ミノタブとフィンペシアは併用できる?飲み方も解説
ミノタブ(ミノキシジルタブレット)は名前の通り錠剤で、経口摂取するAGA治療薬です。
「AGAに悩んでおり、ミノタブと併用できる薬を知りたい」
「ミノタブを服用しているが薄毛が改善しない」
「フィンぺシアってどんな薬なの?」
こんな疑問にお答えする記事を作成しました。
・ミノタブを継続しても効果がない理由は?
・ミノタブとフィンペシアは併用できる?効果やリスクを解説
・ミノタブとフィンペシアの飲み方
それでは早速見ていきましょう。
ミノタブを継続しても効果がない理由は?
ミノタブを服用することは、AGA治療においてスタンダートな療法です。
AGA治療が効果を発揮するまでには、平均で半年~1年程度かかります。
まだAGA治療をしていない場合はすぐに効果が出ないも覚えておいてください。
「ミノタブを継続しても効果がない」と感じる理由には下記が挙げられます。
・初期脱毛を副作用と勘違いしている
・薄毛の原因がAGAではない
・AGAの進行速度が早い
それぞれの理由を詳しく見ていきましょう。
初期脱毛を副作用と勘違いしている
ミノキシジルによるAGA治療を行う際に、初期脱毛が起こる場合があります。
初期脱毛は、髪の毛の成長が停滞している「休止期」から、「成長期」へと移行する際に起こる現象です。
初期脱毛における抜け毛の量や期間には個人差があります。
ミノキシジルの使用開始から10日〜2週間で脱毛が始まり、1〜3ヶ月程度続くのが一般的です。
初期脱毛が起きるのは、発毛が促進されてヘアサイクルが改善されはじめている証拠でもあるのです。
ミノキシジルの作用である初期脱毛を副作用と勘違いして、自己判断で使用を中止してはいけません。
必ず担当医師に症状を診てもらい、相談しましょう。
薄毛の原因がAGAではない
男性における脱毛症の主な原因として、以下の3つが挙げられます。
・男性型脱毛症(AGA)
・脂漏性脱毛症
・円形脱毛症
このうちミノキシジルが効果的なのは、男性型脱毛症(AGA)のみです。
脂漏性脱毛症や円形脱毛症の主な原因は、「遺伝」「環境」「ストレス」など多岐にわたります。
これらの疾患により脱毛が起きている場合は、それぞれ原因へのアプローチが必要です。
ミノキシジルによる治療を開始しても、効果が感じられない場合は他の脱毛症の可能性が考えられます。
適切な治療を受けるために皮膚科など受診しましょう。
AGAの進行速度が速い
AGAの進行が速く、ミノキシジルの効き目が追いついていない可能性があります。
この場合、プロペシアやザガーロといった内服タイプのAGA治療薬の併用をおすすめします。
ドラッグストアで購入できるミノキシジル外用薬とは違い、プロペシアやザガーロは医師の処方が必要です。
病院やクリニックなどの医療機関で処方してもらいましょう。
AGAが起こる仕組み
AGAは、男性ホルモンと深く関わっています。
メカニズムを見ていきましょう。
まずヘアサイクルとは下記3段階にて成り立っています。
- 「成長期」髪の毛は、生えたり、伸びたりする
- 「退行期」成長が徐々に止まる
- 「休止期」古い髪が抜け落ち、新しい髪が生えてくる準備をする
「成長期が短縮されると、短くて弱々しい髪が増えます。
成長期を短縮させる原因の1つが悪玉男性ホルモンのジヒドロテストステロンです。
ジヒドロテストステロンは、男性ホルモンのテストステロンから作られます。
ジヒドロテストステロンは、髪の成長に必要な毛乳頭細胞へと取り込まれ、髪の成長を妨げるシグナルを出します。
その結果、前述のとおり短くて弱々しい髪が増え、細い毛が集中しているところは頭皮が透けて見えるのです。
これがAGAによって薄毛が目立つ仕組みです。
ミノタブとフィンペシアは併用できる?効果やリスクを解説
「ミノタブを服用しているのに効果が出ない」
その理由は様々ですが、他の薬と併用を検討する場合があります。
この記事ではミノタブと同様、AGA治療に用いられるフィンペシアについても解説していきます。
・ミノタブとフィンペシアの効果の違い
・ミノタブとフィンペシアを併用する危険性
・男性しか併用してはいけない理由
それでは早速見ていきましょう。
ミノタブとフィンペシアの効果の違い
ミノタブの主な効果は、頭皮の血管拡張による血行促進の作用です。
血流が良くなると、酸素や栄養素が行き届きやすくなります。
その結果、髪を作る毛母細胞が活性化するのです。
毛母細胞が活性化して、新たな髪の形成が進みAGA対策につながります。
フィンペシアの効果は上記で説明した、AGAのメカニズムに作用します。
フィンペシアはジヒドロテストステロンの生成を抑えることで、AGAの進行を遅らせるのです。
ミノタブとフィンペシアを併用する危険性
結論からお伝えすると、ミノタブとフィンペシアの併用は、問題ありません。
理由は上記で説明した通り、ミノタブとフィンペシアの作用機序が全く異なるためです。
注意点は、ミノタブとフィンペシアが「第1種医薬品」であることです。
そのため、それぞれの薬を購入する上で注意すべきことや副作用が存在します。
男性しか併用してはいけない理由
男性しかミノタブとフィンペシアの併用ができない理由は以下の通りです。
・女性の薄毛はAGAでない場合が多く、フィンぺジアの効果が見込みにくい。
・フィンぺシアがホルモンバランスを乱す可能性がある。
つまり、併用できない訳ではなく「女性がフィンペシアを服用することが危険」と言えます。
フィンペシアは男性ホルモンに作用して薄毛を改善する治療薬です。
女性はもともと体内の男性ホルモンがあまり多くないため、服用することでホルモンバランスが乱れる恐れがあります。
とくに男の子を妊娠している場合、フィンぺジアの成分がお腹の赤ちゃんの生殖器の発達を阻害する恐れがあるので十分注意しましょう。
ミノタブとフィンペシアの飲み方
ミノタブの飲み方
上限10mgを1日1回、あるいは2回に分けて決まった時間に服用
・AGA以外の脱毛症が疑いがある人
・高血圧や低血圧である人
・心臓や肝臓に疾患がある人
原則として、ミノタブはAGAの治療を目的としています。
AGA以外の脱毛症には効果が期待できません。
また、ミノキシジルは循環器系に作用を及ぼします。
血圧が正常値でない場合は、必ず医師に相談しましょう。
フィンペシアの飲み方
1日1錠を決まった時間に服用
・錠剤を割って飲まない
・1日飲み忘れたとしても、翌日に2錠服用しない
・前立腺がんの検査を受ける際はフィンペシアを服用している旨を医師に伝える
フィンペシアは、決まった時間に服用したり容量を守ったりすることで血中濃度を保って、効果を発揮します。
そのため、割って服用したり、飲み忘れたからといって翌日に2錠服用してはいけません。
また、フィンペシアは前立腺がんの検査でチェックするPSA(前立腺特異抗原)の数値を下げる効果があります。
そのため検査で前立腺がんが見落とされるリスクがあるのです。
前立腺がんの検査を受ける際は、あらかじめ医師にフィンペシアを服用している旨を伝えておきましょう。
フィンペシアの入手方法
フィンペシアはフィナステリドを有効成分とするAGA治療薬で、インドのムンバイに拠点を置くシプラ社が製造販売しています。
フィンペシアはクリニックで処方されますが、国内未承認の薬なので取り扱いのあるクリニックはそれほど多くありません。
フィンペシアを入手するには医師でも一般の人でも、海外から個人輸入するしかないのです。
・オオサカ堂で手に入る?
・通販で手に入れると偽物の可能性がある?
・クリニックで処方してもらおう
それではフィンペシアの入手について見ていきましょう。
オオサカ堂で手に入る?
オオサカ堂は、育毛剤、ダイエット薬などの海外医薬品を個人輸入代行している会社です。
オオサカ堂のサイトで注文すれば、ネット通販のように商品を届けてもらえます。
オオサカ堂ではフィンペシアが販売されています。
注意点は医師の判断なしに薬が手に入ることです。
そのため購入できるのは「医薬品の個人輸入」「薬機法」を理解し、自己の行動に責任を持てる18歳以上の人です。
通販で手に入れると偽物の可能性がある?
ネット通販で手に入るフィンぺジアは偽物の可能性が高いのでしょうか?
結論から言うと、ネット通販で購入したフィンペシアが偽物である可能性は低いです。
理由は本物が安いので、偽造するメリットがあまりないためです。
しかしながら、詐欺に遭わないという訳ではありません。
通販サイトでの購入を検討している場合は、少なくともSNSなどでそのサイトの評判を確認しましょう。
クリニックで処方してもらおう
プロペシアと違い、フィンペシアに関しては日本国内の承認は得られていません。
そのため、もしフィンペシアを用いて重篤な副作用が発生し、高額な治療費がかかっても補償を受けられません。
では、フィンペシアと同じ成分で、国内で承認された薬は存在するのでしょうか?
結論は存在します。
フィンペシアに含まれる成分「フィナステリド」を含むプロペシアと言う薬です。
プロペシアは国内のクリニックで処方してもらえます。
プロペシアのデメリットはフィンペシアよりも4倍ほど値段が高いことです。
クリニックを介さずに薬を手に入れる場合は、リスクが伴うことを理解しておきましょう。
まとめ
AGA治療でミノタブを使用しても薄毛に効果がみられない場合、フィンペシアを併用することが1つの方法であることをご紹介しました。
フィンペシアはミノタブと違い、AGAのメカニズムに作用する薬です。
しかしながら、フィンペシアを使用する上で注意点があります。
大きな注意点は、使用するのは男性のみ、海外輸入を通じて入手するためリスクがあることです。
リスクを避けるためにもクリニックを受診し、用法・容量を守って正しく服用しましょう。