遺伝子検査でAGAリスクが判明!受けるべきタイミングや注意点を解説


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「AGA遺伝検査をすると何がわかる?」
「遺伝子検査で薄毛の状況がわかるってホント?」
「遺伝子検査の信ぴょう性ってどんな感じ?」
「遺伝子検査はどうやって受けられる?」

このような悩みを解決する記事を用意しました。

この記事では

・AGA遺伝子検査とは
・AGA遺伝子検査でわかること
・AGA遺伝子検査を受けるメリット
・AGA遺伝子検査を受ける方法
・AGA遺伝子検査の費用
・AGA遺伝子検査の注意点

といった内容について解説します。

記事の前半では「AGA遺伝子検査が何なのか」をわかりやすく解説します。また、記事の後半では「AGA遺伝子検査の結果についての注意点」も書いてあるので必ずチェックしてくださいね!

この記事を読めば「AGA遺伝子検査とは何か」を理解でき、実際に検査を受けるかどうかを決められるようになります。

目次

AGA遺伝子検査とは

AGAとは

AGAは、Androgenetic Alopecia(男性型脱毛症)の略称です。

成人男性が発症する薄毛の原因であり、AGA発毛サイクルの中の「成長期」が短縮し、髪が細くなって抜け毛が増えていきます。

AGA遺伝子検査とは

AGA遺伝子検査は、効果的なAGA治療を行うために、AGA発症に関わる遺伝子を調べる検査です。

具体的には、5α-リダクターゼやアンドロゲンレセプターが持つ遺伝子が調べられ、将来のAGA発症リスクや治療薬の効果を予測します。

現在、日本国内で行われているAGA遺伝子検査は「アンドロレセプターの塩基配列」を調べる方法です。

アンドロゲンレセプターはDHT(ジヒドロテストステロン)と結合しやすいレセプターであり、その感受性は塩基配列から読み取れます。

AGA遺伝子検査の検査方法

AGA遺伝子検査の検査方法はさまざまで、取り扱う試料は

  • 血液
  • 毛髪
  • 粘膜

といったものがあります。

検査に必要な量さえ取れれば、どの試料で測定しても検査結果に差が出ることはありません。

AGA遺伝子検査の検査費用

AGA遺伝子検査にかかる費用はおよそ5,000〜2万円です。

もっとも安いのは自分で検査キットを購入する方法になります。

あまりにも安いものは粗悪品の可能性もあるため、販売元にも注意しましょう。

クリニックで検査を受ける場合は、検査費用とは別に初診料などがかかる場合があるため、受診前に医療機関に確認してくださいね。

AGA遺伝子検査を受けるメリット

AGA遺伝子検査を受けることで、わかることは以下の2点です。

<AGA遺伝子検査でわかること>
・AGA発症リスク
・AGA治療薬の効果予測

それぞれ解説していきます。

将来のAGAリスクがわかる

遺伝子検査により、将来、AGAを発症するリスクがわかります。

日頃の食事に気を遣ったり、生活習慣を見直すきっかけになります。

現在の薄毛の症状と合わせて「治療を早めに開始」したり、治療の選択肢が広がります。

注意すべきなのは、わかるのは「潜在的なリスク」であり、現在のAGAの進行具合はわからないということです。

フィナステリドの効きやすさがわかる

AGA治療薬のフィナステリドが効きやすいかどうか、がわかります。

AGA治療を開始する際に、遺伝子検査の結果が治療計画を立てるための助けになるでしょう。

例えば、「フィナステリドの効果がイマイチ」「遺伝子検査でフィナステリドは効きにくいとの判定」というケースではその他の治療法を試してみると良いかもしれません。

AGA遺伝子検査を受ける前に知っておきたいことは?

AGA遺伝子検査は遺伝子の解析による検査であり、疾患の診断や治療法の決定に必ずしも直結するわけではありません。

また、遺伝子検査には個人情報の取り扱いに注意する必要があります。

そのため、受診前には専門医や遺伝カウンセリングに相談することが望ましいです。

AGA遺伝子検査の受け方

AGA遺伝子検査を受ける方法は、以下の3つがあります。

  • 専門クリニックで検査する
  • 皮膚科で検査する
  • 検査キットで検査する

それぞれの方法のメリット・デメリットを解説します。

遺伝子検査を受ける際には、自分に合った方法を選んでくださいね。

専門クリニックでAGA遺伝子検査を受けるメリット・デメリット

AGA・薄毛治療を専門に行うクリニックでは、通常、診察やカウンセリングも合わせて行います。

すでに薄毛の症状を自覚し始めていて、しっかりと検査したいなら専門クリニックの検査がオススメです。

近くに専門クリニックがない場合、交通費・検査費など、費用面での負担が大きくなる可能性があります。

メリット

  • 診察、カウンセリングも受けられる
  • 専門医に診察してもらえる

デメリット

  • 費用は高め
  • 地方だと通院が大変

皮膚科でAGA遺伝子検査を受けるメリット・デメリット

皮膚科クリニックは専門クリニックに比べると数が多く、地方でも検査を受けやすい、というメリットがあります。

とはいえ、皮膚科によってはAGAの治療実績に乏しいクリニックがあるため、治療が必要となった場合に選択肢が少なくなってしまいます。

また、他の皮膚科症状で通院する患者もいるため、受診時の待ち時間などが長くなる可能性はあります。

近くに専門クリニックがない場合は、皮膚科での検査を検討しても良いかもしれません。

メリット

  • 専門クリニックに比べると数が多い
  • AGAの治療も受けられる

デメリット

  • 治療実績が少ない可能性がある
  • 治療法の選択肢が少ない
  • 受付での申告や待ち時間が発生する場合がある

検査キットでAGA遺伝子検査をするメリット・デメリット

自宅にいながら簡単に検査ができるのが検査キットを使う方法です。

注文した検査キットが届いたら、頬の内側の粘膜(例)を取って送り返してください。

一ヶ月ほどで結果が郵送され、とても簡単です。

手軽に検査できるのがメリットですが、検査結果をどう解釈するかを自分で判断する必要があります。

「薄毛は気にならないけど、なんとなく興味があった」という動機で検査する場合は、検査キットが手軽で良さそうです。

メリット

  • 自分で気軽に検査できる
  • 結果も自宅で受け取れる
  • 費用が安い

デメリット

  • 粗悪な商品も混じっている
  • 結果を自分で判断する必要がある

AGA遺伝子検査結果の読み方とその意味

遺伝子検査の結果はどのように示される?

AGA遺伝子検査では、「リピート合計数」という指標を使って、将来のAGA発症リスクを評価します。

アンドロゲンレセプター遺伝子の塩基配列の中には、「CAG」もしくは「GGC」という塩基配列が繰り返される部分があります。

「CAG」と「GGC」が繰り返して登場する数を数え、その合計数でAGAの発症リスクを、「GGC」のリピート数でフィナステリドの感受性を評価します。

遺伝子検査の解釈の仕方は?

「CAG」と「GGC」のリピートの合計数で薄毛リスクを評価

リピート合計数少ない→AGAになりやすい

「GGC」のリピート数でフィナステリドの感受性を評価

リピート数少ない→フィナステリド効きにくい

結果が悪いときはどうすればいい?

AGAリスクが高いと判定された場合、潜在的な薄毛リスクは高いでしょう。

とはいえ、遺伝子検査の結果の信ぴょう性は高くありません。

「本当にAGAが発症するかどうか」や「現在のAGAの進行具合」は遺伝子検査ではわからないのです。

これまで以上に生活習慣を見直し、AGAが進行していないかを日頃からチェックするようにしましょう。

すでに気になる症状が出てきているなら、できるだけ早めにカウンセリングを受けることをオススメします。

結果が良かったときは安心してよい?

遺伝子検査で「AGA発症リスクが低い」と判定されたからといって、絶対にAGAにならないとは限りません。

また、薄毛の原因はAGAだけではありません。

日頃から薄毛になりにくい生活習慣を心がけることをオススメします。

AGAの進行具合を調べる遺伝子検査はありますか?

AGA遺伝子検査は「将来のAGA発症リスク」を判定するものであり、現在の状況を反映するものではありません。

薄毛の状況がどうなっているかを確認したい場合は、専門クリニックで診察・カウンセリングを受けてみるのが良いでしょう。

自宅で行う検査キットでの検査は精度が低い?

結論、検査キットでも医療機関での検査でも測定結果に差はありません。

とはいえ、「自分で検査をするのは不安」「検査結果を専門家に判断して欲しい」という場合は専門クリニックで検査を受ける方がスムーズです。

クリニックで「AGA遺伝子検査のみ」を受けられますか?

クリニックにもよりますが、遺伝子検査のみを受けられるクリニックが多いでしょう。

その場合も検査費用に加えて、初診料は必要となるため、事前に確認しておくことをオススメします。

まとめ

この記事では「AGA遺伝子検査」「アンドロゲンレセプター遺伝子検査」について解説しました。

AGA遺伝子検査でわかるのは「将来のAGA発症リスク」と「フィナステリドの効きやすさ」であり、現在のAGA症状を反映するものではありません。

AGA遺伝子検査は、専門クリニックだけでなく、一般皮膚科で受ける方法や検査キットを使う方法があり、自分に合った方法を選ぶことが出来ます。

遺伝子検査は、あくまで「潜在的なリスク」を反映するものであり、検査結果が悪くても悲観する必要はありません。

ただし、すでに薄毛の症状を自覚している場合は、できるだけ早く治療に取りかかった方が良い可能性があるため、まずはカウンセリングを受けてみると良いでしょう。

参考
アンドロゲン受容体をコードする遺伝子のGGC配列のカウントは、AGA患者におけるハゲの確率の上昇とフィナステリドに対する反応率の低下と関連している。

PubMed
The effect of GGC and CAG repeat polymorphisms on the androgen receptor gene in response to finaster... Counting of GGC sequence in the gene encoding the androgen receptor is associated with an increase in odds of baldness and a decrease in the response rate to fi...

The effect of GGC and CAG repeat polymorphisms on the androgen receptor gene in response to finasteride therapy in men with androgenetic alopecia

Mohammadreza Ghassemi 1, Gholam Hossein Ghaffarpour 1, Shiva Ghods 1

監修医師コメント

内田直宏

AGAの遺伝子は母親から強く遺伝します。AGAには12個のゲノム領域が関与しており、その中で最も強く関連する領域はX染色体に位置すると考えられています。男性のX染色体はそもそも母親に由来するため、父方からの遺伝はあまり関係がないと言われています。


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