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なおるん毛髪情報局

生活習慣

毎日洗ってるのに頭皮が臭い原因は何?治った理由や正しいケア方法も解説

「最近、頭皮のニオイが気になってきた」ということはありませんか?
もしかすると、周りの人もあなたの頭皮のニオイに気がついているかもしれません。
臭い頭皮は、頭皮トラブルを起こしている可能性もあるので注意が必要です。

頭皮が臭いと感じても、適切なヘアケアや治療をすることで改善できる可能性があります。

「毎日洗っているのに頭が臭い」
「なんで頭皮が臭くなるの?」
「日頃からできる対策は?」

このような疑問に答える記事を用意しました。

頭皮のニオイが悪化する場合に何科を受診すれば良いかもご紹介します。

頭皮が臭くなるメカニズム

頭皮はなぜ臭くなるのでしょうか。
実は頭皮のニオイには3つの発生源があります。

  • 皮脂
  • 雑菌

頭皮は汗腺(汗を出す器官)が多く分布しているため、汗をかきやすくなっています。
また皮のニオイには、頭皮の皮脂量が大きく関わっています。

頭皮の皮脂分泌量は多く、Tゾーン(額から鼻筋)の皮脂量と比べ、およそ2倍の皮脂が分泌されています。

さらに、過剰に分泌された皮脂やフケを餌にして雑菌が繁殖し、ニオイを発生させるのです。

頭皮は髪の毛が密集しているため、高温多湿な環境となっています。
雑菌が大好物の環境となっているのです。

また、男性ホルモンの影響で男性の方が皮脂量が多く分泌されるため、女性よりニオイが発生しやすくなります。
つまり、汗臭・皮脂臭・雑菌臭の3つが入り混じって頭皮が臭くなるメカニズムになっているのです。

頭皮が臭くなる原因

頭皮が臭いと感じる原因

頭皮が臭くなる原因について解説しましたが、どのような行動がこの原因を引き起こしているのでしょうか。
何気ない行動が頭皮を臭くする原因になっているかもしれません。
日頃の習慣が当てはまっていないか見直してみてくださいね。

  • 洗浄力が強いシャンプーの使用
  • 加齢(加齢臭)
  • 脂質の多い食事
  • ストレス
  • 湯シャン

それでは解説していきます。

頭皮の匂いは薄毛の原因になりますか?

なおるん院長        
内田直宏先生
(アルモ形成クリニック院長)

頭皮のニオイが酸性のすっぱいようなニオイがする場合、頭皮の脂の塊が酸化している可能性があります。
AGA(男性型脱毛症)の場合には、脂の斑点が見られることが多いのですっぱい匂いが気になる場合があります。
また、AGA以外にも頭皮の皮膚感染症により薄毛になることがあり得ます。

洗浄力が強いシャンプーの使用

洗浄力が強いシャンプーを大量に使うことは頭皮が臭う原因に繋がります。
皮脂は、頭皮の乾燥を防いだり、外部の刺激から頭皮を守る役割があります。

しかし洗浄力が強いシャンプーの使いすぎは、必要な皮脂を洗い流してしまうのです。
皮脂が失われて頭皮が乾燥すると、頭皮はそれを補おうとしかえって皮脂の分泌が増加します。

ラウレス硫酸ナトリウムやラウリル硫酸ナトリウム、ラウレス硫酸アンモニウムなどの成分が含まれるシャンプーは洗浄力が強いです。
そのため、毎日使用することは控えた方が良いでしょう。

合わないシャンプーの使用

洗浄力が弱すぎるシャンプーを使うと、皮脂汚れが残ります。
皮脂汚れが酸化すると頭皮のニオイが起こるのです。

シャンプー後に「突っ張った感じ」「フケ」「かゆみ」「ベタつき」などの悩みがある人は、シャンプーが合っていない可能性があるので注意しましょう。

加齢(加齢臭)

30代以降の男性は、加齢によって頭皮のニオイが発生しやすくなります。
このニオイはミドル脂臭と呼ばれ、頭の後ろから首にかけて、使い古した油のようなニオイがします。

いわゆる加齢臭は、男女ともに40代前後から目立ち始めるニオイです。
加齢臭は皮脂腺が多い部位で起こります。
頭皮も皮脂腺が多く、加齢臭が発生しやすい部位といわれています。

なぜ加齢によってニオイが発生するのか

加齢により汗を作り出す汗腺の働きが低下すると、汗の中に乳酸が分泌されやすくなります。
皮脂常在菌によって乳酸が分解されると「ジアセチル」というニオイ成分を排出するのです。

一方、皮脂の中に含まれる「パルミトレイン酸」という脂肪酸と、体内の酸化によって増える「過酸化脂質」の両者が結びつくことで、加齢臭の原因となる「ノネナール」が作られるのです。

これらの成分は、特に中高年以降に増えやすく、独特なニオイの原因となることから加齢臭と呼ばれています。

脂質の多い食事

脂質の多い食事が続く場合、皮脂が過剰に分泌される恐れがあります。
頭皮を含む全身からの皮脂分泌が増えるため、常に頭皮のニオイが出るようになるのです。

脂っこい食事や外食の多い食生活を送っていると、脂質の摂りすぎになりやすいといえます。
チョコレートやスナック菓子など、糖質が多いものにも注意が必要です。
両者は身体のエネルギー源としては欠かせない栄養素ですが、摂りすぎると頭皮のニオイにつながります。

対策としては、タンパク質やビタミン、ミネラルをとりつつ、カロリーを抑えましょう。
肉や魚、野菜、果物などをバランス良く摂取することが大切です。

ストレス

睡眠不足や不規則な生活など、ストレスが溜まると男性ホルモンが増加します。
男性ホルモンは皮脂の分泌に深くかかわっているため、皮脂の増加に繋がるのです。

またストレスによって自律神経が乱れ、皮脂の過剰分泌を起こすことがあります。
溜まった皮脂が酸化して嫌なニオイに発展します。

睡眠中に分泌される成長ホルモンが頭皮環境を保っていますが、睡眠不足になると成長ホルモンの分泌量が少なくなります。
その結果、頭皮環境の悪化につながるのです。

ストレスは完全になくならないため、こまめに解消しましょう。
ストレス解消法には、良質な睡眠や適度な運動、趣味を楽しむことなどが挙げられます。

また睡眠の質を高めるために、寝る前の行動を見直しましょう。

  • 寝る2時間前に入浴する
  • 寝る3時間以上前までに食事を済ませる
  • 寝る前にスマホを触らない

寝る直前の激しい運動や食事、入浴などは睡眠の質を低下させるので、時間に余裕を持って行動することが大切ですね。

参考:自律神経系の概要|MSDマニュアル

湯シャン

シャンプー剤を使用せず、お湯だけで髪を洗い流す「湯シャン」をご存じでしょうか?
湯シャンはシャンプーを使用しないので、頭皮に負担をかけないと評判です。

ただその一方で、湯シャンをすると髪に付着した皮脂が残り、ニオイの原因になる場合があるのです。

特に皮脂の分泌量が多い脂性肌や、スタイリング剤を使用する場合は、お湯だけで余分な皮脂や汚れを洗い流すのは難しいため、湯シャンは不向きと言えます。

そのため、基本的に洗髪時はシャンプーを使用し、湯シャンは「頭皮の乾燥が気になるときだけ」など頭皮環境に合わせて使い分けると良いでしょう。

頭皮が臭いのは病気?脂漏性皮膚炎とは

頭皮に起こりやすい肌トラブルに「脂漏性皮膚炎」が挙げられます。

頭皮に脂漏性皮膚炎が生じると、頭皮や髪の生え際が炎症になることに加え、黄色い皮脂やフケが出ます。
この皮脂が酸化すると、頭皮のニオイの原因になるのです。

脂漏性皮膚炎を発症している場合、医師の診察後、塗り薬での治療が可能です。症状がなくなると頭皮のニオイが軽減することがあります。

脂漏性皮膚炎の原因は明確でありませんが、ストレスや真菌の増加が原因と考えられています。
頭皮のニオイだけではなく、痒みや炎症がある場合は、皮膚科で診てもらいましょう。

頭が臭いときは病院に行くべき?

なおるん院長        
内田直宏先生
(アルモ形成クリニック院長)

頭が臭い時、特に病的な理由でなく元々の体質などでニオイが生じている可能性があります。
それだけで病院に行く理由にはなりづらいと思いますが、頭のニオイの他に薄毛が併せて見られる、他の症状が併せて見られる場合などには、一度病院で専門の医師に診察を受けると良いと思います。

頭皮が臭くなるのを防ぐケア方法

段階的に頭皮ケアについて紹介するので、ぜひ参考にしてください。

生活習慣を整えよう

バランスのいい食事を心がけ、普段から暴飲暴食を避けると頭皮にいい影響を与えます。
睡眠不足や慢性的なストレスの解消を心がけることも大切です。
生活習慣を整えると、頭皮環境を保つための成長ホルモンの分泌がスムーズになり、頭皮のニオイが治ることがあります。

正しいシャンプーの選び方や洗う手順に気をつけよう

頭皮が臭くなる原因として、皮脂を程よく洗い流すことが大切です。
何気なく毎日しているシャンプーであっても、選び方や洗う手順を心がけることが大切です。

  • シャンプーの選び方
  • 正しいシャンプーの手順
  • ドライシャンプー

それでは見ていきましょう。

頭皮の状態に合わせたシャンプーの選び方

シャンプーやトリートメントを変えたことで頭皮環境が改善し、ニオイの軽減につながったケースが存在します。

頭皮が乾燥しやすい人アミノ酸系のシャンプー皮脂が気になる人石鹸系のシャンプーなど、頭皮の状態に合うものを選ぶことが大切です。

例えば、頭皮のニオイが気になる場合は、洗浄力が強いシャンプーではなく、マイルドな洗浄力の「アミノ酸系」「ベタイン系」のシャンプーを選びましょう。

アミノ酸系・ベタイン系では、以下の成分が含まれているシャンプーがおすすめです。

  • ココイルグルタミン酸Na
  • ココイルメチルアラニンNa
  • ココイルサルコシンNa
  • ココイルメチルタウリンNa
  • ラウラミドプロピルベタイン

また、保湿成分として下記が含まれているかどうかも確認してみてください。

  • ヒアルロン酸
  • セラミド
  • コラーゲン
  • グリセリン

洗浄成分で頭皮に必要な皮脂を残し、適度な潤いを与えることを心がけましょう。

正しいシャンプーの手順

皮脂を過剰分泌させない正しい洗髪の手順をご紹介します。

  • 入浴前にブラッシング
    毛先から根元にかけて、丁寧に解きほぐしましょう。
  • シャンプー前にしっかり予洗い
    髪だけではなくしっかりと頭皮も濡らして洗います。
  • シャンプーは手のひらで泡立ててから
    髪に直接シャンプー剤を付けて洗うと頭皮に余計なダメージを与えるので、しっかり泡立ててから洗いましょう。
  • シャンプーと同じくらいの時間をかけしっかりすすぐ
    シャワーは下から上に向けて、髪の毛の流れに逆らうように流しましょう。
  • 入浴後は素早く乾かす
    自然乾燥をすると頭皮に雑菌が湧きやすくなります。タオルドライのあと、ドライヤーで素早く乾かしましょう。

ぜひ上記のことを心がけて頭皮・髪のケアを行ってみてくださいね。

シャンプーの前のすすぎでは、頭皮の汚れをしっかり落としましょう。
濡らすだけでなく、指の腹を使いすすぐことが大切です。

次にシャンプーを泡立て、ゴシゴシしないように優しく洗います。
シャンプーをすすぐ際は、耳の後ろ襟足などの洗い残しやすい部分は念入りに行いましょう。

トリートメントは適量を毛先だけにつけるのがポイントです。
とくに短髪や皮脂が多い人は、頭皮の近くにつけるとベタつきの原因となります。

ドライシャンプー

外出しているときに頭皮のニオイが気になったとしても、すぐに洗うことはできません。
そんなときのために使えるのが、ドライシャンプーです。

ドライシャンプーにはシートで拭くタイプや、スプレータイプなどがあります。

スプレータイプは香り付きでヘアフレグランスとして使えたり、ぺたんこになった髪のボリュームアップもできるため外出先でとても便利です。

ただシャンプーの代わりにドライシャンプーを多用しすぎると、かえって皮膚の炎症を起こしやすくなります。
帰宅したらしっかり洗髪しましょう。

ヘアケアを見直そう

自然乾燥ではなくドライヤーを使う

頭皮の環境を整えるためには、面倒でもドライヤーを使いましょう。
自然乾燥させてしまうと頭皮に雑菌が繁殖し、生乾きのニオイがすることがあります。

しっかり根元から乾かして、髪の毛や頭皮に水分が残らないようにすることが大切です。
冷風を当てたときに、冷たいと感じる部分がなくなるまで丁寧に乾かしてください。

育毛剤で頭皮のコンディションを整える

育毛剤は頭皮のコンディションを整え、抜け毛を予防するアイテムです。
髪の毛にハリコシを与え、頭皮環境を整えます。
育毛剤を使うタイミングは、ドライヤーをかけた後です。
育毛剤の使用量の目安を確認し、適量を使いましょう。

頭皮全体にいきわたるように、少しずつまんべんなく塗布します。
最後に血行促進のために頭皮をマッサージするといいでしょう。

頭皮のニオイが悪化する場合は皮膚科を受診?

頭皮のニオイについて対策を行っても、改善されない場合はどうしたら良いのでしょうか?

頭皮のニオイが悪化し、痒みやフケが気になる場合はまず、皮膚科を受診しましょう。

頭皮のニオイに加え、抜け毛や薄毛が気になる場合は、AGAを発症している可能性があります。
その場合はAGA・薄毛治療専門のクリニックで治療が可能です。

頭皮のニオイに加え、何か併発していないか確認してみてくださいね。

頭皮のニオイについてよくある質問

AGA(男性型脱毛症)になりやすい頭皮の色がある?

頭皮のニオイ以外に、AGAを疑っている方から、頭皮の色について質問がありました。

なおるん院長        
内田直宏先生
(アルモ形成クリニック院長)

黄色っぽくぷつぷつした感じの頭皮、脂っぽい頭皮の場合はAGA(男性型脱毛症)の可能性があります。
黄色の斑点はyellow dotsと呼ばれ、AGAの方に特徴的な症状です。

頭皮のニオイが気になる人は1日2回シャンプーしたほうがいい?

朝と夜2回シャンプーすると頭皮の乾燥を引き起こします。
その結果、皮脂の過剰分泌が起こり、頭皮環境悪化につながることがあるので注意が必要です。
頭皮のニオイが気になる人でも、シャンプーは1日1回を目安に行いましょう。

まとめ

頭皮が臭くなる原因は汗や皮脂、雑菌とさまざまなパターンが考えられます。
また、それらが実際にニオイを発生させるきっかけとなるのは、食事やストレス、シャンプーの仕方といった日常生活である可能性が高いのです。

まずは自分の生活を振り返り、頭皮の原因を抱えていないか振り返ってみましょう。
また、脂漏性湿疹のような「治療を必要とする疾患」が隠れている可能性もあります。
あまりにもニオイがひどい場合やどんな対策を取っても改善されない場合は、一度皮膚科を受診してみるとよいでしょう。

頭皮のニオイが治らない人は医師に相談

「頭皮の炎症」「乾燥」「臭いニオイ」などは、頭皮環境が悪いことを意味しています。
放置すると頭皮トラブルがひどくなり、AGA(男性型脱毛症)を引き起こす可能性があるので注意が必要です。
AGAは、成人男性に起こりやすい進行性の脱毛症で、自然に治ることはありません。
気になる人は、薄毛専門のクリニックを受診してください。

アルモ形成クリニックでは、頭皮トラブルやAGAに関するカウンセリングを行っています。
ぜひお気軽にお問い合わせください。

このコラムの著者

アルモ形成クリニック 
院長 内田直宏

筑波大学医学部卒業後、マイクロサージャリー(顕微鏡手術)を含む形成外科施術に6年間従事。
年間200症例以上の自毛植毛施術を執刀しており、AGA治療(内服療法、注射療法、レーザー治療)や美容外科施術にも長けている。
自毛植毛だけでは実現の難しい、額をせまくする手術やFUT植毛による傷跡のカバーアップなどといった技術も高く評価を受けている。

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