【朝シャンはNG】寝癖はハゲの原因?薄毛との関係や正しい直し方


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「寝癖がひどいと将来ハゲるってホント?」
「寝ぐせと薄毛の関係について知りたい」
「毎日、寝癖を直すために朝シャンしてるけど大丈夫?」

このような悩みを解決する記事を用意しました。
結論からすると、寝癖自体が薄毛の原因になることはありません。
ただし、寝癖ができやすい環境と薄毛が進行しやすい環境には共通点があり、知らない間に将来ハゲるリスクが高くなっている可能性があります。

なおるん院長

寝癖ができやすいからといって薄毛になるということはありません。
寝癖ができやすい方は髪の毛の直径が細い方で、いわゆる猫っ毛の方が多いです。
髪の毛の太さを維持するためにAGA予防薬をはじめとする内服治療を行ったり、ストレスを抱えないといったことが重要と言えそうです。

また、誤った寝癖直しが頭皮の負担にならないように、記事の後半では「正しい寝癖ケア」の方法を紹介します。
この記事を読むことで、薄毛と寝癖の関係について理解し、薄毛リスクの低い寝癖の直し方を実践できるようになります。

目次

寝癖ができる原因3選【ハゲのきっかけにもなる】

寝癖ができる原因には、以下の3つがあります。

これらがなぜ寝癖の原因になるかを見ていきましょう!

寝癖の原因①:髪が濡れたまま寝ている

髪の毛は濡れると内部に水分が満たされ、水素結合が切れるために柔らかくなります。

十分に乾かないまま枕やベッドに押しつけられた髪の毛は折れ曲がり、寝ているうちに乾いたところで固定されたものが「寝癖」です。

梅雨の時期や湿度が高い日に髪がうねりやすい人がいます。これも同じように汗や湿気が原因で髪の水素結合が切れることにより起きています。

寝癖の原因②:寝汗をかいている

寝汗をよくかく方は頭皮に近い部分で髪の毛が濡れてしまうため、寝癖がつきやすくなります。

先に紹介したように髪が濡れて「水素結合が切れた状態」が寝ている間に起きてしまっているためです。

「寝る前にしっかり乾かしているのに寝癖がつく」という方は、一度、ご自身の寝汗がないかチェックしてみるとよいでしょう。

寝るときの室内の湿度や寝具の選び方など、寝室の環境を見直すことで改善できる可能性もあります。

寝癖の原因③:寝相が悪い

寝返りの回数は多くても少なくても寝癖の原因になります。

大人は「一晩で平均20回ほど寝返りをする」とされており、多い場合は枕と擦れることで、少ない場合は同じ形で押しつけられることで寝癖がついてしまいます。

寝癖と薄毛の関係【濡れた髪が作るハゲやすい環境とは】

ここまでに、寝癖がつく原因を3つ挙げました。

上記のうち、特に「寝るときに髪が濡れていること」は寝癖が起きやすいだけでなく、薄毛リスクを高める原因にもなるため、注意が必要です。

髪が濡れたまま寝ることで、どんな悪影響があるのか解説していきます。

頭皮環境の悪化

髪が濡れた状態は、頭皮の常在菌にとって「繁殖しやすい」最高の環境です。

頭皮には、ブドウ球菌やアクネ菌など、さまざまな常在菌が存在しています。

これらの菌は頭皮を弱酸性に保つ酵素を作り、頭皮に病原菌が増えないようにするはたらきがあります。

しかし、髪が濡れた状態では常在菌が増え過ぎてしまい、真菌や最近のバランスが崩れてしまいます。

本来は頭皮を守ってくれるはずの常在菌が頭皮環境を悪化させ、炎症を起こして、かゆみやフケの原因となります。

髪へのダメージ

髪が濡れると水素結合が切れて柔らかくなり、表面をおおっているキューティクルも剝がれやすくなります。

キューティクルが剥がれると、髪の内部の水分や栄養は外に出ていくため、髪はパサついたり、しなやかさを失う原因になってしまいます。

このような状態では髪はダメージを受けやすく、寝具との擦れや圧迫で髪は傷みやすく、枝毛や切れ毛も多くなり、細く・頼りない髪が増えてしまうでしょう。

寝具が不衛生に

髪が濡れたまま寝ることで、頭皮だけでなく寝具が不衛生になりやすいです。

髪が濡れていたり、寝汗がひどくて枕や布団が湿っていると、頭皮と同様、常在菌が繁殖しやすい環境になってしまいます。

たとえ、頭皮の環境を整えても、寝具が不衛生なままでは再び頭皮環境は逆戻りです。

特に髪の毛に直接触れる枕はこまめに干したり、カバーを頻繁に交換することを心がけるとよいでしょう。

朝シャンはNG?薄毛を進行させる寝癖の直し方

「毎朝、寝癖を直すのが面倒」と朝シャンスタイルにしている方は要注意!

もしかしたら、その朝シャン習慣が薄毛を進行させる原因になっているかもしれません。

朝シャンがダメな理由を解説します。

頭皮に必要な皮脂を洗い流してしまう

一日に何度もシャンプーをすると、必要以上に皮脂を洗い流してしまう恐れがあります。

適度に分泌された皮脂は紫外線や乾燥から頭皮を守ってくれるため、朝シャン後に皮脂が少なくなった頭皮はダメージを受けやすくなります。

「朝シャンのみ」は寝具が不衛生に

「どうしても朝シャンをしたい、と夜に髪を洗わずにベッドに入るのはオススメできません。

一日の汚れが寝具に移り、不衛生になりやすいからです。

頭皮を清潔に保つためには、できるだけ髪を洗ってから寝るようにしてください。

寝癖直し用のスタイリング剤もNGってホント?

薄毛が気になるなら「寝癖直し用スタイリング剤」を使うのも避ける方がよいです。

そのような商品には、できるだけ早く髪に水分を浸透させ、寝癖を直しやすくするために大量の「界面活性剤」が含まれています。

他にも髪の質感を良くするためのシリコンや髪を乾かしやすくするためのエタノールが入っていることが多いです。

これらの成分が頭皮に蓄積すると、毛穴が詰まり、頭皮にとって負担になる可能性があります。

毎朝の寝癖がひどく、どうしても専用のスタイリング剤を使いたい場合は配合成分に注意しましょう。

薄毛にならない寝癖の直し方3選【ぬるま湯・ホットタオル・スタイリング剤】

寝癖を直すために朝シャンをしたり、寝ぐせ直しウォーターを使っている方は以下に紹介する寝癖の直し方を実践することで薄毛リスクを抑えられる可能性があります。

それぞれ詳しく解説していきます。

噂の「湯シャン」!ぬるま湯で寝癖を直す

髪の根元から寝癖がついてしまっている場合は、シャンプーを使わずにぬるま湯で髪全体を濡らすのがオススメです。

シャンプーを使わないので必要以上に皮脂を洗い流す恐れもありません。

ポイントは以下の通りです。

  • 最初に軽くブラシでもつれを取る
  • 38℃程度のぬるま湯で髪全体を濡らす
  • しっかりと髪を乾かす

髪を濡らした後は半乾きにならないように、ドライヤーでしっかりと乾かしてからセットをしてくださいね。

レンジで簡単!ホットタオルで寝癖を直す

毛先のハネやうねりが気になる程度であれば、ホットタオルを使うとよいでしょう。

濡らしたタオルを電子レンジで30~40秒ほど温めると簡易ホットタオルの出来上がりです。

手軽に寝癖が気になる部分に湿気を与えることができる上に、頭皮全体の血流も良くなるため一石二鳥です。

やけどしないように少し冷ましてから頭全体をホットタオルで包み、しばらく経ってからドライヤーでしっかり乾かすようにしてください。

毛先のみなら寝ぐせ直しウォーターもOK

寝癖が毛先のみの狭い範囲でホットタオルを使う時間もない場合は、スタイリング剤を使うのもOKです。

できるだけスタイリング剤が頭皮に付かないように気をつけるようにしましょう。

乾燥しやすい髪質の方はエタノールが入っているスタイリング剤を使うと髪のパサつきが起きるので、成分をチェックしてくださいね。

薄毛リスクを下げる寝汗対策のためにできること

就寝中に寝汗をかくのは生理現象であり、一晩でおよそコップ一杯の汗をかくのが普通です。

とはいえ、寝癖の原因になるほどの寝汗をかいている方は寝室の環境を見直した方がよいかもしれません。

ストレスや疲れが自律神経の乱れにつながり、体温調整がうまくいっていかずに寝汗が増えている可能性もあります。

寝汗が多いと感じる方は、まずは以下の項目をチェックしてみましょう。

寝汗対策でできること
  • 室温を見直す(夏:25℃、冬23℃)
  • 寝る前にコップ一杯の水を飲む
  • 通気性の良いパジャマを選ぶ

パジャマだけでなく、枕やシーツの素材も肌触りがよく、速乾性のあるものを選ぶようにするとよいでしょう。

Q1:以前はひどかった寝癖が気にならなくなったのはなぜ?

就寝前のヘアケアや寝汗の量が改善されたことによる効果の可能性があります。

ただし、「何も変えていないのに寝癖がなくなった」という方は薄毛のサインかもしれません。

髪が細くなったりボリュームが失われることで寝癖がつきにくくなることがあります。

Q2:寝ている間に抜け毛が多いのは寝癖が原因?

結論、寝癖が抜け毛の原因になる可能性は低いです。

主な原因としては、以下の2つが考えられます。

  • 髪が傷んで切れ毛になった
  • 薄毛が進行して抜け毛が増えた

記事の中でも紹介したように濡れた髪はダメージを受けやすく、寝ている間に毛先が切れてしまうことがあります。

一方、薄毛が進行している場合はできるだけ早く治療を開始する必要があります。

まずは枕元の髪の毛をよく見て、切れ毛か抜け毛かをチェックしてみてください。

Q3:寝癖がつきにくい髪の毛の乾かし方が知りたい

寝癖がつきにくい髪の乾かし方は以下の通りです。

  • 最初にタオルで水分を拭き取っておく
  • 20cmくらい離してドライヤーをあてる
  • 仕上げに冷風で髪を冷やす

タオルでおおまかに水分をとっておくことで時間短縮ができます。

ドライヤーの温風が頭皮の刺激にならないように距離を取り、根元の部分が湿ったままにならないように注意しましょう。

ドライヤーで温められた髪は空気中の水分を取り込もうとするため、仕上げに冷やすことで髪の結合を固定することができます。

まとめ

この記事では、寝癖と薄毛の関係について解説しました。

寝癖がハゲの原因になるわけではありませんが、寝ている間に髪が濡れたままになっている状態が頭皮環境を悪化させる原因になることがあります。

髪を十分に乾かさずに寝てしまっている方や寝汗を多くかいている方はすぐに改善しましょう。

また、寝癖を直すための朝シャンやスタイリング剤が頭皮にとっては負担になる場合もあるため、記事で紹介した方法を試してみてください。

監修医師コメント

内田直宏

寝相が悪い人で、髪の毛に過度な重力がかかったり、引っ張られて牽引性脱毛を引き起こす方がいらっしゃいます。

なるべく、硬いところで寝ずに、頭部には枕をおいて、姿勢を正して寝るのがよいでしょう。一度剥がれたキューティクルを元に戻すには時間がかかりますので、普段から髪の毛を大切に扱う意識を持ってくださいね。


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