自毛植毛をすれば10年後もヘアスタイルを楽しめる!効果を持続させる5つのポイント
自毛植毛を考えているけれど、10年後まで効果が続くのか不安を抱いている人もいらっしゃるのではないでしょうか?自毛植毛をした部分の髪の毛は、10年後もしっかり生え続ける可能性が高いといえます。
ただし10年効果を持続させるためには、自毛植毛のクリニック選びや生活習慣に気をつけることが大切です。
自毛植毛を長期的に維持し、10年後も好みのヘアスタイルを楽しむためにも「長持ちさせるポイント」や「注意点」を見ていきましょう。
自毛植毛は10年後も生え続ける
自毛植毛は、自分の髪の毛の皮膚組織を薄毛部分に移植する治療です。
個人差はありますが、手術後にしっかり皮膚に定着していれば、10年後も自分の髪の毛として生え続けます。
自毛植毛は、1回だけの手術でAGAの根本治療ができる効果的な方法です。
自毛植毛と人工毛植毛の違い
植毛には「自毛植毛」と「人工毛植毛」があり、効果や特徴は以下の通りです。
自毛植毛 | 人工毛植毛 | |
---|---|---|
移植する髪の毛 | 自身の後頭部・側頭部の毛 | ナイロン・ポリエステルなどの合成繊維 |
拒絶反応の有無 | ほとんどない | 可能性あり |
効果の持続性 | 生え続ける | 約1年で半分が抜ける |
自毛植毛をした部分の髪の毛は、1度定着すれば10年後も生え続けます。一方、人工毛植毛はナイロンやポリエステルなどの合成繊維で作られ毛穴が存在しないため、1度抜けると毛は生えてきません。
また人工毛植毛は身体にとっては異物とみなされます。拒絶反応が起こりやすく有害性があることからガイドラインでも非推奨の施術です。
長期的に薄毛を克服したいのであれば、危険性を避けるためにも自毛植毛を選択するのが好ましいでしょう。
参考:人工毛髪移植による合併症の治療と組織病理学:100症例の提示|アメリカ皮膚科学会誌
自毛植毛が10年後も生える理由
自毛植毛が10年後も生える理由は、以下2つがあげられます。
それぞれ詳しく解説します。
AGAの影響を受けにくい
自毛植毛に使用するドナー株は、後頭部や側頭部の皮膚組織です。これらの部分はAGAの影響を受けにくく、移植後もその性質を受け継ぎます。
よって10年後も薄毛にならず、しっかり生え続ける可能性が高いのです。
定着率が高い
定着率とは、植毛した髪の毛がどのくらいきちんと生えてくるのかの割合を示したものです。
男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版によると、自毛植毛の定着率は82.5%以上といわれています。自毛植毛は定着率が高く、推奨度の高い治療法です。
自毛植毛を10年以上長持ちさせる5つのポイント
自毛植毛を10年後も楽しむためには、「クリニック選び」や「生活習慣」などが大切です。自毛植毛を長持ちさせるための5つのポイントを見ていきましょう。
それぞれ詳しく解説します。
技術力の高いクリニックを選ぶ
自毛植毛の定着率は、医師の腕の良さによって変わります。なぜならドナー株の採取から移植までのスムーズさが、自毛植毛の成功に直結するからです。
自毛植毛を長持ちさせたいなら、医師の経験値やクリニックの設備などを重要視してクリニックを選びましょう。
手術後の過ごし方に気をつける
手術後の頭皮は、移植したばかりで非常に不安定な状態です。術後の過ごし方1つで、ドナー株がしっかり根付くかどうかが変わってきます。
植毛直後は、以下のポイントに気をつけてください。
・シャンプーや運動はしない
・飲酒や喫煙はできるだけ避ける
・食生活に気をつける
自毛植毛の手術を受けてから約1週間は、無理せず安静に過ごすことが大切です。
ヘアケアを徹底する
自毛植毛の後は、ヘアケアにも力を入れましょう。移植した部分の髪の毛はAGAの影響を受けにくいですが、一方で元々生えていた髪の毛が薄くなることもあります。
10年後も好きなヘアスタイルを楽しみたいのなら、自毛植毛をしたからといって油断してはいけません。髪質に合ったシャンプーや育毛剤などを意識的に取り入れ、頭皮や髪の毛をケアしてください。
生活習慣を整える
生活習慣が乱れると髪の毛の成長サイクルに影響を及ぼし、薄毛につながることがあります。「適度な運動」「十分な睡眠時間の確保」「栄養バランスのいい食事」を心がけましょう。
また、日常生活で過度な不安やストレスを抱えている人は、リラックスできる時間を取り入れてストレス解消に努めてください。
投薬治療を受ける
上述した通り、植毛部分以外の髪の毛はAGAが進行する可能性があります。周りの毛を長く維持するため、手術後もAGA治療薬の内服を続けることが有効です。
医師と相談して、手術後の治療方法を決めてください。
自毛植毛で後悔しないための注意点
自毛植毛は1回の費用負担が大きいこともあり、失敗すると後悔につながる可能性があるので注意が必要です。
ここからは、自毛植毛で後悔しないための注意点を見ていきましょう。
それぞれ詳しく解説します。
費用だけで選ばない
自毛植毛には、帯状に頭皮を採取する「FUT法」と、毛穴1つずつをくり抜いて移植する「FUE法」の2種類があります。費用面だけ見るとFUT法の方が低い傾向にありますが、FUE法は痛みが比較的ゆるやかな特徴があります。
髪質や頭皮の状態によって適した術式が異なるため、自分に合った方法をしっかり検討することが大切です。また植毛は保険適用外の治療なので、クリニックによっても費用が異なることを知っておきましょう。
自毛植毛の知識を深めておく
自毛植毛を検討する際は、術式や副作用のリスクなどを知っておくことが大切です。副作用には「痛み」「かゆみ」「腫れ」「かさぶた」「むくみ」などがあります。手術後の数日間は、副作用が不快なこともあるでしょう。
メリットだけでなくデメリットについても理解しておくことで、手術後に適切に対処できます。10年後の自分を見据えた判断ができるよう、クリニック任せにせず自身でも自毛植毛の情報収集をすることが大切です。
医師とのコミュニケーションを大切にする
医師とコミュニケーションがうまく取れないと、あなたの理想の仕上がりイメージを共有しにくくなります。医師にイメージが伝わっているのか不安に思った場合は、遠慮せずに何度も話をすることが大切です。
カウンセリングを丁寧に行い、あなたの悩みを親身に聞いてくれる医師を選べば、満足度の高い自毛植毛を受けられる可能性が高いでしょう。
まとめ
自毛植毛の手術を1度受けてしまえば、10年後も髪の毛が生え続ける可能性は十分にあります。より効果を長く維持したいなら、今回お伝えしたポイントを意識して過ごしましょう。
また、自毛植毛で後悔しないためには、費用だけで判断しないことや医師とのコミュニケーションをとることが大切です。信頼できる医師を見つけるためにも、検討中のクリニックに相談してみてはいかがでしょうか?