、より効果的にAGA治療を行えます。

治療薬だけでは物足りないと感じている人は、注入治療や植毛治療などのステップアップも検討するといいでしょう。

生活習慣やヘアケアを見直す

睡眠不足や過度なストレスが慢性化している人は、ストレスの根本を取り除いたり、一定の睡眠時間を確保したりして生活習慣の改善を心がけましょう。

ファストフードや暴飲暴食が多いなら、食生活の見直しが必要です。ミネラル・タンパク質・ビタミン類を積極的に摂取することで、頭皮環境改善につながります。アボカドや肉類、レバー、ナッツなど髪の毛の栄養となる食材を意識的に取り入れましょう。

また普段のヘアケアを改善するのも、頭皮環境を整えるのに有効です。シャンプーは爪を立てず丁寧に行い、マッサージでコリをほぐしましょう。さらに、頭皮用のスキンケア用品を使うと頭皮の乾燥対策にもつながります。

参考:日本人の食事摂取基準(2020 年版)

ミノタブが効かない人のQ&A

ミノタブを飲み続けると耐性がつく?

耐性とは、治療薬を飲み続けることで効果を実感しにくくなることです。
現在、ミノタブに耐性があることは医学的には証明されていません。

しかし、使用を長期的に続けている人の中には、ミノタブの効果が実感しにくくなったと感じている人がいるのも事実です。

ミノタブが効かない理由は耐性のせいではなく、生活の中に隠れている場合もあります。

「耐性がついたのでは?」と感じたら、自己判断で量を増やさず医師に相談しましょう。
場合によっては、他の治療法を検討することになります。

ミノタブの服用をやめるといつから元に戻る?

ミノタブの服用をやめると、効果は続かず再び脱毛が始まります。
元に戻るタイミングは人によって様々です。

ミノタブを辞めたい場合は、他の内服薬や外用薬に移行していく選択肢もあります。
専門の医師に相談して、今後の治療方針を決めましょう。

ミノタブが効かないときは服用をやめるべき?

ミノタブが効かないと感じても、すぐに服用はやめないようにしましょう。
効果を実感できないときや、治療が不要になったときは自己判断で急に服用を中断しないようにしましょう。
ミノタブを急にやめると、服用前よりAGAの進行が目立つ可能性があります。

徐々にやめるべきなのか他の治療法を検討するのか、専門医に相談しましょう。

ミノタブの中断を考えるタイミングは?

ミノタブを中断するタイミングは以下の通りです。

  • 副作用のリスクがあるとき
  • 6ヶ月以上内服しても効果を実感できないとき
  • 薄毛治療が必要なくなったとき

何かしらの副作用を感じているときは、すぐ医師に相談して服用の中止を検討しましょう。

ミノタブ以外の治療法を検討するタイミングはいつ?

ミノタブを飲み始めてから6か月以上経っても効果を実感できない場合は、他の治療法を検討しましょう。他の治療を組み合わせることで、今とは違った結果になる可能性があります。

ミノタブが合う人と合わない人がいるので、自分に適した治療法を見つけることが大切です。

まとめ

この記事では、「ミノタブが効かない理由や対策」について解説しました。

  • ミノタブが効かないときは専門医に相談して治療の方向性を決める
  • ミノタブが効かない理由は服用期間や初期脱毛などが考えられる
  • AGA以外の脱毛症の人はミノタブを飲んでも効果がない
  • ミノタブの効果は4~6ヶ月の服用を続けた後に出る
  • ミノタブの服用を始めてから約3週間~2ヶ月後は初期脱毛が起きる

ミノタブが効かないのは服用期間や飲み方に原因があるケースが多いため、正しい量のミノタブを長期的に飲むことが大切です。

含有量が不適切だったり他の治療法が適していたりする可能性もあるので、自己判断でミノタブをやめずに専門医の指示を仰ぎましょう。

このコラムの著者

アルモ形成クリニック 
院長 内田直宏

筑波大学医学部卒業後、マイクロサージャリー(顕微鏡手術)を含む形成外科施術に6年間従事。
年間200症例以上の自毛植毛施術を執刀しており、AGA治療(内服療法、注射療法、レーザー治療)や美容外科施術にも長けている。
自毛植毛だけでは実現の難しい、額をせまくする手術やFUT植毛による傷跡のカバーアップなどといった技術も高く評価を受けている。

内田医師のプロフィール画像

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