女性の加齢による薄毛の原因は?加齢以外の原因と3つの対策も紹介


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「鏡を見るたびに分け目が目立ってきてる…。」
「このまま髪が薄くなるのが不安。」

このような悩みを抱えている女性はいませんか?

薄毛の主な原因は、加齢によるホルモンバランスの乱れが挙げられます。

そのほか、生活習慣や普段のヘアスタイルも薄毛を引き起こす原因です。

この記事では、女性の加齢による薄毛の原因対策を詳しく解説します。薄毛の方に似合う髪型も紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

薄毛の悩みを解消して自信を取り戻し、ストレスのない生活を送りましょう。

目次

女性にみられる加齢による薄毛の特徴

髪の毛は一定のサイクルで抜けたり生えたりしています。

年齢を重ねると、髪の毛の成長サイクルが変化したり、毛根が小さくなったりすることで薄毛を引き起こします。

とくに女性は40歳を過ぎると、髪の毛に次の3つの変化があるといわれています。

では、それぞれの特徴と女性に見られる薄毛の関係を詳しくみていきましょう。

髪の毛の本数が減る 

私たちの髪の毛には、毛根と呼ばれる毛の根っこがあります。

30代まではひとつの毛根に2~3本の髪の毛が生えていますが、50代になると減少することがわかっています。

髪の毛の本数が減る原因は、毛根が加齢とともに小さくなることです。  

ある研究では、後頭部より頭頂部の方で毛根が小さくなりやすいことが分かっています。とくに50代になると、頭頂部の髪の毛が少なくなる傾向があります 

参考
老化と毛髪変化|日本臨床皮膚科医会雑誌 
女性頭髪の加齢変化|日本皮膚科学会

髪の毛のコシがなくなる

コシのある髪の毛は髪のボリュームに影響します。

細くて軟らかい髪の毛は髪にボリュームを出しにくく、髪が薄くなったと感じることもあるでしょう。

髪の毛の質に個人差はありますが、実はひとりの頭に「コシのある髪の毛」「細くて軟らかい髪の毛」の両方が存在しています。

そのうち「コシのある髪の毛」は、髪のボリュームに影響します。

この「コシのある髪の毛」が、30代をピークに減少することが、女性にみられる薄毛の原因のひとつなのです 

「細くて軟らかい髪の毛」の割合が増えると、髪にボリュームを出しにくく、髪が薄くなったと感じることもあるでしょう。

参考:女性頭髪の加齢変化|日本皮膚科学会

つむじのあたりから薄毛が進む

女性が薄毛に気が付くのはつむじのあたりからが多いといわれています。

一方、男性の薄毛は前頭部からM字型に薄くなったり、頭頂部から円形に脱毛したりすることが多いのが特徴です。

加齢による髪の毛の量やコシの減少は、後頭部よりも頭頂部で起こりやすいことがわかっています。

その結果、とくに40代以降でつむじ周辺の薄毛が目立つようになるのです。

加齢による薄毛の原因はホルモンバランスの乱れ

40歳を過ぎた女性の薄毛には、閉経によるホルモンバランスの変化が関わっています。

女性ホルモンはエストロゲンとプロゲステロンの2種類あります。このうち、髪の毛の成長を促進する作用を持っているのがエストロゲンです。 

エストロゲンは30代をピークに加齢とともに減っていき、閉経を迎えるとさらに減少します。

ホルモンバランスの乱れによる薄毛の原因は、エストロゲンの減少によるものと考えられています。

参考:働く女性の心とからだの応援サイト|厚生労働省

女性の薄毛 加齢以外の原因 

女性ならではの薄毛が起こる原因として、加齢によるホルモンバランス以外にも以下の3つが挙げられます。

それぞれ詳しくみていきましょう。

生活習慣の乱れ

生活習慣の乱れが栄養状態の悪化や血行不良を引き起こし、薄毛の原因になることがあります。

薄毛のときに気を付けたい生活習慣は次の3つです。

  • 過度な飲酒

お酒を飲むと、糖質を摂りすぎたり睡眠の質が低下したりして頭皮に悪影響をおよぼします。

  • 睡眠不足

睡眠中に分泌される成長ホルモンは、髪の毛の成長に関係しています。

睡眠不足になると成長ホルモンの効果が得られなくなり、髪の毛の成長を妨げます。

  • 過度なダイエット

食事量を極端に減らすと栄養状態が悪くなり、身体への大きな負担となります。栄養不足と身体の負担が薄毛に影響を与えることがあります。

身体の健康だけでなく髪の毛の健康を保つためにも、ご自身の生活習慣を振り返ってみてください。

病気や身体への負担

病気や身体への負担が原因で、薄毛になることがあります。 

・膠原病
・甲状腺機能低下症、副腎皮質機能低下症、亜鉛欠乏症
・ホルモン補充療法や抗がん剤による副作用
・大きな手術、重度の感染症、妊娠、過度なダイエット

こういった原因による薄毛は、治療や時間の経過とともに改善されることもあります。

薄毛の原因が病気の場合は、早めの対応が大切です。

原因不明の発熱や筋肉痛、湿疹などの気になる症状があれば早めに医療機関を受診しましょう。

参考:脱毛症|日本皮膚科学会

ヘアアレンジによる髪への負担

習慣的に髪の毛をきつく結んだり、ヘアアイロンを使ったりするヘアアレンジが薄毛の原因になることもあります。

髪の毛を引っ張る状態が続くと、引っ張られた毛根に負担がかかります

その結果、髪の毛が抜けたり成長が止まったりして、薄毛の原因になるのです。

またヘアカラーやパーマが髪の毛を傷める原因になることも。薄毛が気になる場合は頻度を減らしたり、頭皮に優しい薬剤の使用を美容師さんと相談したりしましょう。

女性にみられる加齢による薄毛の対策

加齢による女性の薄毛への対策を3つ紹介します。

それぞれ詳しく解説します。

頭皮のケア

健やかな髪の毛を保つためには、適切な頭皮ケアが大切です。

抜け毛が心配で頭を洗うのが怖くなることがあるかもしれませんが、頭皮の状態を良好に保つことが重要です。

薄毛が気になる人はシャンプーをどのくらいしたらいいのか気になりますよね。シャンプーの効果的な回数や頻度をこちらの記事で解説していますのでぜひ参考にしてみてください。

マッサージによる頭皮ケアも薄毛に効果的です。指の腹でしっかり頭皮をつつみ、円を描くように3回動かしたあと、3秒間指圧します。

適切な頭皮マッサージは薄毛の改善に効果が期待できますが、やりすぎには注意です。

痛みを感じるほど強い力を入れたり、爪を立ててマッサージしたりするのは控えましょう。

参考:地肌マッサージの頭皮への作用|日本化粧品技術者会誌 

栄養を考えた食事

髪の毛の健康にはたんぱく質やビタミン・ミネラルが必要です。

とくにたんぱく質は、更年期以降の女性に起こりやすい骨粗しょう症や貧血を予防する効果があります。まずは毎食の食事で「片手にひと盛り分」のたんぱく質食材をとることを目標にしてみてください。  

薄毛と食事の関係や薄毛対策におすすめのコンビニメニューを紹介している記事もご覧ください。コンビニにあるものなら気軽に取り入れやすいですね。

参考

生活習慣の見直し

健康な髪の毛と身体を維持するために生活習慣で取り入れたいポイントは、以下の通りです。

・睡眠をしっかりとる
・アルコールを控える
・カフェインを控える
・タバコを吸わない
・紫外線対策をする

美容ドリンクや栄養ドリンクにもカフェインが入っているものがあります。カフェインが入っていないものを選んだり、就寝の2時間前に飲むのは控えたり工夫しましょう。

また肌への影響が気になる紫外線は、頭皮にも影響します。頭皮を保護するためにも帽子や日傘を使用しましょう。

今の生活習慣に取り入れやすいものから実践してみてください。

女性の薄毛に似合う髪型

薄毛になると、抜け毛を気にしてロングヘアにする方もいるでしょう。

しかし実際は、短めの髪型の方が薄毛の印象をやわらげることができます。例えば、ショートヘアやミディアムヘアなどを試してみるのはいかがでしょうか。

短めの髪型でトップにボリュームを出したり、レイヤーを入れて髪に動きが出るようにしたりすると薄毛が目立ちにくいでしょう。

美容師さんに相談してみてくださいね。

日々のスタイリングで意識できるのは「分け目を変えること」と「髪をきつく結ばないこと」です。

同じ分け目が続くと薄毛が目立ちやすくなるため、日によって分け目を変えてみましょう。ご自身の雰囲気も変わり、気分転換になりますよ。例えば「センター分けはクールなイメージ」に、「横分けは柔らかくふんわりしたイメージ」になるでしょう。

また髪の毛を結ぶときはきつくせず、束ねたあとに一束ずつ髪の毛を引っ張り出してルーズな感じにするのも良いでしょう。

女性の薄毛対策に必要な心のケア

薄毛は健康状態に大きく影響されるため、ストレスをためないことも大切です。

女性の薄毛はつむじのあたりから進むため、自分ではなかなか気づきにくいとされています。人から言われて気が付きショックを受ける方もいるでしょう。

さらに、人の目が気になり外に出るのが億劫になることも方もいるかもしれません。

薄毛対策の効果は、髪の毛の成長サイクルに左右されます。効果がすぐに期待できないこともありますが、ストレスを抱え込まないようにしてください。

日々のケアや髪型の工夫を続けながら、可能な範囲でヘアアレンジやヘアメイクを楽しみましょう

かつらやウィッグは雰囲気が変わり、気分転換になるかもしれません。

薄毛に対するストレスはひとりで抱え込まず、相談できる人がいるときは悩みを話すと気持ちが軽くなることもあります。

今回紹介した薄毛の対策を行っても効果がなく、精神的なストレスが大きい場合は、一度専門のクリニックに相談してみましょう。

まとめ

自分の薄毛に気付いたとき、見た目で分かることもあり、とてもショックですよね。

女性の薄毛は加齢やホルモンバランスの乱れが大きな原因ですが、生活習慣も関係していることがあります。

髪の毛の成長を促すために「頭皮のケア」や「生活習慣の見直し」「栄養バランスのとれた食事」などの対策を取り入れてみてください。

薄毛の印象をやわらげる髪型やアレンジも、雰囲気が変わり気分転換になりますよ。

薄毛はデリケートな悩みですが、ひとりで抱え込むとストレスになります。

話しやすい人に相談してみたり、ストレスが大きい場合には専門家に相談してみてくださいね。

参考文献

  1. 老化と毛髪変化|日本臨床皮膚科医会雑誌
    https://www.jstage.jst.go.jp/article/jocd/24/3/24_3_221/_pdf
  2. 女性頭髪の加齢変化|日本皮膚科学会https://www.jstage.jst.go.jp/article/skinresearch1959/37/6/37_6_722/_pdf/-char/ja
  3. 働く女性の心とからだの応援サイト|厚生労働省
    https://www.bosei-navi.mhlw.go.jp/health/lifestage.html
  4. 髪の健康を考える~美しい髪で過ごすには~|順天堂醫事雑誌https://www.jstage.jst.go.jp/article/jmj/59/4/59_327/_pdf
  5. 脱毛症|日本皮膚科学会
    https://www.dermatol.or.jp/qa/qa11/q17.html
  6. 「ヘッドスパ」における頭皮マッサージ基本手技が心身に及ぼす影響|日本化粧品技術者会誌https://www.jstage.jst.go.jp/article/sccj/52/3/52_187/_pdf
  7. ビタミンE|eJIM厚生労働省
    https://www.ejim.ncgg.go.jp/public/overseas/c03/11.html
  8. 薬の窓口|岡山大学医学部歯学部付属病院薬剤部 医薬品情報室
    https://pharm.hospital.okayama-u.ac.jp/kanja/pdf/mado127.pdf


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