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コラム

アルモ式植毛

Dr Umarの教え

Dr Umarの教え|東京 自毛植毛 アルモ形成クリニック 美容外科

Dr Umarは国際的な植毛医である。画期的なアンシェーブン専用のラッパ型パンチを開発しただけでなく、様々な有用な報告をしている。

今回、第31回国際学会におけるDr Umarの発表が非常に参考になったので簡単に紹介したいと思う。質問にも快く答えてくれたやさしいドクターだ。

ところで、植毛のグラフト採取、後頭部・側頭部ドナーの条件は人によって全く変わる。私も初めて植毛手術を行った大学病院時代にここまで採取が難しいものかと落胆した覚えがある。

ところが手術を重ね、経験値を重ねるとあることに気づく。それは、皮膚の可動性が強い人やカールした毛が多いほうが採取が難しいということである。

それをDr Umarを定量化していた。SFS scaleと呼ぶ。

要するに、FUEによる植毛手術を行う前に、その人の採取がどのくらい難しいのかということだ。これにより切断率がある程度予測できるというわけである。

SFS Scaleは皮膚の条件(厚さや硬さなど)と毛髪の(湾曲)などをもとに2〜9の間を動く。

カウンセリングの際に、どれくらいドナーが取れるということを患者様より質問を受けるのだが、ドナーがどれくらい取れるかはある程度元から決まっているといってもよい。

グラフト採取時における切断率をいかに抑えるかが大切であり、事前に患者さんとドナーの採取時の難しさについて共有できることがメリットである。

この切断率、単純に5%変わるだけで、5000グラフト採取できる患者様の場合は、250グラフトも採取できるグラフト差がでてしまう。無視できない数値である。

また、2回目以降の植毛手術の方の診察をする際、1回目で1500グラフトの手術を行っていたにも関わらず、実際に2000グラフト程度も採取されていたということはよくある。丁寧に診察すると、事前に話を聞いていた以上に減っていることが分かる。

1回目の手術が非常に大切なのは言うまでもない。

移植部の密度、仕上がりも大切が、この採取部がどれだけ、グラフトが残っているか・余計な傷がついていないかも重要なのだ。

このスケールを使用することで、手術をする前に使用する器具を工夫したり、アレンジをすることで改善することができるし、患者様にも前もって伝えることができるので有用なツールというわけである。

カウンセリング時に測定できるので詳しく知りたい方はぜひ聞いてみてください。

このコラムの著者

アルモ形成クリニック 
院長 内田直宏

筑波大学医学部卒業後、マイクロサージャリー(顕微鏡手術)を含む形成外科施術に6年間従事。
年間200症例以上の自毛植毛施術を執刀しており、AGA治療(内服療法、注射療法、レーザー治療)や美容外科施術にも長けている。
自毛植毛だけでは実現の難しい、額をせまくする手術やFUT植毛による傷跡のカバーアップなどといった技術も高く評価を受けている。

内田医師のプロフィール画像

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