自毛植毛による離れ小島とは?未然に防ぐ3つの対策や対処法を解説
・離れ小島ってなに?
・なぜ自毛植毛で離れ小島になるの?
・離れ小島の対策や対処法はある?
このような悩みを解決する記事を用意しました。
離れ小島とは、自毛植毛のあとに薄毛が進行して、植毛した場所が目立ってしまう状態です。
記事の内容は以下の通りです。
・自毛植毛による離れ小島とは
・離れ小島になる原因
・離れ小島にならないようにする対策
・離れ小島になったときの対処法
この記事を読むことで、離れ小島への理解が深まり、植毛の前後で離れ小島が気にならない髪型を目指せるでしょう。
自毛植毛による離れ小島とは
離れ小島とは、植毛したあとに別の箇所の薄毛が進行し、植毛した髪の毛が「島」のように目立っている状態です。
離れ小島になる流れは以下の通りです。
離れ小島になりやすい場所は、薄毛のタイプや植毛の範囲によって異なります。M字ハゲの人は生え際の部分だったり、O字ハゲでは頭頂部で離れ小島が目立ったりします。
自毛植毛についてはこちらで解説しています。
自毛植毛で離れ小島になる3つの原因
離れ小島になる原因には以下の3つがあります。
自分に当てはまっていないか確認しましょう。
男性型脱毛症(AGA)が進行している
AGAが進行している部位と植毛した部位では、毛量にギャップが生まれやすいです。
植毛するときはAGAの影響を受けにくい後頭部から髪の毛を持ってくることが多いです。そのため、植毛後も薄毛になりにくく、髪が生えてきます。
一方、前頭部や頭頂部はAGAの影響を受けて、生え際の後退や抜け毛が進行していきます。
そこで、植毛で髪が生える頻度よりも、AGAによる抜け毛や薄毛が進行するスピードが早いと離れ小島になり目立ちやすいのです。
クリニックの技術・経験が不足している
自毛植毛の経験が少ない医師やクリニックに植毛を依頼すると、離れ小島になりやすいかもしれません。
なぜなら、AGAがどのくらい進行しそうなのか、植毛した後の成長具合など今後の見立てが甘くなりやすいからです。
例えば、M字ハゲで生え際が後退し始めている人に対して、ギリギリの位置に植毛を提案するケースがあります。
他にも、植毛してみた結果として以下のような状態になることもあります。
・植毛する位置が目に近すぎる
・植毛と地毛の見え方が不自然
・手術の跡が目立つ
経験豊富なクリニックだと、髪型や毛量など髪の性質を理解して、1人1人に合わせたプランを提案してくれるところが多いです。
薬による治療を辞めてしまう
自毛植毛と並行している薬による治療を辞めると、AGAが進行して離れ小島になる可能性が高まります。
AGAの進行を抑える方法としては、主に「自毛植毛」と「薬物を使用する方法」があります。どちらにもメリットがありますが、手軽に取り組みやすいのは治療薬を使う方法です。
AGAの原因となっている酵素である「5aリダクターゼ」を防いで、抜け毛とならないようにしています。
自毛植毛は植毛したからといって、すぐに髪が生えてくるわけではありません。
生えてくるには半年以上かかることもあります。そのため、その間に薬物療法によって自分の髪を活かしてAGAの進行を抑えるのが大切です。
自毛植毛で離れ小島にならないための3つの対策
植毛する前に意識しておくべき離れ小島対策は以下の3つです。
それぞれ解説していきます。
カウンセリングでイメージを伝える
カウンセリングの際には、自分の「なりたい理想」や「注意点」をしっかり伝えるようにしましょう。
自分の理想と医師のイメージがズレていると、植毛した後に離れ小島になったり、追加で植毛が必要になったりします。
カウンセリングの際には以下を意識してみてください。
・言葉だけでなく写真でも説明する
・ハゲやすい部位は念入りに擦り合わせる
→左右の生え際、頭頂部
・離れ小島になりたくないことを伝える
髪の状態によっては1回だけでなく何回か植毛が必要になることもあります。医師としっかり話し合うことで理想の髪に近づき、離れ小島になるリスクを減らせるでしょう。
実績のあるクリニックを選ぶ
自毛植毛の実績が豊富なクリニックを選ぶようにしましょう。
これまでの実績から多くの経験や知識があると、知識や技術が備わっていることが多いです。そのため、植毛を受ける側の希望に沿ってくれたり、適切なアドバイスをしてくれたりします。
実績のあるクリニックの例としては、
・これまでの植毛回数を公開している
・医者の経験年数が長い
・口コミが多い
などがあります。
良い口コミはもちろん参考になりますが、悪い口コミも確認してみてください。
「イメージと違った」「サービスが良くなかった」などの、誰かが失敗したことは自分にも起きる可能性があります。自分が気にしているポイントに悪い口コミが多い場合は注意が必要でしょう。
生活習慣を整える
「睡眠」「食事」「運動」の生活習慣を整えるとAGAの進行を防いでくれます。
睡眠による育毛効果は以下のとおりです。
・成長ホルモンの分泌
→毛母細胞、タンパク質の増加
・副交感神経が優位になる
→血流が良くなり頭皮への栄養が届きやすい
睡眠中には成長ホルモンが分泌され、毛母細胞の増殖による髪の成長を助けています。成長ホルモンが出やすいのは入眠から3時間とされています。
睡眠の質を高めるためには、以下の3つの方法を参考にしてみてください。
・寝る2時間前にはスマホを触らない
・2~3時間前に入浴する
→一時的に体温を上昇させる
・起きたら太陽の光を浴びる
→体内時計をリセット
食事では「タンパク質」や「ビタミンB類」を積極的に摂るようにしましょう。
髪の毛の主成分はケラチンという物質で、ケラチンはタンパク質から出来ています。そのため、1日あたり60g以上のタンパク質を摂ることが推奨されています。
タンパク質が多く含まれる食材は以下の通りです。
・ささみ肉
・豚肉
・納豆
・卵
・チーズ
ビタミンB群は細胞の代謝を促したり、タンパク質や赤血球の合成に関与しています。細胞分裂によって髪の毛の成長や頭皮の状態維持に役立っています。
・豚肉(ビタミンB1)
・豚レバー(ビタミンB2)
・かつお、まぐろ(ビタミンB6)
・牡蠣、あさり(ビタミンB12)
栄養の偏った食事は抜け毛を進行させる可能性もあるため、バランスが整った食事を意識するようにしましょう。
運動すると血流が良くなり、頭皮に栄養や酸素が届きやすくなります。また成長ホルモンの分泌を促す効果もあるため、AGA対策として有効です。
有酸素運動では心肺機能の向上や、血管の柔らかさや強さが高まるため血流量が増えやすいです。有酸素運動の種類は以下のようなものがあります。
・ウォーキング
・ランニング
・水泳
厚生労働省では以下のような運動が推奨されています。
・日頃から「散歩」「早く歩く」「乗り物やエレベータを使わずに歩くようにする」など意識的に身体を動かしましょう
厚生労働省 身体活動・運動
・1日平均1万歩以上歩くことを目標に
・週2回以上、1回30分以上の息が少しはずむ程度の運動を習慣に
・最初の運動としてはまずウォーキングから
1回5分からでもいいので、次第に時間を伸ばしていけるようにしましょう。
無酸素運動で乳酸が作られると、成長ホルモンの分泌を促します。成長ホルモンが毛母細胞に作用して髪の成長に役立ちます。
無酸素運動の代表例は以下の通りです。
・スクワット
・腕立て伏せ
・ダンベル運動
運動には、ストレスの軽減や睡眠の質を改善する効果があるため、生活習慣を良くするために毎日コツコツと続けてみてください。
参考:快眠と生活習慣
三大栄養素のたんぱく質の働きと1日の摂取量
自毛植毛で離れ小島になったときの3つの対処法
もし植毛後に離れ小島になってしまったときの対処法を3つ紹介します。
それぞれ詳しく解説します。
AGAの治療を継続する
自毛植毛と並行しつつAGAの治療は継続し、抜け毛の進行を防ぎましょう。
植毛はしっかりと生え揃うまでに約1年かかります。生え揃ったタイミングで周囲の毛がないと離れ小島が目立ちやすくなります。
そのため、AGA治療薬で出来るだけAGAの進行を防ぐ必要があるのです。
治療薬に良く使われるのは以下の薬です。
・プロペシア錠(フィナステリド配合)
・ザガーロ(デュタステリド配合)
・ミノキシジル
内服や外用する際には、適切な量や正しい方法で使用するようにしましょう。
過度に薬を使うと副作用が出ることもあります。
・うつ状態になる
・勃起不全になる
・食欲不振
・全身の毛が増える
・頭皮のかぶれやかゆみ
内服や外用による治療を続けつつ、植毛の効果を最大限活かせるようにしてください。
追加で植毛する
一度の植毛で離れ小島が出来てしまったときは、追加で自毛植毛を検討してみましょう。
離れ小島の周囲の部分に植毛することで、自然な形で髪が生えてくるため、植毛した部分が目立ちにくくなります。
AGA治療薬は薄毛の進行を抑える役割が主であり、髪を生やすことを目的とするなら自毛植毛が良いでしょう。
ただ追加の植毛は費用もかかるため、想定していた以上のお金が必要になることもあります。自分の予算を考慮して検討してみてください。
髪型を変えて目立たなくする
離れ小島になっても髪型によっては目立ちにくくなります。
・ソフトモヒカン
・アップバング
・オールバック
・センター分け
短髪にしておでこを見せたり、サイドを刈り上げることで、生え際の薄毛が目立ちにくくなります。センター分けはM字ハゲの生え際の部分に毛量が集まるためちょうど隠れやすいです。
・マッシュスタイル
・長めの前髪
前髪を長くして、離れ小島を無理に隠そうとすると逆に目立ってしまうこともあるため注意が必要で
薄毛のタイプ別の髪型はこちらで解説しています。
離れ小島になるとしても自毛植毛がおすすめな理由
自毛植毛のメリットは、AGAの影響を受けない部位を植毛するため、髪の毛が生え続けるという点です。また自分の髪の毛を移すため髪質も似ており、周囲の髪と馴染みやすい点が挙げられます。
はじめこそ違和感があるかもしれませんが、半年〜1年ほど経過すると、植毛した部分が生え変わっていき、気になっていた薄毛や抜け毛の部分に髪の毛がしっかり生えていきます。
AGA治療薬でも進行を遅らせる効果があり、抜け毛予防には有効です。ただ、髪の毛をしっかりと生やしていきたいなら自毛植毛が良いでしょう。
まとめ
この記事では自毛植毛のあとに生じる離れ小島の原因や対策について解説しました。
・AGAの進行が離れ小島の原因となる
・植毛するときは実績のあるクリニックや医師を選ぶ
・離れ小島が目立たない髪型を意識する
離れ小島は薄毛や抜け毛の対策をしっかり行うことで、目立ちにくくなります。
実績のある医師に相談すれば、未然に離れ小島になりにくくしたり、離れ小島になったあとの対策も教えてくれるでしょう。
離れ小島が気になる方はぜひアルモ形成クリニックにご相談ください。