植毛手術では高密度すぎると定着率が悪くなると聞いた事があるのですが、定着率を上げるために1cm²に20株くらいにすると満足できる仕上がりになりますか?
やなぎはら様
こんにちは、アルモ形成クリニックの内田です。
それは、あくまでも噂、伝言に過ぎません。
確かに、以前の教科書には、あまりに高密度すぎる植え付けだと、生着率が落ち込むという意見もあります。
ですが、それは、手術器具がまだまだ発達していなかったり、FUEによる手術方法がまだ確率されていなかった際の
1cm2あたり、40~60G/cm2までであれば、通常の生着率(95%以上)は担保できます。
具体的には私のnoteの植毛ブログの症例(手術直後の写真)を見ていただけますとよいかと思います。
Dense Packing. In: Unger W, Shapiro R, ed. Hair Transplantation. Sixth Edition. New York: Thieme; 2022.
上記にも記載がありますが、ラインスリットでの作成で特に、シングルエッジのブレード
だと、グラフトを無理に押し込もうとしてしまい、一般的なラインスリットだとマイクロホールよりも圧倒的に血流が不良となりがちのため、
高密度に不利と考えます。
マイクロホールスリットだと、接着面積が大きく、グラフトへの血流が確保されやすく、生着率が向上すると考えており、
例えば下記の方について50G/cm2入れておりますが、全く問題なく生着しております。
患者様の条件にもよるかとは思いますので当然すべて高密度にすればいいという話でなく、希望される患者様には
行ったほうが満足度は圧倒的に高いです。
下記の写真を拡大して御覧ください。
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