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コラム

アルモ式植毛

フィナステリドの限界と自毛植毛の可能性|症例で見るAGA治療の真実

フィナステリドの限界と自毛植毛の可能性|症例で見るAGA治療の真実

薄毛治療の代表的な選択肢として知られる「フィナステリド」。

AGA(男性型脱毛症)の進行を抑える効果が期待できる一方で、「薬を飲み続けなければならない」「生え際には効きにくい」などの限界もあります。

では、すでに薄毛が進行してしまった場合、どのような治療法が有効なのでしょうか。

本記事では、フィナステリドの特徴やデメリット、薬だけでは補えない部分をカバーできる自毛植毛の可能性について、当院の症例写真を交えて解説します。

治療の流れや注意点、よくある誤解への正しい理解もお伝えしますので、これからAGA治療を検討する方はぜひ参考にしてください。

フィナステリドとは?

フィナステリドは、AGAの治療に用いられる薬で、ジヒドロテストステロン(DHT)というホルモンの生成を抑制します。このホルモンは薄毛を促進するため、その生成を遅らせることで薄毛の進行を遅らせる効果が期待できます。

フィナステリドの決定的なデメリット

内服治療の弱点や誤解を知っておくことが、後悔しないAGA対策の第一歩です。

「フィナステリドは万能薬」などの過信は禁物で、以下のようなデメリットもあります。

  • 持続的な内服が必要
  • 効果には個人差がある
  • 発毛ではなく維持が中心
  • 副作用の可能性

フィナステリドは、効果を維持するためには毎日の服用を中断できません。やめると数カ月〜1年程度で再び薄毛が進行するケースが大半です。

すでに失われた毛を生やす効果はほとんどなく、現状維持または進行抑制が主な目的です。

また、性機能に関する副作用において「性欲減退」や「勃起機能不全(ED)」、「肝機能数値の上昇」なども報告されています。

【動画解説】フィナステリドの効果と限界について

フィナステリド服用についての詳細は、以下の動画でもご覧いただけます。

本動画では、以下の点について詳しく解説しています。

  • なぜ人はハゲるのか? AGAとDHTのメカニズム
  • フィナステリド/ミノキシジルの正しい使い方と限界
  • 自毛植毛とは何か? 再生医療や増毛との違い
  • 薬では改善が難しいM字ハゲの対策

フィナステリド服用患者の経過と医師の所見

フィナステリドはAGA治療の第一選択薬として広く使われていますが、効果の現れ方や持続性には個人差があります。

ここでは、実際に当院でフィナステリドを服用された患者様の経過をもとに、医師としての所見をお伝えします。

良い事例

患者背景

33歳男性で、家族歴として父親が50代前半から頭頂部の薄毛が進行している状況。本人も20代後半から前頭部M字部と頭頂部の毛量低下を自覚し、市販の育毛剤では効果を感じられず、当院を受診されました。

治療経過

経過内容
開始前頭頂部は地肌の透け感が顕著で、前頭部は生え際の後退が約1cm進行していた
服用開始〜3ヶ月抜け毛本数が減少洗髪時の排水口の毛量が明らかに少なくなる
4〜5ヶ月目頭頂部の毛密度が徐々に回復し、ヘアセット時のボリューム感が増す患者自身も「照明下での頭頂部の透けが気にならなくなった」と報告
6ヶ月目以降改善が安定特に副作用は認められず、肝機能検査も正常値を維持

医師所見

フィナステリドの「脱毛抑制作用」が顕著に働いたケースであり、比較的早期(開始5か月)から毛量増加が確認できています。患者は進行度が軽〜中等度であったため、単剤でも十分な効果を得られました。

悪い事例

患者背景

45歳男性で、10年以上前から進行性の薄毛を自覚しており、頭頂部と前頭部はかなり広範囲の脱毛状況でした。市販育毛剤やサプリメントで効果がなく、当院で内服治療を希望されました。

治療経過

経過内容
開始前Norwood分類Ⅴ型(※)に相当する進行状態毛髪密度は低く、皮脂分泌も多め
服用開始〜2ヶ月抜け毛の減少傾向はあるが、肝機能検査でAST・ALTが軽度上昇自覚症状は倦怠感程度
3ヶ月目肝機能値の上昇が継続し、上限値の約2倍に達する患者は日常生活で疲労感が増す
4ヶ月目安全性を考慮し、服用を中止中止後1か月で肝機能は正常化したが、毛髪状態は維持できず、半年以内に再び進行
※Norwood分類Ⅴ型:生え際の後退がより進行した状態。同時に頭頂部も頭皮が完全に露出し始める状態。

医師所見

肝機能障害という副作用が顕在化したケースです。フィナステリドは肝代謝型薬剤であり、既往歴や日常の飲酒習慣も影響した可能性があります。

安全管理のため、初期から定期的な血液検査が不可欠であることを再確認しました。進行が高度な症例では、服用中止により毛髪改善が維持できず、外科的治療(自毛植毛)など他の選択肢を早期に検討すべきです。

このように、フィナステリドはAGA治療の「守りの薬」ですが、進行した薄毛を取り戻す「攻めの治療」には限界があります。

当院では 血液検査や定期診察を行い、副作用リスクの早期発見・対応に努めています。効果が限定的な部位には自毛植毛など別治療との併用をご提案します。

自毛植毛とは?

自毛植毛は、薬だけでは改善が難しい薄毛に対して有効な外科的治療法です。後頭部や側頭部の健康な毛根を採取し、薄毛の進行している部分に移植することで、自然な髪の再生を促します。

自毛植毛の利点

自毛植毛の代表的な利点は、以下があげられます。

  • 半永久的な解決策となる可能性があります。
  • 自然な見た目を実現します。
  • 一度の手術で長期的な効果が期待できます。

自毛植毛は、自分の毛を移植するため、色・太さ・質感が周囲の毛と同じになり、不自然な印象になりません。生え際や毛流れも再現可能です。

自毛植毛の欠点

一方、自毛植毛の欠点は、以下があげられます。

  • 初期費用が高額(数十万円〜)
  • 定着までに数カ月かかる
  • 手術後の腫れ・赤み・かゆみが一時的に出ることがある

手術直後は移植毛が一時的に抜け落ち、再び生えそろうまで3〜6カ月程度かかります。

しかし、当院では 高密度植毛技術により移植効率を最大化し、少ないドナーでも広範囲をカバーできる設計を行います。術後ケアも専任スタッフが長期フォローしますので、安心してお任せください。

自毛植毛のよくある誤解と正しい理解

AGA治療は、正しい情報をもとに選択しなければ、時間や費用をかけても満足いく結果が得られない場合もあります。

ここでは、多くの患者様が持ちやすい誤解と、正しい理解をお伝えします。

【誤解1】自毛植毛をすればその後の治療は不要

自毛植毛で移植した毛はAGAの影響を受けにくく、定着すれば半永久的に生え続けます。

しかし、周囲の既存毛は加齢やAGAの進行によって将来的に細く・少なくなる可能性があります。

そのため、植毛後もフィナステリドやデュタステリドなどの薬物治療、生活習慣の改善で既存毛を守ることも重要です。

実際当院では、将来的な毛量やデザインをより自然に保つために、2回目の施術を追加で行う方もいます。

【誤解2】一度の施術で全体をカバーできる

「一度の自毛植毛で薄毛のすべてを改善できる」と考える方も少なくありません。

しかし実際には、移植に使えるドナー毛の量や頭皮の状態には限りがあり、希望する密度や範囲によっては複数回の施術が必要になる場合があります。

当院では、初診時に将来の毛量変化を予測し、無理のない範囲で段階的にカバーできる施術計画をご提案しています。これにより、長期的に自然な仕上がりを維持できるよう配慮しています。

【誤解3】ダウンタイムはほとんどない

自毛植毛は低侵襲な治療といわれますが、手術直後からまったく生活に支障がないわけではありません。

実際には、移植部や採取部に一時的な腫れ・赤み・かゆみが生じる場合もあります。通常数日〜1週間程度で落ち着きますが、適切なケアが回復を早める鍵です。

当院では、術後の経過を良好に保つため、内服薬の処方やシャンプー方法の指導、生活上の注意点まで丁寧にご案内しています。

患者様が安心して回復期間を過ごせるサポートを徹底しています。

自毛植毛の症例経過|年代別

当院で行った自毛植毛の症例を、年代別にご紹介します。

実際の経過を見れば、治療後の変化や回復の流れがより具体的にイメージできます。

20代男性|生え際の薄毛

生え際をさらに下げて整えたい、M字部分にも厚みを出したいというご要望でご来院されました。今回は生え際のライン修正とM字の形状改善を目的に、1500グラフトを使用して施術を行いました。

出典:アルモ形成クリニック|症例紹介

治療内容自毛植毛 1500グラフト
経過術後5ヶ月後

生え際の位置が下がり、M字部分にも自然な密度が再現されたことで、全体の印象がより若々しく変化しています。

30代男性|生え際・前頭部の薄毛

生え際から前頭部にかけて薄毛が進行し、自毛植毛による改善を希望されご来院いただきました。今回は2200グラフトを使用し、広範囲への対応を実施。

出典:アルモ形成クリニック|症例紹介
治療内容自毛植毛 2200グラフト
経過術後6ヶ月後

地肌の露出が目立たなくなり、生え際から前頭部にかけてしっかりと密度が回復。全体的に自然なラインが整い、見た目の印象も大きく変化しています。

40代|原因不明の瘢痕

頭頂部の薄毛と瘢痕の目立ちが気になるとのことでご来院いただき、頭頂部に1000グラフトを植毛いたしました。

出典:アルモ形成クリニック|症例紹介
治療内容自毛植毛 1000グラフト
経過術後6ヶ月後

瘢痕部位を含む頭頂部の地肌の露出が目立たなくなり、ボリュームのある自然な仕上がりが形成されています。

なお、経過や仕上がりは患者様ごとに異なります。他の症例も以下で紹介しておりますので、ぜひご覧ください。

アルモ形成クリニックHP|症例紹介

自分に適した治療法の選択をする

AGA治療を検討している場合、フィナステリドのような薬物治療だけでなく、自毛植毛のような手術的治療も選択肢に含めることが重要です。どの治療が自分に適しているかは、専門のクリニックでの相談を通じて判断することが推奨されます。

当院で自毛植毛を受けるには

当院では、初めての方でも安心して自毛植毛を受けていただけるよう、カウンセリングから施術日まで丁寧なサポート体制を整えています。

自分に適した治療法の選択をする

AGA治療を検討している場合、フィナステリドのような薬物治療だけでなく、自毛植毛のような手術的治療も選択肢に含めることが重要です。どの治療が自分に適しているかは、専門のクリニックでの相談を通じて判断することが推奨されます。

当院で自毛植毛を受けるには

当院では、初めての方でも安心して自毛植毛を受けていただけるよう、カウンセリングから施術日まで丁寧なサポート体制を整えています。

STEP1|カウンセリング

患者様のお悩みやご希望を詳しくお伺いし、頭皮や毛髪の状態をチェック

一人ひとりの最適な治療プランをご提案します

STEP2|費用・お支払い方法についてのご案内

総額や分割払いなど、患者様のご負担やライフスタイルに合わせて柔軟に対応いたします

STEP3|施術日のご予約・血液検査

施術前に健康状態を確認し、安全に治療を行えるかを判断します。

STEP4|術前術後の過ごし方のご説明

お薬の使用方法や洗髪の注意点などを細かくお伝えし、不安や疑問を解消した状態で当日を迎えていただきます。

当院では一人ひとりに寄り添った事前準備を大切にし、治療効果と安全性を最大限に高めています。

単に施術を行うだけでなく、患者様が「このクリニックに任せて良かった」と心から感じられるよう、カウンセリングからアフターケアまで一貫してサポートいたします。初めての方でも不安なく、そして納得のいく形で治療を進めていただける環境を整えております。

フィナステリドや自毛植毛に関するよくある質問

Q1. 他院で断られた部位でも施術できますか?

A. 可能です。頭皮の状態やドナー毛の量によりますが、医学的に安全でない場合はお断りさせていただくこともございますが、特に瘢痕に対する移植術や特殊な脱毛症、ヒゲ、陰毛の植毛などにも対応させていただいております。

当院ではトルコや韓国などの海外植毛や国内の他院での施術結果に満足できなかった方や、修正を希望される患者様の症例も多数手掛けています。デザインや密度の改善などに対応してきた実績があるので、安心してご相談ください。

Q2. どんな人でもフィナステリドは処方できますか?

A. 肝機能障害や女性、未成年の方には基本的には処方できません。また、過去に薬剤アレルギーを起こした方や、他の持病・内服薬との相互作用が懸念される場合も注意が必要です。

当院では処方前に血液検査や問診で全身状態を確認し、マイクロスコープで直接頭皮の状態を観察してAGAと診断できる方に安全に服用いただけるかを丁寧に判断しています。服用開始後も定期的な診察・検査を行い、副作用や効果をチェックしながら治療を進めます。

Q3. 無茶な高密度デザインにも対応可能ですか?

A. 不自然な見た目になったり、元に戻したい時に戻せない可能性があるため、長期的に見て不利益になる場合はお断りさせていただきます。

当院では、患者様のご希望をしっかりお伺いした上で、頭皮や毛髪の状態を詳細に診察し、将来的な毛量やデザインのバランスまで考慮したご提案を行っています。

無理のない範囲で最も自然かつ持続性の高い仕上がりを目指すため、カウンセリングは時間をかけて丁寧に行っています。

まとめ

フィナステリドはAGA進行を抑える優れた薬ですが、発毛力は限定的です。進行した薄毛や生え際改善には、自毛植毛のような攻めの治療が必要です。

当院では薬物治療と自毛植毛を組み合わせ、一人ひとりに最適な長期プランをご提案しています。

まずは無料カウンセリングで、あなたに合った治療方法を一緒に考えましょう。

このコラムの著者

アルモ形成クリニック 
院長 内田直宏

筑波大学医学部卒業後、マイクロサージャリー(顕微鏡手術)を含む形成外科施術に6年間従事。
東京、秋葉原でアルモ形成クリニックを開院。
沖縄から北海道まで、遠方の患者様に多くご来院いただいております。
年間200症例以上の自毛植毛施術を執刀しており、AGA治療(内服療法、注射療法、レーザー治療)や美容外科施術にも長けている。
自毛植毛だけでは実現の難しい、額をせまくする手術やFUT植毛による傷跡のカバーアップなどといった技術も高く評価を受けている。

内田医師のプロフィール画像

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