毛根の付着物は薄毛の前兆?白い塊で皮脂と毛根鞘を見分けて対策!
「抜け毛の先にある白い塊は何?」「毛根についた白い塊は薄毛のサイン?」「毛根の状態と薄毛の関係が知りたい」
このような悩みを解決する記事を用意しました。
結論、毛根に付着する白い塊には「毛根鞘(もうこんしょう)」と「皮脂」の2パターンがあり、どちらに当てはまるかによって薄毛との関係は変わります。
記事の前半では「毛根鞘と皮脂の違い」を解説しつつ、後半では「毛根のケア方法」を解説します。
この記事を読むことで自分の毛根の状態を判断できるようになるだけでなく、正しいケアが身につきます。
毛根に付く白い塊の正体とは【毛根鞘と皮脂の違い】
毛根に付着する白い塊は、毛根鞘(もうこんしょう)と皮脂のどちらかであることが多く、その見た目に違いがあります。
毛根を囲む半透明の塊なら毛根鞘
毛根鞘はプルプルした半透明のゼリー状の組織です。
髪の毛を頭皮にくっつける役割があり、抜け毛の毛根についていることがあります。
毛根鞘は自然な抜け毛でもよく見られるので心配する必要はありません。
毛根から根元までがベタベタなら皮脂
毛根の上から根元までベタつきがある場合は、過剰に分泌された「皮脂」の可能性が高いです。
通常、皮脂は頭皮にも分泌されるのが普通ですが、抜けた髪の毛につくほど目立つ場合は以上脱毛と言えるでしょう。
さまざまな原因により、多く分泌された皮脂が毛穴に詰まってしまい、髪が抜けるときに付着します。
皮脂が溜まって酸化すると臭くなったり、頭皮環境が悪くなるため、適切なケアが必要です。
毛根鞘の内部構造【内毛根鞘と外毛根鞘】
毛根鞘には、内毛根鞘と外毛根鞘の2つがあり、どちらにも髪にとって大切なはたらきをしています。
それぞれの役割について解説します。
内毛根鞘
内毛根鞘は毛根鞘の毛根側に位置する層構造で、外側からヘンレー層・ハックスレー層・内毛根鞘小皮、となっています。
髪のキューティクルを保護する役割があります。
外毛根鞘
毛根側の皮膚側にあり、内毛根鞘を外側から支えているのが外毛根鞘です。
外毛根鞘には髪と頭皮をつなぎ合わせるはたらきがあり、中にはメラノサイトという髪の着色にかかわる細胞が含まれています。
抜け毛の毛根と薄毛の関係【ヤバい抜け毛のパターン3選】
抜け毛に毛根鞘がついているからといって薄毛の心配をする必要はありません。
抜け毛に毛根鞘がついていれば、髪の毛が頭皮の中でしっかりと保護されていることがわかります。
逆に、毛根鞘がついていない髪の毛は髪が成長しきらないまま抜けている可能性が高く、AGAが進行している恐れもあります。
といった毛根の状態と薄毛の関係について解説します。
毛根鞘に血がついている
成長途中の髪の毛を抜いてしまったときに毛根鞘に血がつくことがあります。
まだ若い髪の毛は頭皮から栄養を受けており、頭皮との繋がりが強く簡単には抜けません。
何らかの無理に引っ張られたときに、毛根の周りの細い血管がちぎれて血がついてしまうことがあります。
傷から菌が入って痛みや腫れを起こすことがあるので、血がついているのに気づいたら幹部を清潔に保つようにしましょう。
毛根鞘がついていない
髪の毛に毛根鞘がない場合は、髪に栄養が行き届いていない可能性が高く、薄毛の進行を表している可能性があります。
このような毛根は十分に育っていないため、頭皮に定着できず、すぐに抜け落ちてしまいます。
このような抜け毛が増えてきたことに気づいたら、できるだけ早く専門クリニックを受診することをオススメします。
毛根の形が変形している/細い毛が生えている
「毛根がギザギザしている」「毛根から細い毛が生えている」という特徴が見られる場合、精神的・身体的なストレスの影響であることが多いです。
栄養不足や血行不良により、髪が正常に成長できず、これらの変形が起こります。
睡眠をしっかりと取り、食事の栄養バランスにも気をつけるようにしましょう。
抜け毛の皮脂と薄毛の関係
抜け毛の白い塊が毛根鞘ではなく、ベトベトした皮脂である場合には注意が必要です。
何らかの原因で皮脂が過剰に分泌され、頭皮が炎症を起こして抜け毛が増えやすい状態になっています。
皮脂は必ずしも悪者ではなく、乾燥から頭皮を守るはたらきもあります。
とはいえ、過剰な皮脂の分泌は毛穴を詰まらせ、髪の健康な成長を妨げる原因になるため、正しい対応が必要です。
皮脂の分泌を抑える正しい頭皮ケア3選
過剰な皮脂の分泌は薄毛の原因になる可能性があります。
ここでは、皮脂の分泌を抑えるケア方法を3つ紹介します。以下の通りです。
詳しく解説します!
生活習慣を見直す
生活習慣の乱れが皮脂の過剰分泌を起こすことがあります。
睡眠不足やストレスは自律神経を乱し、男性ホルモンを増加させるので皮脂の分泌量が過剰になります。
また、糖質・脂質中心の食生活も皮脂の増加につながるので栄養バランスの見直しも大切です。
頭皮マッサージをする
頭皮の状態を良くするための「頭皮マッサージ」が効果的です。
頭皮が固くなると紫外線などの刺激を受けやすくなり、皮脂の分泌が増加します。
マッサージのタイミングは入浴時や寝る前がオススメです。
頭全体の血流を良くすることで老廃物が流れやすく、栄養が届きやすくなります。
正しいシャンプーをする
正しいシャンプーの方法を実践することも大切です。
ワックスや汗がついたまま寝てしまったり、雑に洗うだけになっている方は皮脂が十分に撮り切れていない可能性があります。
逆に頭皮の皮脂が気になるからと、朝晩の2回シャンプーをしてしまうのも皮脂が本来の役割を果たせなくなるので注意が必要です。
まとめ
今回の記事では「毛根症と皮脂の違いと見分け方」について解説しました。抜け毛の白い塊が気になったら、見た目で毛根鞘か皮脂かを判断しましょう。
半透明のゼリー状で薄く毛根を包むのが毛根鞘、根本付近までベタベタしていれば皮脂の過剰分泌、と見分けられます。
毛根鞘は毛根を保護し髪と頭皮をくっつける役割があり、正常な抜け毛にも見られるため、薄毛を心配する必要はありません。
一方、毛根につくほどの皮脂の過剰分泌は頭皮環境を悪化させ、抜けを引き起こす原因になるため、生活習慣やシャンプーの方法などを見直して改善していきましょう。
監修医師コメント
毛根鞘は毛根をを包むように存在する薄い透明な膜です。この膜が非常に大切な役割をしており、毛根への血清や栄養成分を供給してくれています。
過度なダイエットや生活習慣の乱れなどで、ここの膜が痩せ細って脱毛をきたす場合があるため、「ストレスのかからない生活」を意識してもらうとよいと思います。