つむじはげは思い込み?セルフチェックと対策で不安をやわらげる
「つむじがなんだか薄い気がする」
「つむじはげをこのまま放っておいても大丈夫?」
このような悩みを抱える方もいるのではないでしょうか。
つむじは、頭頂部あたりにある髪の毛が渦を巻いている部分です。
つむじを中心にして髪の毛が薄くなることを「つむじはげ」と呼ぶことがあります。
「気のせいかな?」と思いたい気持ちはありますが、治療が必要なつむじはげや薄毛だと不安ですよね。
この記事では、つむじはげの見分け方や原因を詳しく解説します。
対策や改善方法も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
つむじはげは思い込み?セルフチェック法
「つむじが薄いかも…」と感じたとき、それが思い込みなのかを判断するにはセルフチェックが大切です。
気づかないうちに薄毛が進行していることもあるので、定期的な確認が役立ちます。
まずは明るい場所で鏡を使って、以下の5つのポイントをチェックしましょう。
頭皮が荒れていないか
頭皮が健康でないと、つむじ部分の毛が抜けやすくなります。
かゆみやフケ、炎症がないか確認してください。
荒れた頭皮は血行が悪くなり、髪の成長を妨げることがあります。
頭皮が透けて見えていないか
鏡を使ってつむじ部分の頭皮がどれくらい見えるかを確認しましょう。
つむじが広がって、以前より頭皮が目立っていないかチェックが必要です。
とくにつむじの周りが急に透けてきたときは、薄毛のサインかもしれません。
髪にボリューム感があるか
髪全体のボリュームが減っていないかをチェックしましょう。
つむじはげが進行すると、髪がペタッとした感じになり、ボリューム感がなくなることがあります。
以前より髪に張りがないと感じたら、注意が必要です。
スタイリングの際に髪が持ち上がりにくい、セットが決まらない、といった兆候としてあらわれます。
毛が細く弱々しくなっていないか
髪の毛1本1本の強さも重要です。
髪が細く、弱々しくなっていないか、手で触って確認してみましょう。
健康な髪はある程度のコシと強さがありますが、薄毛が進行すると毛が細くなって抜けやすくなることがあります。
とくに洗髪やブラッシングの際に大量の抜け毛がある際は要注意です。
過去の状態と比べて進行していないか
定期的に写真を撮って、過去の状態と比べると効果的です。
数ヶ月前と現在のつむじを比べて、薄毛が進行していないか確認しましょう。
薄毛は少しずつ進むため、定期的な記録が重要です。
スマホで写真を撮って保存しておくと、自分でも進行具合を把握しやすくなります。
つむじはげは、早期発見が対策のカギです。
進行を放置してしまうと改善までに時間がかかることが多いため、セルフチェックを習慣にしましょう。
月に1度、決まったタイミングで鏡の前に立ち、髪や頭皮の状態をチェックするのがおすすめです。
つむじが薄く見える理由
つむじが薄く見える理由は「つむじの構造」や「毛の流れ」「光の影響」が関係していることがあります。
実際に薄毛でないケースでも、条件が重なるとつむじが薄く見えることがあるのです。
ここでは、つむじが薄く見える3つの理由を紹介します。
光の反射
明るい光の下でつむじ部分に光が強く反射すると、頭皮が透けて見えることがあります。
とくに屋外や照明の下では、この光の反射によって髪が薄く見えることがよくあります。
光の角度や強さによって、同じつむじでも見え方が変わることを知っておくとよいでしょう。
ヘアスタイル
髪のセットやヘアスタイルも、つむじが薄く見える要因のひとつです。
とくに髪をタイトにまとめたりトップを平らにしたりするスタイルだと、つむじ部分が目立ちやすくなります。
また髪がぺたんこになりやすいスタイルも、つむじが薄く見えがちです。
髪にボリュームを持たせるスタイリング剤やヘアドライヤーを使って毛の流れを調整することで、つむじの目立ち具合を軽減できることがあります。
つむじの構造上の問題
つむじは髪の毛が自然に外側へ流れていく構造を持っています。
この独特の毛流れが、つむじを周囲の髪と比べて薄く見えやすくする要因です。
毛が外側に向かって放射状に流れていくため、どうしても中心部分は頭皮が見えやすくなりがちです。
この自然な毛の流れを理解しておくことで、薄毛と勘違いしないための目安になります。
またつむじが薄く見えるのは、必ずしも薄毛の兆候とは限りません。
つむじがもともと薄く見えやすい場所であるということを理解しておくと、セルフチェックの際にも冷静に判断できるでしょう。
つむじはげの思い込みを解消する方法
つむじはげの思い込みを解消するためには、いくつかの視点からアプローチするとよいでしょう。
以下の3つの方法を活用することで思い込みを解消しつつ、薄毛の予防や改善にもつなげることができます。
家族や友人の意見を聞く
つむじが薄くなっているかどうかは自分では見えにくいため、家族や友人に確認してもらうのがひとつの方法です。
自分の不安が強くなると思い込みが生じやすいですが、第三者の客観的な意見は冷静な判断に役立ちます。
気軽に相談できる人にチェックしてもらい、実際の状況を確認することが大切です。
専門の医療機関に相談する
もし家族や友人の意見だけでは不安が解消されない場合、専門の医療機関で診てもらうのもおすすめです。
医師による診断により、つむじはげが実際に進行しているかどうかを正確に判断してもらえます。
自分では気づかない薄毛の兆候が見つかることがあれば、その反対に思い込みに過ぎないことがわかることもあるでしょう。
専門家のアドバイスを受けることで、安心感が得られるでしょう。
定期的にセルフチェックする
定期的にセルフチェックを行い、過去の状態と比較してつむじが薄くなっているかどうか確認することも有効です。
月に一度、鏡を使って明るい場所でチェックする習慣をつけると、変化に早く気づくことができます。
また写真を撮って記録を残しておくと自分で変化を確認できるため、思い込みによる不安を軽減することが可能です。
つむじはげの思い込みは精神的な要素が関与していることがあり、思い込みにとらわれると解消が難しくなることもあります。
もし自分だけでは解消が難しいと感じた場合は、並行して薄毛対策を取り入れてみるのもよい方法です。
正しいケアを取り入れることで少しずつ不安がやわらぎ、前向きな気持ちを持つことができるでしょう。
つむじはげの対策
つむじはげは原因に合わせた対策が重要です。
つむじはげの対策を以下に7つ紹介します。
- 禁煙する
- ストレス解消する
- 睡眠を十分にとる
- 紫外線対策をする
- 食生活を改善する
- 医療機関を受診する
- 正しいヘアケアをする
これらの対策は、併用することでより高い効果が期待できます
対策について詳しく知りたい方は、以下のページを参考にしてみてください。
つむじはげの今すぐできる対処法
つむじはげが気になるとき、すぐに何か対策を取りたいときもあるでしょう。
急に人前に出る必要ができたときや写真に残る場面では、即効性のある対処法が役立ちます。
ここでは、今すぐできるつむじはげの対処法を5つご紹介します。
短髪にする
髪を短くすることで、つむじの目立ち具合が軽減されることがあります。
短髪にすると髪全体が均一に見えやすくなり、つむじ部分が薄く見えることをカバーできます。
美容院でのスタイル相談もおすすめです。
帽子をかぶる
最も簡単で即効性のある方法として、帽子をかぶることが挙げられます。
キャップやニット帽など、自分のスタイルに合った帽子を選べば、つむじを隠すことができます。
ただし、長時間かぶり続けると蒸れてかゆみが出る可能性があるので、適度な着用が望ましいです。
分け目を変える
つむじの目立ち具合は、分け目を変えることで調整ができます。
いつも同じ方向に髪を分けていると髪のボリュームが失われやすく、つむじが目立ちやすくなるのです。
分け目を変えるとボリュームが戻り、つむじをカバーできることがあるので試してみてください。
パーマをかける
パーマをかけて髪にボリュームを持たせることで、つむじはげを目立たなくすることができます。
とくに髪がぺたんとしやすい人には、カールやウェーブを取り入れたパーマがおすすめです。
ただし、パーマの薬剤が頭皮や髪にダメージを与える可能性があるため、頻繁な施術には注意が必要です。
ウィッグをつける
ウィッグを使えば、つむじを一時的にカバーすることができます。
自然な見た目のウィッグも多く、スタイリングの手間がかからないのがメリットです。
ただし、ウィッグも帽子と同様に蒸れやすく、長時間の使用で頭皮環境が悪くなることがあるため、適度な使用を心がけましょう。
短期的な対処法と合わせて、根本的な改善を目指すための長期的なケアや対策も並行して取り入れることが大切です。
まとめ
自分はつむじはげかもしれない、と思い始めると不安が高まりますよね。
つむじ付近の髪は、光の反射やヘアスタイル、つむじの構造によって実際より薄く見えることがあります。
定期的なセルフチェックや第三者の意見を取り入れることで思い込みかどうかの正確な判断が可能です。
思い込みを解消するためのアプローチや今すぐできる対処法も紹介しているので、つむじはげが気になる方はぜひ試してみてください。
参考文献
・男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版
https://www.dermatol.or.jp/uploads/uploads/files/AGA_GL2017.pdf