LINE相談 Web予約 お電話

なおるん毛髪情報局

なおるん毛髪情報局 自毛植毛の基礎知識

PHYSICIAN SUPERVISING

ページの監修医師

アルモ形成クリニック
院長 内田 直宏(なおるん先生)

  • ISHRS(国際毛髪外科学会)正会員
  • 年間200症例以上の自毛植毛を執刀
  • 違和感ゼロへ導く精密なグラデーションデザイン植毛が得意
アルモ形成クリニック 院長 内田直宏

植毛前に移植部の髪を剃ってはいけない理由|手術当日までの髪の長さと準備

イメージ画像:植毛前の髪の準備(移植部は剃らずに来院を)


自毛植毛を受ける前に、生え際や頭頂部などの移植部を、ご自身で剃る必要はありません。

当院では、既存毛の長さや毛流れ、太さなどを確認しながら自然な仕上がりを目指してデザインを行うため、髪を剃らずにそのままご来院いただくようお願いしています。

また、後頭部などの採取部については、植毛方法によって必要な髪の長さが異なります。自己判断で刈り上げず、事前のご案内に従う方がよいでしょう。

なお、「移植部の髪を剃らないこと」と「採取部を刈り上げないノンシェーブン植毛」は異なるので注意が必要です。

この記事は前者を中心に、手術前の髪の準備を解説します。刈り上げない植毛の仕組みや費用は、ノンシェーブン植毛(刈り上げない自毛植毛)とは?で詳しく説明しています。

植毛前に移植部の髪を剃らなくてよい3つの理由

「手術の前に薄い部分を剃っておいたほうが、医師が作業しやすいのでは」と考える方は少なくありません。当院では、移植部の既存毛を残して来院いただくことを基本としています。理由は次の3つです。

1. 毛の流れと角度を確認しやすい

移植毛を自然に見せるには、周辺の既存毛の向きや角度を参考にしながら、部位に合った毛流を設計することが大切です。

既存毛にある程度の長さがあれば、毛がどの方向へ流れているかを目で確かめながら移植穴(スリット)を作れます。剃ってしまうと毛の向きの手がかりが減り、デザインを検討しにくくなることがあります。

2. 「残す毛」と「植える場所」の見極めがしやすい

生え際や頭頂部には、細くなりながらも残っている既存毛があります。

植毛では、既存毛の状態や分布を確認しながら、温存する毛と移植する位置を計画します。長さが残っていると、毛の太さやボリュームを評価しやすくなります。

また、植毛後も周囲の既存毛ではAGA(男性型脱毛症)が進行する可能性があります。既存毛の状態をよく確認することは、現在の密度だけでなく、将来の薄毛の進行を踏まえて、将来、移植部だけが島のように残って見える「離れ小島」のリスクも考慮し、長期的なデザインを検討するうえで大切です。

3. 剃ることで生着率が高くなるとは限らない

「丸刈りにしたほうが植えやすく、手術時間も短くなって生着率が上がるのでは」というご質問もいただきます。移植部を短くすることで、頭皮の視野を確保しやすくなる場合はあります。

一方で、既存毛の長さを残すことには、周囲の毛流や毛量を確認しながら移植位置を検討しやすいという利点があります。

移植毛の生着には、グラフトの状態、採取・保存の方法、移植時の操作、移植部の状態など、さまざまな要因が関係します。そのため、剃毛の有無だけで生着率の優劣を判断することはできません。

手術時間への影響も、移植範囲や毛髪の状態、手術方法によって異なります。院長は、多少時間がかかっても仕上がりを予測しながら丁寧に植えることを重視しています。

なお、短髪では移植毛と既存毛の長さの差が目立ちにくい場合がありますが、術後の赤みや採取跡が見えやすくなることもあります。手術を機に短髪にしたい方は、カウンセリングでご相談ください。

手術当日までの髪の長さの目安(術式別)

移植部は剃らないのが基本ですが、採取部(後頭部・側頭部)の扱いは術式によって異なります。当院の2つの術式での考え方を表にまとめました。

部位 アルモHi-STANDARD法(刈り上げる) アルモUn-SHAVEN法(刈り上げない)
移植部(生え際・頭頂部など) 剃らずにそのまま来院してください 剃らずにそのまま来院してください
採取部(後頭部・側頭部) 採取する範囲を短く刈ります。自己判断で事前に刈り込む必要はありません 周囲の髪を残し、採取する毛だけを1〜2mmほどにカットして採取します
来院前の髪の長さ 刈り上げた部分を隠したい場合は、上の髪をある程度伸ばしておくと覆いやすくなります 採取部を周りの髪で隠すため、ある程度の長さがあるほうが覆いやすくなります
1グラフトあたりの料金(税込) 1,078円 1,870円
1,000グラフトの費用例(税込・血液検査込み) 1,294,000円 2,086,000円

※自毛植毛は保険適用外の自由診療です。手術料金は「基本料金205,000円(税込)+1グラフトあたりの料金×グラフト数」で、手術前の血液検査11,000円(税込)も含めています。

※感染症がある方は、別途感染症対策料198,000円(税込)がかかります。

※詳しくは植毛メニュー(料金表)をご確認ください。

当院では、5mm程度の短髪でも刈り上げない方法に対応できる場合がありますが、施術自体は可能でも、採取跡が目立ちにくいとは限りません。

また、髪を短くすると採取部の点状の傷跡や密度の変化が見えやすくなることがあり、院長の経験上はおおよそ1.5cm以下が一つの目安です。

目立ち方には、もともとの毛髪密度や採取の分散のしかたによる個人差があるので、適応は診察で判断します。

手術日までに準備しておきたいこと

髪の長さ以外にも、手術前に確認しておきたい点があります。

  • 血液検査:手術は血液検査の結果が確定してから行うため、初回カウンセリングから最低でも1日空ける必要があります。
  • 喫煙:喫煙は血流や傷の治りに悪影響を及ぼす可能性があります。禁煙・減煙の必要性や期間は、事前に医師へご相談ください。
  • 服用中の薬:血液をサラサラにする薬など、服用中の薬は事前にすべてお知らせください。自己判断で服用を中止せず、休薬が必要かどうかは処方医と相談のうえ判断します。
  • 術後の予定:仕事は翌日から可能な場合もありますが、移植部をぶつけないよう注意が必要です。帽子は、術後1週間を目安に、移植部を圧迫しないよう緩衝材を挟んで着用いただくようご案内しています(帽子の形状や頭皮の状態によって判断が異なります)。
  • 当日の服装:着替えの際に頭へ触れにくい、前開きの服が便利です。

カラーや整髪料など、前日までの細かな注意点は、手術前にお渡しする案内に従ってください。迷ったときは自己判断せず、クリニックへ確認するのが安心です。

剃らない場合のデメリットと植毛のリスク

移植部を剃らずに手術する方法にも、知っておきたい点があります。

  • 既存毛の位置や毛流を確認し、毛包への損傷をできるだけ避けながら移植穴を作るため、作業に時間がかかる場合があります。
  • 刈り上げない方法(Un-SHAVEN法)は採取に時間がかかるため、1グラフトあたりの料金が高くなり、一度に採取できる量にも制約があります。
  • 髪を剃らなくても、移植部には術後1〜2週間ほど赤みや点状のかさぶたが出ることがあります。

また、自毛植毛そのものには、腫れ、痛み、出血、かゆみ、感染、血行不全、移植毛の生着不良、採取部の点状の瘢痕、移植部の傷跡、採取部の密度低下、毛のう炎、感覚の違和感、ショックロス(周りの既存毛の一時的な脱毛)、くせ毛などのリスクがあります。

移植した毛髪は術後数週間で一時的に抜けることが多く、一般的に術後3〜4ヶ月頃から新しい毛が生え始めます。仕上がりや経過には個人差があります。

採取部の赤みは術後数日〜数週間で軽快することが多いものの、長引くこともあります。傷跡の変化には数ヶ月以上かかる場合があり、点状の瘢痕は残ります。

短髪にしたときの傷跡の見え方については、以下の記事も参考にしてください。

植毛前の髪の準備に関するよくある質問

Q. 治療中に生えてきた短い毛や細い毛も、剃らずに行けばいいですか?

はい、剃らずにお越しください。短い毛や細い毛でも、毛の流れや太さを確認する手がかりになります。移植計画はカウンセリングで検討し、手術当日も既存毛の状態を確認して最終調整します。

Q. 手術を機に坊主にしたいのですが、問題はありますか?

手術後に短髪にすることは可能ですが、移植部・採取部を短くカットする時期は、頭皮の回復状態を確認して判断します。手術の前に移植部まで剃ってしまうのは避けてください。

短髪にする時期や長さは、採取部の傷跡の見え方も含めて、カウンセリングでご相談ください。

Q. 髪質や毛の太さによって、事前にカットする長さは変わりますか?

事前のカットは、選ぶ術式を基本に、毛量や毛流、移植範囲、採取部の状態なども踏まえて判断します。ご自身で調整せず、手術前の案内に沿って準備してください。

Q. 服薬中の薬やサプリメントはどうすればよいですか?

服用しているものはすべて医師に申告してください。術前の説明では、お薬の確認が行われると案内されています。自己判断で中止したり量を変えたりせず、医師の指示に従いましょう。

Q. 髪の長さについて、いつまでに確認すればよいですか?

美容室の予約や髪を伸ばす期間を考えると、できるだけ早めの確認が安心です。カウンセリング時や、施術日予約後の術前説明の際に相談しておきましょう。

まとめ

植毛の前に、移植部の髪をご自身で剃る必要はありません。毛の流れや既存毛の状態は、自然なデザインや将来を見据えた移植計画を考えるうえで大切な情報です。

剃毛の有無だけで生着率の優劣は決まらないため、当院では、短めでもよいので毛を残した状態でのご来院をお願いしています。採取部の長さは術式によって異なるので、自己判断で刈らず、手術前の案内に従うことが大切です。

髪型や術後の過ごし方に不安がある方は、カウンセリングで遠慮なくご相談ください。


執筆:アルモ形成クリニック編集部

このコラムの著者

アルモ形成クリニック 
院長 内田直宏

筑波大学医学部卒業後、マイクロサージャリー(顕微鏡手術)を含む形成外科施術に6年間従事。
東京、秋葉原でアルモ形成クリニックを開院。
沖縄から北海道まで、遠方の患者様に多くご来院いただいております。
年間200症例以上の自毛植毛施術を執刀しており、AGA治療(内服療法、注射療法、レーザー治療)や美容外科施術にも長けている。
自毛植毛だけでは実現の難しい、額をせまくする手術やFUT植毛による傷跡のカバーアップなどといった技術も高く評価を受けている。

内田医師のプロフィール画像

この記事をSNSでシェアする

まずはカウンセリングから。お気軽にご相談ください。

03-3518-5641

営業時間:10:00〜19:00(土日祝診療)
定休日:月曜日・木曜日(ただし、祝日は営業)

無料相談(施術・カウンセリング)のご予約