いつもご回答ありがとうございます。
SMP(ヘアタトゥー)について質問です。
瘢痕部位は正常部位より植毛の生着率が悪くなると聞いたことがあります。
SMPをすると点状の瘢痕を形成してしまい、生着率を下げる要因となるのでしょうか?
頭頂部の透け感が気になるものの、植毛するほど悩んではいないため、SMPをするか迷っています。
将来的に頭頂部が進行して植毛することが予想されるならSMPは避けた方がいいでしょうか?
田中様
ご指摘のとおり、アートメイク術後の炎症が強く生じた場合には特に瘢痕化が強くなり、血流が悪くなる恐れがあるため、生着率が下がるケースがあります。
しかし、SMP、アートメイクは基本的に真皮レベルまでのそこまで深い層に手技的に入れることはないため、極端にグラフトの生着率が下がることはないと言えるでしょう。
SMP後の植毛のデメリットは外傷性tatoo(刺青)です。色素を入れたカ所に、外傷が起きると移植カ所の傷跡が悪目立ちする傾向にあります。例えば移植後に、若干周囲が白抜けするハロー現象といった現象などが生じる可能性があります。
ですので、想像以上にSMPの適応は慎重に行うべきだというのが私の考え方です。一度色を入れると完全に消えず、一生メンテナンスが必要になりますし、立体構造である「毛」ではなく、平面構造の「毛のように見せるドット、色素」であるため
あとでやはり後悔されるケースというのは目の当たりにしています。
当院でもSMPを(安易に)行なっていないのはそのような理由からですが、患者様がデメリットを納得できるのであれば良いかとは思います。
アルモ形成クリニック 院長 内田直宏
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