本当にAGA?勘違いしやすい薄毛の症状と治療の真実


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「最近生え際が退行してきた…」とAGAを疑っているという人もいらっしゃるのではないでしょうか?もしかしたら、AGAと勘違いして他の脱毛症を発症しているかもしれません。

間違った知識でAGA治療を進めると、費用が多くかかったり効果が出る前に治療を中断したりする可能性があるので注意が必要です。

治療の際、無駄なお金を払わなくて済むように、「勘違いしやすい症状」や「AGA治療の注意点」を見ていきましょう。

目次

AGAと勘違いしやすい薄毛の症状

AGAだと思っていたら、他の脱毛症を発症しているケースが存在します。AGAと勘違いしやすい薄毛の症状は以下3つです。

AGAと勘違いしやすい症状

それぞれ詳しく解説します。

円形脱毛症

円形脱毛症とは円形、楕円形に髪の毛が抜ける脱毛症です。免疫機能に異常をきたし、自分自身を攻撃してしまう「自己免疫疾患」が原因だと言われています。

人によっては何度も再発したり、1度に複数箇所脱毛したりします。「ステロイド局所注射」「局所免疫療法」「ステロイド外用療法」などを使った治療をすることで、回復が見込める脱毛症です。

脂漏性脱毛症

脂漏性脱毛症とは、脂漏性皮膚炎によって引き起こされる脱毛症です。皮脂の過剰分泌により、皮膚の常在菌であるマラセチア(カビの一種)が増殖します。その結果、頭皮に炎症が起き、抜け毛に発展するのです。「頭皮のベタつき」や「大きなフケ」「かゆみ」などの症状がある人は脂漏性脱毛症を疑いましょう。

なお、ベタつきがひどいからといってゴシゴシ洗いや洗浄力が強すぎるシャンプーの使用は、脂漏性皮膚炎を悪化させる可能性があるので注意が必要です。

参考:脂漏性皮膚炎|清佳 浩 中 林 淳 浩

甲状腺機能低下症

甲状腺機能低下症による薄毛は、AGAと症状が似ています。

甲状腺とは、のどぼとけの下にある甲状腺ホルモンを分泌している臓器です。甲状腺ホルモンは、身体のさまざまな働きを調節しています。甲状腺ホルモンが正常に働かないと、髪の毛の成長にも異常をきたし薄毛につながるのです。

薄毛の他に「喉の違和感」「むくみ」「疲れやすさ」などの不調を感じている人は、甲状腺機能低下症を患っている可能性があります。

参考:他の病気と関連する脱毛はありますか?|日本皮膚科学会

勘違いを防ぐためのAGAセルフチェック

AGAか脱毛症かを判断するためのセルフチェックを用意しました。あてはまる項目があるか見てみましょう。

AGAセルフチェック

・枕元や排水溝に抜けた髪の毛が溜まる
・前髪の生え際が後退している気がする
・産毛のような細く短い毛が増えた
・頭皮が透けて見えるようになった
・ファストフードや外食が多い
・タバコ・飲酒の習慣がある
・ストレスを溜め込みやすい
・身内に薄毛の人がいる

チェックをしていて自己判断が難しい場合は、家族やパートナーに頭皮の写真や動画を撮ってもらいましょう。客観的に自身の頭皮の状態を見ると、現状を把握できます。

薄毛の症状があり、上記の項目にあてはまる人は、早めに薄毛専門のクリニックに相談しましょう。医療機関で診察を受けることで、他の脱毛症との勘違いを防げます。

勘違いに注意!AGA治療の真実

ここではAGAの治療で勘違いされやすい項目5つをまとめています。治療中に誤った判断をしないためにも、AGA治療の真実と注意点を見ていきましょう。

それぞれ詳しく解説します。

進行性の病気

AGAは放っておくと少しずつ悪化する進行性の病気です。進行のスピードは人それぞれですが、治療しないでいると薄毛が進み範囲が広がる可能性があります。

さらにAGA治療をして薄毛が回復したからといって治療を中断すると、再び抜け毛が起こります。AGAの根本的な治療は、治療薬のみでは難しいのです。AGAは一度発症すると、長く付き合っていかなければならない病気であることを知っておきましょう。

参考:男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版

治療は保険適用外

厚生労働省が認めていない治療は保険適用外で、治療費はすべて自己負担です。AGA治療も見た目を変えるための「美容目的」の治療であるため保険適用外となります。治療の継続には、ある程度の費用コストが発生することを理解しておきましょう。

ただしAGAだと思って受診したけれど円形脱毛症だった場合は、保険適用になることもあります。

参考:形成外科と健康保険|一般社団法人 日本形成外科学会

セルフでの治療は不可能

AGAは自然に治ることがない病気です。市販のシャンプーや育毛剤などのセルフケアでは根本的な改善は見込めません。AGAを改善するためには、専門的な医療機関で適切な治療を受ける必要があります。

なお、インターネット通販では海外製の内服薬を簡単に手に入れられます。しかし素人の判断で治療薬を内服してしまうと、副作用やトラブルが起きたときのリスクがあるのも事実です。場合によっては重篤な健康被害に発展するため、自己判断で服用しないでください。

参考:厚生労働省医薬品等を海外から購入しようとされる方へ

治療薬で起こる初期脱毛

初期脱毛とは治療薬を開始した後1ヶ月以内に発生し、3ヶ月前後まで一時的に抜け毛が増える現象です。AGAが原因で乱れたヘアサイクルを整える過程で、今まで生えていた髪の毛が一気に抜け落ちます。

初期脱毛を知らないまま治療を始めてしまうと、逆に抜け毛がひどくなったと勘違いし、治療を中断してしまう人もいます。初期脱毛はこれから生える髪の毛を強く太い毛に育てるための過程なので、一気に抜けても焦らずに治療を続けましょう。

効果の実感まで半年以上は必要

AGA治療薬を服用し始めてから発毛を実感するまで、早い人で3ヶ月、一般的には半年以上の期間が必要です。

髪の毛の成長のサイクルには「成長期」「退行期」「休止期」があり、数年をかけて繰り返されます。そのため、治療薬によってヘアサイクルを整えるには数ヶ月間かかります。

AGA治療の成功の秘決は、治療薬を長期的に服用することです。効果が出ないからといってすぐに諦めず、根気強く治療を続けましょう。

10代でAGAを疑うのは勘違い?

未成年でもAGAの症状を感じている人がいるのは事実です。しかし、20歳以上にならないと投薬治療ができません。薄毛が気になる人はシャンプーやヘアケア製品で薄毛対策をするのが好ましいでしょう。

AGAと勘違いして治療薬を飲んだらどうなる?

AGA以外の脱毛症の場合、AGA治療薬を飲んでも改善は見込めないうえ、副作用が起きる可能性があります。とくに女性で薄毛が気になる人が、AGA治療薬のプロペシアを服用するのは大変危険です。男の子を妊娠している女性であれば、胎児の生殖器に異常が起きる可能性があります。

なお、AGAではない人が治療薬を飲んだからといって薄毛になる心配はありません。

参考:プロペシア(PROPECIA)(男性型脱毛症用薬)に関する注意喚起について

まとめ

AGAだと思っていたら「円形脱毛症」や「脂漏性脱毛症」などの他の脱毛症を発症している可能性があります。AGAの場合は早く治療すればするほど早期改善につながるため、勘違いだと思っても、念のため薄毛専門のクリニックを受診しましょう。

AGA治療を受ける際は、継続的な治療が必要なことや保険が適用されないことなどに注意が必要です。「症状の進行度合い」と「費用コスト」などから継続しやすい治療プランを見つけましょう。

もし、AGAの症状や治療内容について不安があるなら、クリニックのカウンセリングを検討してみてはいかがでしょうか?

アルモ成形外科クリニックでは、患者様それぞれに合わせたカウンセリングを行っています。ぜひお気軽にお問い合わせください。


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