自毛植毛とは
自毛植毛は、患者様ご自身の毛髪を使用し、薄毛や抜け毛が目立つ部分に移植する革新的な治療法です。AGA(男性型脱毛症)の影響を受けにくい、後頭部や側頭部の健康な毛髪を用います。
自毛植毛の特徴
- 薄毛の原因を根本から解決する治療法であるため、持続的かつ自然な仕上がりが期待できます。
- ご自身の毛髪を移植するため、拒絶反応や重篤な副作用のリスクが低いです。
- 患者様ごとに、デザインや移植量のオーダーメイドが可能です。
アルモ形成クリニックは、自毛植毛が「人生の質を向上させ、自信と活力を取り戻す」という我々のミッションに直結する治療法であると確信しています。安全性と信頼性の高い自毛植毛を通じて、患者様一人ひとりが新たな自分を再発見し、毎日を前向きに過ごせるよう、全力でサポートいたします。
自毛植毛のメカニズム
自毛植毛は、特にAGA(男性型脱毛症)の影響を受けにくい後頭部や側頭部から、健康的で生命力のある毛髪を精緻に採取し、薄毛が進行している部位に移植する治療法です。この際、毛髪だけでなく、それを取り巻く皮膚組織も一緒に採取されるため、植え込み先での生着率が高くなります。この皮膚組織と毛髪の組合せを「グラフト」と呼び、これには毛母細胞が含まれており、これが新しい部位での毛髪成長の源となります。
この治療法の重要なポイントは、移植される毛髪がDHT(ジヒドロテストステロン)という男性ホルモンの影響を受けにくいことです。DHTは薄毛の主要な原因とされており、特に前頭部や頭頂部の毛髪を細く、弱くしてしまいます。しかし、後頭部や側頭部の毛髪は、このDHTの影響を大きく受けにくいため、これらの部位から採取した毛髪は、移植後も健康で丈夫な状態を保ち続けます。このため、自毛植毛は一時的な解決策ではなく、患者様が生涯に渡って、自然な見た目の毛髪を享受できる持続的な解決策となり得るのです。
自毛植毛の術式比較
植毛施術には主に、「FUE法」と「FUT法」という二つの方法が存在します。これらの手法は、薄毛や脱毛症の治療において広く採用されており、患者のご希望や状態に適した方法が選ばれます。※当院では「FUE法」を採用しております。
カテゴリ | FUE法 | FUT法 |
---|---|---|
採取方法 | パンチニードルを使い、1毛穴ごとにくりぬき採取 | 頭皮を帯状に切除し、1株ごとに切り分ける |
術後の痛み | 比較的少ない | 術者の技術により、痛みが強く出る可能性がある |
術後の見た目 |
採取部の毛を剃る必要があり、髪型によっては目立つか、ウィッグが必要 ※ほとんど目立たつことのない、『刈らない方法』もある |
周囲の毛で隠れ、ほとんど目立たない |
傷跡 | 適切に行えばほとんど目立たない | 不適切な技術では線状の傷跡が残り、髪型に制限が生じる |
生着率 | 施術者の技術力による | 生着率は高い |
注意事項 | 実績の豊富なクリニックや医師の選定が重要 | 施術後の痛みの管理と傷跡のケアが必要 |
FUT法とFUE法にはそれぞれのメリット・デメリットが存在します。当院では「FUE法」を採用していますが、それぞれの特性を患者様に理解していただき、患者様ごとのご希望、状態に最も適した方法を選択していただくよう心がけています。
自毛植毛手術の流れ
STEP01
カウンセリング・デザイン
生え癖、毛流、毛の角度など、患者様ごとに適したデザインをご提案します。
個別の希望に合わせた相談も可能で、M字や富士額など解剖学的に正しいデザインをご提供します。
STEP02
採取・選別
吸引補助システムを使用し、グラフトの損傷を抑えます。
採取した全グラフトは、医師と看護師のダブルチェックの元、状態に問題がないものを使用します。
STEP03
グラフト移植
移植先の部位に応じて、適切なグラフトを選び、
生え際やコメカミなどの繊細な部分には1本毛を、
ボリュームを増やす部分には2本毛・3本毛を使用して植毛します。
まずはカウンセリングから。お気軽にご相談ください。
050-1352-7403
営業時間:10:00〜19:00(土日祝診療)
定休日:月曜日・木曜日(ただし、祝日は営業)
自毛植毛の
メリット・デメリット
一般的な説明での自毛植毛のメリットとデメリットを以下に列挙いたします。
メリット
- 自然な仕上がり
ご自身の髪の毛を使用するため、他人の目から見ても自然な仕上がりが得られます。 - 持続性の高い解決法
正しい施術と適切なアフターケアにより、移植した毛髪は持続的に生え続け、自然なヘアサイクルを保つことが期待されます。 - 拒絶反応のない治療
患者様自身の毛髪を使用し、体外からの物質を用いないので、拒絶反応のリスクが比較的低いです。 - ヘアスタイルの自由度
治療後は自然な髪の毛と同じようにスタイリングが可能です。患者様のライフスタイルやファッションに合わせて、髪型を楽しむことができます。
デメリット
- 初期費用の高さ
自毛植毛は、他の治療法に比べて初期費用が高くなる可能性があります。 - 時間のかかる治療
施術後、毛髪が完全に生え揃うまでには、数ヶ月から1年程度の時間が必要です。 - 期待通りの結果が得られない可能性
一部の患者様において、期待したような密度や自然さが得られない場合があります。施術前のカウンセリングで、十分な情報収集とリスクの確認が必要です。 - 限られたドナー領域
自毛植毛では、後頭部の健康な毛髪を採取し移植しますが、この採取可能な毛髪の数には限りがあります。従って、広範囲の薄毛には適していない場合があります。
これらのポイントを考慮し、患者様自身の希望や状態に最も適した治療法を選択することが大切です。
副作用・術後のリスク
植毛手術には数々の副作用やリスクが伴います。以下に、特に注意すべき3点を挙げます。
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ショックロス
症状:手術後一時的に発生する可能性があり、これが原因で手術前よりも毛髪の状態が悪く見えることがあります。大半は一時的なものですが、まれに永久に毛が戻らないこともあります。
対応:ミノキシジル等の薬物を用いて予防・治療。手術計画の精緻化が重要です。 -
感染や炎症
症状:手術部位に、毛嚢炎やニキビなどといった炎症、赤み・熱感が発生することがあります。
対応:抗生物質の塗布や内服、洗浄処置が必要です。改善しない場合は小切開と排膿処置で対応いたします。 -
出血や血腫
症状:移植部に出血や血腫ができ、生着不良のリスクがあります。
対応:軽度のものは自然に回復しますが、重度の場合は小切開が必要です。
アルモ形成クリニックでは、これらの副作用やリスクに対し、十分な注意とケアを行い、患者様の安全と満足を第一に考えています。手術前後の丁寧な説明やカウンセリングを通じて、患者様一人一人の状態やご希望に応じた適切な治療プランを提案し、万が一の事態が発生した場合でも、迅速かつ適切に対応する体制を整えています。患者様が安心して治療を受けられるよう、全力でサポートさせていただきます。