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なおるん毛髪情報局

AGAの基礎知識

死滅した毛根は再生不可!髪を休眠期から復活させる5つの方法

「髪が生えないところの毛根は死んでる?」
「いったん消えた毛根は復活しないってホント?」
「休止期の毛根の活動を復活させる方法を知りたい」

このような悩みを解決する記事を用意しました。

この記事では「毛根の死滅」について詳しく解説します。

結論、一度死んだ毛根から再び髪が生えてくることはありません。

ただし、毛根が死滅するケースはかなり少なく、髪が生えて来ない部分の毛根が休眠状態になっているだけの可能性が高いです。

この記事の前半では、「毛根の死滅や休眠について」解説します。

後半では「休眠状態の毛根を復活させる方法」を紹介するので、最後まで読んで毛根を復活させましょう!

毛根の死滅が起こる原因

  • 毛根が死んでしまう
  • 毛根がなくなってしまう

といったことが起こると、その後、髪の毛は一切生えてこなくなります。

髪の毛が死滅する主な原因は以下の通りです。

毛根が死滅する原因①:やけど・ケガ

皮ふがただれるほどのやけどや頭を縫わないといけないケガをした場合、周りの毛根が死滅することがあります。

皮ふは表皮・真皮・皮下組織の三層構造をしており、この中の「真皮層」で炎症が繰り返されることで赤く腫れ、かゆみや痛みが出ます。

毛根が存在する「真皮層まで届く炎症により、毛根がなくなる可能性がある」と覚えておいてください。

参考:日本医科大学形成外科教室

毛根が死滅する原因②:寿命

なおるん院長        
内田直宏先生
(アルモ形成クリニック院長)

髪の毛にも寿命があるのを知っていますか?

実は人間と同じように、髪の毛が寿命を迎えると毛根は死んでしまいます。

髪の寿命は発毛サイクルの回数で決まっていて、およそ15~20回ほど生え替わると言われています。

発毛サイクルは髪の毛一本ごとに異なるものの、AGAなどで発毛サイクルが短縮していくと役目を終えて死んでしまう毛根が増えてしまうのです。

髪が生えて来ないのは「毛根の休眠」が原因

髪の毛が生えて来ないのは「毛根が死んでいる」のではなく、「毛根が休眠状態になっている」可能性が高いです。

毛根の休眠状態とは、どんなことが起こっているのでしょうか。

毛根の休眠状態とは

発毛サイクルの途中で止まってしまった状態のことを「休眠状態」と言います。

髪の毛が生え変わる周期は大きく3つに分かれ、以下の通りです。

  • 成長期
  • 退行期
  • 休止期

ふつう、休止期に入るときに髪は抜け、成長期に戻って新しい髪が生え始めます。

毛根が死滅していないにもかかわらず、髪が生えて来ない場合は、毛母細胞が休眠状態に入っている可能性が高いです。

毛根の休眠が起こる2つの理由

AGA

AGAは発毛サイクルを短縮し、次に生えてくる髪が生えてくるのを待たずに髪が抜けてしまうようになります。

AGAの方の頭部では、ヒドロテストステロンが受容体に取り込まれ、成長期を短縮する指令を出します。

健康な髪に比べると、退行期に早く移行してしまうため、髪の毛が十分に成長できません。

弱々しい髪が多くなって抜け毛が増え、発毛サイクルのバランスが崩れた結果、休眠状態の髪が増えてしまいます。

生活習慣

食事や睡眠、運動不足など、不健康な生活習慣は発毛サイクルが乱れる原因になります。

偏った食生活を続けていると、髪に必要な栄養が足りなくなり、毛母細胞がエネルギー不足で活動を止めてしまいます。

睡眠不足やストレスも自律神経のバランスを崩す原因になり、血流の悪化は毛母細胞の分裂を妨げてしまいます。

直接的な原因になることはないものの、不規則な生活を続けていると、休眠状態の毛根が増えていってしまうでしょう。

休眠中の毛根の活動を復活させる5つの方法

止まってしまった発毛サイクルを正常に戻し、毛根の活動を再開させるために必要なものは以下の通りです。

  • 栄養バランス
  • 適度な運動
  • ストレス解消
  • 頭皮環境の改善
  • 薄毛治療

それぞれ解説します。

食生活の見直し

健康な髪の毛が育つためにはバランスの良い食事が大切です。

脂質や糖質を摂り過ぎている方はビタミンやミネラルが不足している可能性があります。

髪の毛の構成成分であるケラチンを作るためにはビタミン・ミネラルが欠かせないため、必要に応じてサプリメントで補給するのもよいでしょう。

また、偏った食事を続けていると、血液がドロドロになり、毛根まで栄養を届けることができなくなります。

まずは普段の食生活を見直すところから始めてみましょう。

適度な運動

健康な髪を作るためには日々の運動をオススメします。

適度な運動は血流を良くするだけでなく、ストレス解消にもなって一石二鳥です。

運動といってもプレッシャーを感じる必要はありません。

30分程度のウォーキングでも十分ですが、

  • 通勤時に1駅手前で降りて歩く
  • エレベーターをやめて階段を使う
  • 寝る前にストレッチをする

といったちょっとしたことから運動量を増やせるよう意識してみましょう。

ストレス解消

ストレスを感じると交感神経が優位にはたらき、血管が収縮してしまいます。

また、免疫力の低下を招くため、頭皮環境の悪化を引き起こす原因にもなるでしょう。

できるだけリラックスして生活することが髪の健康にもつながります。

先に書いた運動を含め、自分なりのストレス解消法を見つけてくださいね。

頭皮環境の改善

頭皮環境をキレイに整えることも大切です。

特に気をつけたいのは、以下の2点です。

  • シャンプーの選び方
  • シャンプーのやり方

洗浄力の強すぎるシャンプーは必要以上に皮脂を洗い流してしまいます。

皮脂は本来、頭皮の乾燥を防ぐ役割があるため、自分に合ったシャンプーを選び、頭皮に負担のかからないシャンプーの仕方をすることが大切です。

薄毛治療

AGAが原因で発毛サイクルが乱れている場合、薄毛の根本的な治療が必要です。

薄毛の治療ガイドラインで推奨される根本治療はフィナステリド、デュタステリドなどの「AGA治療薬」もしくは「自毛植毛治療」のみとなっています。

AGAの症状の進み具合や本人の希望によってベストな選択は異なります。

まずは専門のクリニックでカウンセリングをしてみることをオススメします。

Q: 毛根が活動を再開するまでにどれくらいかかる?

なおるん院長        
内田直宏先生
(アルモ形成クリニック院長)

半年から1年はかかるでしょうね…

結論、休眠状態に入った毛根が元に戻るまでには半年から1年ほどかかるでしょう。

休止期の期間はおよそ3ヶ月と言われています。

毛根が活動を再開してから成長期へ移行するため、実際に発毛を実感するまで時間がかかります。

生活習慣の見直しも短期的なものではなく、継続的に取り組むようにしてください。

まとめ

この記事では、「毛根の死滅と休眠」について解説しました。

毛根が死滅すると、そこから新しい髪の毛は生えてこなくなります。

とはいえ、毛根が死滅するケースは多くなく、ほとんどが「休眠状態」に入っているだけであり、その原因は発毛サイクルの乱れにあります。

生活習慣やストレスなども頭皮環境を悪化させる原因であるものの、AGAが発毛周期を短縮させている恐れもあるため、早めの検査が必要です。

毛根の活動を再開させるためには、

  • バランスの良い食事
  • 適度な運動
  • ストレスを溜めない生活

などを見直す必要があり、薄毛の症状によっては根本治療が必要になります。

ご自身の毛根の状態について不安があるようでしたら、早めに専門のクリニックでカウンセリングを受けるようにしてくださいね。

監修医師コメント

毛髪も休止期→成長期→退行期と移り変わりますが、この休止期の期間が長くなるのが、いわゆるAGA(男性型脱毛症)や慢性びまん性休止期脱毛症といった疾患です。

いかにして、この休止期を次のサイクルに移行させるか、また、いかに休止期の割合の毛髪を減らすかが、重要な観点となります。

このコラムの著者

アルモ形成クリニック 
院長 内田直宏

筑波大学医学部卒業後、マイクロサージャリー(顕微鏡手術)を含む形成外科施術に6年間従事。
年間200症例以上の自毛植毛施術を執刀しており、AGA治療(内服療法、注射療法、レーザー治療)や美容外科施術にも長けている。
自毛植毛だけでは実現の難しい、額をせまくする手術やFUT植毛による傷跡のカバーアップなどといった技術も高く評価を受けている。

内田医師のプロフィール画像

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