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なおるん毛髪情報局

自毛植毛の基礎知識

あなたの自毛植毛にかかる費用はいくら?料金の決まり方や安過ぎは危険な理由

あなたの自毛植毛にかかる費用はいくら?料金の決まり方や安過ぎは危険な理由

「自毛植毛はいくらくらいかかる?」
「自毛植毛の料金はどうやって決まるの?」
「自毛植毛の料金が他と比べて高いのはなぜ?」

このような悩みを解決する記事を用意しました。

この記事を読めば、自毛植毛の費用がどうやって決まるのかを理解し、自分のケースに当てはめてシミュレーションすることができます。

実際には医師のカウンセリングを受けて、正確な施術料金を知ることが必要です。

その際にも安さだけで施術を受けてはいけない理由も最後にまとめていますので参考にしてください。

自毛植毛にかかる費用とは

自毛植毛にかかる費用は、治療方法や治療内容によって異なります。

一般的に、施術に際しての麻酔費用、点滴費用などを含めた基本料金と、以下のように必要なグラフト数に1グラフトあたりの費用をかけた式の合計で料金が決まります。
(※グラフト:毛包の単位 この場合は1株のこと 1株あたり、およそ2本の毛髪)

「基本料金+1グラフトあたりの費用×グラフト数=自毛植毛の施術費用」

それぞれ詳しく解説します。

自毛植毛の基本料金とは

基本料金に関係する項目には以下のようなものがあります。

  • 施術方法で使用する使い捨ての滅菌器具
  • 患者ごとに使い分けるパンチニードル
  • 医師の技術料
  • 衛生管理料
  • 麻酔代金
  • 点滴費用
  • 術後の処方代金
  • その他クリニックが定める独自のオプションなど

自毛植毛では、後頭部や側頭部などの薄毛が進行しにくい部分から”毛包”を採取し、薄毛の症状のある部分へ移植します。

毛包の採取方法はメスを使うかどうかで大きく2つに分けられます。

直接頭皮にメスを入れて毛包を採取する「ストリップ法(FUT法)」と、専用の機器を使用してメスを使わずに採取する「ダイレクト法(FUE法)」です。

FUE法では、メスは使用しないもののパンチニードルといって毛包をくり抜くための専用のニードルが必要となります。
これは安全性や感染を防ぐ目的から使い捨てで使用する場合が多いため、その費用が基本料金に含まれます。

また、施術方法によって使用する機器は異なり、患者に対して非侵襲的であり、かつ、使い捨て滅菌器具を使用する方が費用は高くなる傾向にあります。

また、自毛植毛では、採取した毛包を移植するための穴を作成する必要があり、これは医師が行います。

つまり、医師の技術力には丁寧かつ迅速な手技が求められ、仕上がりに大きく影響するため、それに伴い費用は変動します。

その他にも麻酔代金や点滴費用などの医療物品のコスト、術後の処方代金などが含まれる場合があります。クリニックによっては手術前の血液検査、カウンセリング料などが必要となるケースがあります。

自毛植毛の施術料金は「グラフト単価×グラフト数+基本料金」で決まる

基本料金とは

実際に移植するグラフトに関連する料金は

  • 必要な株数(グラフト数)
  • 1株(グラフト)あたりの料金
  • 必要な施術回数

といった項目できまります。

グラフト数|必要な株数

必要なグラフト数が多ければ、採取や移植にかかる時間も比例する形で、植毛の施術料金は高くなります。

薄毛の進行が軽度で、植毛が必要な範囲が狭い場合は必要なグラフト数は少なく、かかる費用は安くなります。

一方、薄毛が進行している場合や生え際のみならず頭頂部なども合わせて施術する場合は、より多くのグラフト数が必要になるため、費用は高額になります。

実際にどれくらいの範囲にどの程度のグラフト数が必要になるかは、症状や希望によって変わりますが、

  • М字のみの手術の場合:800グラフト
  • 生え際とM字の場合:1200グラフト
  • 薄毛が全体の広がるパターンの場合:2500グラフト

などが一例として挙げられます。

正確な費用を知るために、まずはカウンセリングを受けてみることをオススメします。

グラフトあたりの料金(グラフト単価)|1株あたりの料金

必要なグラフト数が同じでも、グラフトあたりの料金が高ければ料金は高くなります。

グラフトあたりの料金は「いかに毛根切断率が低いか」によって変わります。

前述したように、メスを使わないFUE法では医師の高い技術が求められるため、技術力が高い医師であれば、1グラフトあたりの費用は高くなります。

技術力が高いとは、採取作業の時に、いかに毛根を切断せず、きれいに一株一株ごとに採取できるかということです。

一般的な植毛医の毛根切断率は20%と言われており、採取成功率は80%と言われております。
言い換えれば、5つ採取を行うと、1つ無駄にしてしまっているということです。

熟練の植毛医や形成外科経験の豊富な医師、マイクロサージャリーの経験がある医師であれば、採取成功率が高い傾向にあり、採取したグラフトが密度を高くしても血流が通いやすい良質なグラフトであるため、高密度植毛も実現しやすい傾向にあります。

また、仕上がりを重視するために毛包を採取する際に近くの毛を刈り上げずに行う場合もあり、その場合は手間や技術力が高度に求められます。

施術中に髪の毛が邪魔になり、細かい操作をするため、難易度が高く、費用は高くなりますが、特に女性やバレたくないという希望がある方を中心に選ばれることが多いです。

必要な施術回数

当然ですが、「植毛の回数」が増えると、自毛植毛にかかる費用は高くなります。

意外と知られていないのですが、一度に移植できるグラフト数には決まりがあります。

一度に広い範囲の治療をするのはOKなのですが、一度に移植できるのは4000グラフトまでです。

つまり、部分的なボリュームアップに対する施術であれば少ないグラフト数で済みますが、薄毛が広い範囲に進行してしまっている場合、一度で完成することができず手術を何度か繰り返す必要があります。

例えば、2回の施術が必要であれば、基本料金を含めた費用を2倍払うことになるため、費用は高額になります。

自毛植毛にかかる費用の負担割合【保険適応で受けられる?】

結論、自毛植毛の手術は保険適用外になります。

これは歯科矯正や美容整形と同じように、自毛植毛施術が自由診療の対象にあたるためです。

治療を受けるかどうかは患者本人が自由に決められるため、健康保険は適用されず、全費用を自己負担することとなります。

そのため、クリニックの言い値で価格が決定し、よほど価格訴求をしているクリニック以外は、植毛手術施術費用が高額になることが多いです。

自毛植毛の費用目安

よくある薄毛のパターンに対する施術費用の目安を用意しました。

生え際のボリュームアップに対する植毛

FUT 基本料金220,000円 800グラフト×770円(1グラフト単価)=836,000円(税込)

FUE 基本料金220,000円 800グラフト×1,200円(1グラフト単価)=1,180,000円(税込)

前頭部の薄毛

FUT 基本料金220,000円 1,500グラフト×770円(1グラフト単価)=1,375,000円(税込)

FUE 基本料金220,000円 1,500グラフト×1,200円(1グラフト単価)=2,020,000円(税込)

前頭部から頭頂部にかけての広範囲の薄毛

FUT 基本料金220,000円 1,800グラフト×770円(1グラフト単価)=1,606,000円(税込)

FUE 基本料金220,000円 1,800グラフト×1,200円 (1グラフト単価)=2,380,000円(税込)

今回は800~1,800グラフトで計算していますが、より軽度なM字型では500グラフト程度で済む場合もあります。

一方、頭頂部の薄毛の範囲によっては、さらに多くのグラフト数が必要になる場合もあります。

安さだけで自毛植毛の施術を受けてはいけない理由

ここまで、自毛植毛の費用に関する内容を解説してきました。

「少しでもお得に施術を受けたい」と思うかもしれませんが、自毛植毛を受けるクリニックを費用の安さだけで決めるのは危険です。

自毛植毛は一本ずつ手作業で毛包を採取し移植するため、手間と時間がかかり、医師や看護師の経験による技術力が問われます。

あまりに安価で施術を行うクリニックは器具のメンテナンスや物品管理のコストを削り、手術の丁寧さに時間を割かずに費用を割安におさえている可能性もあります。

自然な仕上がりを目指すためには、経験豊富な医師の高い技術や連携の取れたスタッフが必要です。

実際に多くの症例を公開しているクリニックを選び、納得できるカウンセリングを受けた上で実際に施術を行うクリニックを決めるようにしましょう。

監修医師コメント

なおるん院長        
内田直宏先生
(アルモ形成クリニック院長)

植毛手術に関してはFUE法ですと、1グラフトあたり、10$というのが平均相場です。

一見高いように思われますが、植毛手術は医師のみでは行えません。
植毛看護師やスタッフの協力が不可欠になります。
それも看護師が2〜3人程度ある程度の経験者でないと、植毛結果が悪くなる恐れがあります。

また手術に要する時間も1500グラフトで6時間以上前後と時間もかかるため、どこのクリニックもコストをあまり下げられないというのが実情ではないでしょうか。

でもこれはきちんと手術をおこなっていることの裏返しにもなる側面があります。

一部海外では、植え込みや採取を医師でなく、看護師もしくは免許を持たないでおこなっているクリニックがあり、人件費削減の分格安で手術を受けられるところが増えてきているようですが、衛生面での担保や麻酔や手術のリスク管理を十分に行えず、国際毛髪外科学会(ISHRS)からブラックマーケットとして、名指しで注意喚起を受けているところも多くございます。

きちんと見分けるというのは患者様側からすると難しいとは思います。

必ずしも海外が悪いということはなく、他の国で手術を行うということはやはり、それなりのリスクが伴うことは承知の上で手術に望むべきでしょう。

このコラムの著者

アルモ形成クリニック 
院長 内田直宏

筑波大学医学部卒業後、マイクロサージャリー(顕微鏡手術)を含む形成外科施術に6年間従事。
年間200症例以上の自毛植毛施術を執刀しており、AGA治療(内服療法、注射療法、レーザー治療)や美容外科施術にも長けている。
自毛植毛だけでは実現の難しい、額をせまくする手術やFUT植毛による傷跡のカバーアップなどといった技術も高く評価を受けている。

内田医師のプロフィール画像

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