コラム
PHYSICIAN SUPERVISING
ページの監修医師
アルモ形成クリニック
院長 内田 直宏(なおるん先生)
- ISHRS(国際毛髪外科学会)正会員
- 年間200症例以上の自毛植毛を執刀
- 違和感ゼロへ導く精密なグラデーションデザイン植毛が得意
【YouTube更新】50の質問|AGA治療薬のウソとホント
【50の質問】AGA治療薬のウソとホント
こんにちは、内田直宏です。アルモ形成クリニックの院長として、AGA(男性型脱毛症)治療薬についての真実をお伝えします。
AGA治療薬の基本情報
- AGAの定義:Androgenetic Alopeciaの略で「男性型脱毛症」を指す
- 主な治療薬:フィナステリドとデュタステリド
- 効果の出現:おおよそ3ヶ月~6ヶ月で効果が現れることが多いですが、個人差がある
AGAの定義:Androgenetic Alopeciaの略で「男性型脱毛症」を指す
主な治療薬:フィナステリドとデュタステリド
効果の出現:おおよそ3ヶ月~6ヶ月で効果が現れることが多いですが、個人差がある
AGA(Androgenetic Alopecia)は、日本語で「男性型脱毛症」と呼ばれる進行性の脱毛症です。成人男性に最も多くみられる薄毛のタイプで、生え際の後退や頭頂部の薄毛が徐々に進行していく特徴があります。
AGAの主な原因
AGAは、男性ホルモンの一種であるテストステロンが、5αリダクターゼという酵素によってジヒドロテストステロン(DHT)へ変換されることで発症します。
DHTは毛根に作用し、
- 髪の成長期を短縮する
- 毛髪を細くする
- 抜け毛を増加させる
といった影響を与えます。
その結果、徐々に髪のボリュームが減少し、薄毛が進行していきます。
主なAGA治療薬
AGA治療では、DHTの生成を抑制する内服薬が広く使用されています。
フィナステリド
フィナステリドは、AGA治療の基本となる治療薬です。
5αリダクターゼⅡ型を阻害することでDHTの生成を抑制し、抜け毛の進行を予防します。
デュタステリド
デュタステリドは、5αリダクターゼⅠ型とⅡ型の両方を阻害する治療薬です。
フィナステリドよりも広範囲にDHTを抑制できるため、より高いAGA抑制効果が期待される場合があります。
効果が現れるまでの期間
AGA治療薬は服用後すぐに効果が現れるわけではありません。
一般的には、
- 3ヶ月頃:抜け毛の減少を実感
- 6ヶ月頃:毛髪の変化を実感
- 1年頃:より明確な改善を実感
といった経過をたどることが多いとされています。
ただし、効果の現れ方には個人差があり、年齢やAGAの進行度、体質によって異なります。
継続治療が重要
AGA治療薬は、薄毛を根本的に完治させる薬ではなく、進行を抑制するための治療です。
そのため、服用を継続することで効果を維持できる一方、中止すると再びAGAが進行する可能性があります。
長期的な視点で治療を続けることが、薄毛改善の重要なポイントです。
自分に合った治療法を選ぶことが大切
AGAの進行度や希望する仕上がりによって、最適な治療法は異なります。
- フィナステリド
- デュタステリド
- ミノキシジル
- 自毛植毛
などを組み合わせることで、より高い効果が期待できる場合もあります。
まずは専門医による診察を受け、自分の状態に合った治療計画を立てることが大切です。
治療薬の正しい使用方法と取扱い
- 服用方法:1日1回、食後に内服する
- 購入方法:クリニックでの処方が推奨。通販での購入は自己責任となる。
副作用と注意点
- 主な副作用:肝機能障害、性機能不全、乳房の肥大など。
- 初期脱毛現象:治療開始後1〜2ヶ月で一時的に脱毛が増えることがあります。
AGA治療薬は薄毛の進行を抑制する効果が期待できる一方で、医薬品である以上、副作用が生じる可能性があります。治療を始める前に、期待できる効果だけでなく、副作用や治療中の注意点についても理解しておくことが大切です。
主な副作用
AGA治療薬として使用されるフィナステリドやデュタステリドでは、以下のような副作用が報告されています。
肝機能障害
これらの治療薬は肝臓で代謝されるため、まれに肝機能へ影響を及ぼすことがあります。
- 倦怠感
- 食欲不振
- 黄疸(皮膚や白目が黄色くなる)
などの症状がみられる場合は、早めに医師へ相談しましょう。
性機能に関する症状
男性ホルモンに作用する薬であるため、一部の方に以下の症状が現れることがあります。
- 性欲の低下
- 勃起機能の低下(ED)
- 射精障害
発生頻度は高くありませんが、気になる症状がある場合は医師へ相談することが大切です。
乳房の張りや肥大
まれに乳房の違和感や痛み、乳房肥大(女性化乳房)が報告されています。
症状が続く場合は、自己判断で服用を中止せず、担当医へ相談しましょう。
初期脱毛について
AGA治療を開始した後、一時的に抜け毛が増える「初期脱毛」が起こることがあります。
これは治療薬がヘアサイクルへ作用し、弱くなった毛髪が新しい毛髪へ生え変わる過程で起こる現象です。
一般的には、
- 治療開始後1〜2ヶ月頃に現れる
- 数週間〜2ヶ月程度で落ち着く
- その後、新しい毛髪の成長が期待できる
とされています。
初期脱毛は治療が効いていないサインではなく、ヘアサイクルが正常化する過程で見られる場合があります。
治療の効果と限界
- 効果の持続:服用を続けることで効果が持続しますが、停止すると元の状態に戻る可能性があります。
- 適用可能な症例:頭頂部の薄毛には効果が見られることが多いですが、側頭部には効果が限られます。
AGA治療薬は、男性型脱毛症の進行を抑制し、毛髪の状態を改善する効果が期待できる治療法です。しかし、すべての薄毛に万能というわけではなく、効果が期待できる範囲や限界について理解しておくことが重要です。
服用を継続することで効果を維持できる
フィナステリドやデュタステリドは、AGAの原因となるジヒドロテストステロン(DHT)の生成を抑制することで効果を発揮します。
そのため、服用を継続している間は、
- 抜け毛の進行抑制
- 毛髪の細毛化予防
- 毛量やボリュームの維持
が期待できます。
一方で、AGA治療薬はAGAそのものを完治させる治療ではありません。
服用を中止すると再びDHTが生成されるため、時間の経過とともにAGAが進行し、治療前の状態へ近づいていく可能性があります。
効果が期待しやすい部位
AGA治療薬は、特に頭頂部の薄毛に対して効果を実感しやすい傾向があります。
頭頂部にはAGAの影響を受けやすい毛包が多く存在するため、
- つむじ周辺の透け感改善
- 頭頂部のボリュームアップ
- 細くなった毛髪の改善
などが期待できます。
効果が限定的なケースもある
AGA治療薬の効果には個人差があり、すべての部位で同じような改善が得られるわけではありません。
特に、
- 側頭部(こめかみ周辺)
- 後頭部
- 毛包機能が失われた部位
などは、もともとAGAの影響を受けにくい部位であったり、薬による改善が難しかったりする場合があります。
また、生え際やM字部分については改善がみられるケースもありますが、頭頂部と比較すると変化が緩やかなことも少なくありません。
進行した薄毛には自毛植毛が必要な場合も
AGA治療薬は「髪を守る治療」として非常に有効ですが、すでに毛包が消失している部分では十分な改善が難しい場合があります。
そのようなケースでは、
- 自毛植毛
- ミノキシジルとの併用
- 注入治療
などを組み合わせることで、より高い改善効果が期待できます。
よくある質問
Q. 20代からAGA治療薬を使用しても問題ありませんか?
A. はい、20代からの使用も可能です。
AGAは早い方では10代後半から20代前半で発症することがあり、若いうちから薄毛の進行に悩まれる方も少なくありません。
AGAは進行性の脱毛症であるため、症状が軽いうちに治療を開始することで、将来的な薄毛の進行を抑えやすくなる可能性があります。
ただし、薄毛の原因が必ずしもAGAとは限らないため、まずは専門医による診断を受けることをおすすめします。
Q. 女性もフィナステリドやデュタステリドを使用できますか?
A. 女性への使用は慎重な判断が必要です。
フィナステリドやデュタステリドは男性向けのAGA治療薬として承認されており、特に妊娠中または妊娠の可能性がある女性は使用できません。
一方で、閉経後の女性など特定の条件下では、医師の判断のもとで処方が検討される場合もあります。
女性の薄毛にはFAGA(女性型脱毛症)やびまん性脱毛症などさまざまな原因があるため、自己判断ではなく専門医へ相談することが重要です。
Q. 薬を飲み忘れた場合はどうしたらいいですか?
A. 飲み忘れに気づいた場合でも、まとめて服用することは避けましょう。
通常は、飲み忘れた分を追加で服用せず、翌日から通常通りの服用を再開してください。
1回飲み忘れたからといって、すぐに治療効果が失われるわけではありません。
ただし、飲み忘れが頻繁になると十分な効果が得られない可能性があるため、できるだけ毎日決まった時間に服用することをおすすめします。
Q. どれくらいで効果を実感できますか?
A. 一般的には3〜6か月程度で変化を感じ始める方が多いとされています。
ただし、AGAの進行度や年齢、体質によって効果の現れ方には個人差があります。
治療開始直後は変化が少なく感じることもありますが、焦らず継続することが大切です。
Q. 治療薬をやめるとどうなりますか?
A. 服用を中止すると、AGAが再び進行する可能性があります。
AGA治療薬は薄毛を根本的に治す薬ではなく、進行を抑制する治療です。
そのため、治療によって維持されていた毛髪も、服用を中止すると徐々に元の状態へ戻る可能性があります。
中止を検討している場合は、自己判断ではなく担当医へ相談しましょう。
結論
AGA治療薬は、AGA(男性型脱毛症)の進行を抑制し、薄毛の改善や維持を目指すうえで非常に有効な治療法です。フィナステリドやデュタステリドなどの治療薬は、多くの方で抜け毛の減少や毛髪の状態改善が期待でき、現在のAGA治療における基本的な選択肢となっています。
一方で、AGA治療薬は万能ではありません。効果の現れ方には個人差があり、改善までに数か月以上の継続が必要です。また、副作用の可能性や、服用を中止すると再びAGAが進行する可能性があることも理解しておく必要があります。
さらに、薄毛の進行度によっては治療薬だけでは十分な改善が難しい場合もあります。そのようなケースでは、ミノキシジルや注入治療、自毛植毛などを組み合わせることで、より高い効果が期待できることもあります。
大切なのは、インターネット上の情報や自己判断だけで治療を進めるのではなく、専門医による診察を受け、自分の頭皮状態や薄毛の進行度に合った治療法を選択することです。
アルモ形成クリニックでは、AGA治療薬による内服治療から自毛植毛まで、患者様一人ひとりに合わせたオーダーメイドの治療をご提案しています。
「AGA治療薬を始めるべきか迷っている」「副作用が心配」「薬だけで改善できるのか知りたい」といったお悩みをお持ちの方は、ぜひお気軽にご相談ください。適切な診断と治療計画が、将来の髪を守る第一歩となります。
詳しい解説は、動画でご確認ください。
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このコラムの著者
アルモ形成クリニック
院長 内田直宏
筑波大学医学部卒業後、マイクロサージャリー(顕微鏡手術)を含む形成外科施術に6年間従事。
東京、秋葉原でアルモ形成クリニックを開院。
沖縄から北海道まで、遠方の患者様に多くご来院いただいております。
年間200症例以上の自毛植毛施術を執刀しており、AGA治療(内服療法、注射療法、レーザー治療)や美容外科施術にも長けている。
自毛植毛だけでは実現の難しい、額をせまくする手術やFUT植毛による傷跡のカバーアップなどといった技術も高く評価を受けている。
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