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なおるん毛髪情報局

AGAの基礎知識 なおるん毛髪情報局

PHYSICIAN SUPERVISING

ページの監修医師

アルモ形成クリニック
院長 内田 直宏(なおるん先生)

  • ISHRS(国際毛髪外科学会)正会員
  • 年間200症例以上の自毛植毛を執刀
  • 違和感ゼロへ導く精密なグラデーションデザイン植毛が得意
アルモ形成クリニック 院長 内田直宏

5αリダクターゼとは?1型・2型の違いと抑える薬・減らす方法の根拠

5αリダクターゼとは?1型・2型の違いと抑える薬・減らす方法の根拠
  • 5αリダクターゼってどんな酵素?
  • 1型と2型は何が違うの?AGAに関係するのはどっち?
  • 薬や食べ物で5αリダクターゼは抑えられる?

5αリダクターゼ(5α還元酵素・読み方は「ごアルファリダクターゼ」)は、男性ホルモンのテストステロンを、より作用の強いジヒドロテストステロン(DHT)に変える酵素です。AGA(男性型脱毛症)の治療薬であるフィナステリドとデュタステリドは、この酵素の働きを抑える薬です。

この記事では、日本皮膚科学会のガイドラインなどをもとに、5αリダクターゼの体での役割、1型と2型の違い、AGAが起こるしくみと遺伝との関係、5αリダクターゼを抑える薬、食べ物やサプリについて分かっていることを解説します。

監修:内田直宏(アルモ形成クリニック院長・形成外科医)

【この記事の結論】

  • 5αリダクターゼは、テストステロンをDHTに変える酵素です。DHTは胎児期の男性の外性器の発達やヒゲの成長などに関わる一方、AGAの発症にも関わります。
  • AGAに関わる酵素として主に知られているのは2型です。1型とAGAとの関係は、2型ほど明確には分かっていません。
  • フィナステリドは2型を、デュタステリドは1型と2型の両方を阻害する薬で、どちらも日本皮膚科学会の2017年版ガイドラインで男性のAGAに強く勧められています(推奨度A)。
  • 食べ物やサプリで5αリダクターゼを抑えてAGAを予防・治療できるという十分な根拠は確認されていません。薄毛が気になるときは医療機関で相談してください。

先に結論|5αリダクターゼについてよく検索される疑問の早見表

詳しい説明は各節にありますが、よく検索される疑問への答えを先にまとめます。いずれも本記事の内容の要約で、診断や治療の判断に代わるものではありません。

疑問答えの要点詳しく
5αリダクターゼとは何?テストステロンを、より作用の強いDHTに変える酵素です。男性だけでなく女性の体にもあり、皮膚・毛包・前立腺・肝臓などで働いています5αリダクターゼとは
1型と2型、AGAに関わるのはどっち?主に2型です。1型も関わる可能性が指摘されていますが、2型ほど明確には分かっていません1型と2型の違い
多い人の特徴は分かる?体毛の濃さや皮脂の量などの見た目から、5αリダクターゼの量や働きを判断できるという根拠は確認されていません。AGAかどうかは脱毛の経過とパターンで診断しますよくある質問
抑制する・減らす方法はある?成人男性のAGA治療として有効性の根拠が確立しているのは、酵素の働きを阻害する処方薬(フィナステリド・デュタステリド)です。生活習慣で頭皮の5αリダクターゼの働きを抑えてAGAを予防・治療できるという十分な臨床的根拠は確認されていません方法と根拠の整理/抑える薬
食べ物やサプリで減らせる?緑茶カテキンや大豆イソフラボンには実験研究があり、ノコギリヤシを含む製品には改善を報告した小規模な臨床研究もありますが、AGAの予防・治療効果を確立する十分な根拠はありません食べ物やサプリ
女性にもある?あります。ただし女性の薄毛(女性型脱毛症)には、フィナステリド・デュタステリドはガイドラインで「行うべきではない」(推奨度D)とされ、使用しませんよくある質問

5αリダクターゼ(5α還元酵素)とは

テストステロンをDHTに変える酵素

5αリダクターゼは、体の中で男性ホルモンのテストステロンを、より作用の強いジヒドロテストステロン(DHT)に変える酵素です。日本語では「5α還元酵素」とも呼ばれます。男性だけでなく女性の体にもあり、皮膚や毛包(毛根を包む組織)、前立腺、肝臓などで働いています(Azzouni ら, 2012)。

「5αリダクターゼが多いとハゲる」と言われることがありますが、AGAの発症には、DHTの量だけでなく、DHTを受け取る男性ホルモン受容体の働きや遺伝的な背景など、複数の要因が関わっています(後述)。

DHTの体での役割|5αリダクターゼがあることの意味

DHTは、男性の体づくりに欠かせないホルモンです。胎児期には男性の外性器の発達に関わり、思春期以降はヒゲや体毛の成長、前立腺の発達などに関わります。

生まれつき2型の5αリダクターゼが十分に働かない男性では、胎児期に外性器が十分に男性型に発達しないことがあると知られています(MedlinePlus Genetics)。AGA治療薬のフィナステリド・デュタステリドが妊娠中の女性に禁忌とされているのも、DHTが減ることで男の胎児の生殖器の発育に影響するおそれがあるためです。

なお、胎児期に生まれつき酵素の働きが不足する場合と、成人がAGA治療薬を使ってDHTを減らす場合は、区別して考える必要があります。成人の治療に伴う副作用については後述します。

なおるん院長        
内田直宏先生
(アルモ形成クリニック院長)

必ずしも悪者ではなく、少なすぎても問題が起こります。

5αリダクターゼの1型と2型の違い|AGAに関わるのはどっち?

5αリダクターゼには主に1型と2型があり、体の中で多く働いている場所が異なります(Azzouni ら, 2012、ガイドライン2017年版)。

1型2型
主に働いている場所皮膚(皮脂腺など)、頭皮、肝臓など前立腺、毛包(ヒゲや前頭部・頭頂部の毛乳頭細胞など)、肝臓など
AGAとの関係関わる可能性が指摘されているが、2型ほど明確ではない前頭部・頭頂部の毛包でDHTを作り、AGAの発症に関わるとされる
阻害する国内承認のAGA治療薬デュタステリドフィナステリド、デュタステリド

AGAに主に関わるのは2型

日本皮膚科学会のガイドライン2017年版では、ヒゲや前頭部・頭頂部の毛乳頭細胞に運ばれたテストステロンが、2型5α還元酵素の働きでDHTに変換されると説明されています。生え際や頭頂部が薄くなりやすいのは、これらの部位の毛包が男性ホルモンの影響を受けやすいためです。

また、生まれつき2型の5αリダクターゼが十分に働かない男性では、思春期以降も男性型脱毛(AGA)がまれにしか起こらないと報告されています(Azzouni ら, 2012)。

1型はAGAに関係しない?

1型は皮脂腺などに多く、頭皮にも存在します。1型もAGAに関わる可能性が指摘されていますが、どの程度関わるかは2型ほど明確には分かっていません。1型と2型の両方を阻害するデュタステリドが男性のAGAの治療薬として承認され、ガイドラインで推奨されていることは、治療の選択肢として知っておくとよいでしょう。

3型もある?

1型・2型のほかに、3型と呼ばれる5αリダクターゼも見つかっています。ただし3型は、主にたんぱく質の糖鎖付加に関わる働きが知られており(Azzouni ら, 2012)、国内で承認されているAGA治療薬の作用は、フィナステリドが2型、デュタステリドが1型と2型を阻害するものとして説明されています。

AGAと5αリダクターゼの関係

AGAが起こるしくみ

ガイドライン2017年版では、AGAが起こるしくみが次のように説明されています。

  1. 前頭部や頭頂部の毛乳頭細胞で、テストステロンが2型5α還元酵素によってDHTに変換される
  2. DHTが毛乳頭細胞の男性ホルモン受容体に結合する
  3. DHTが結合した受容体が、TGF-βやDKK1などの物質を誘導する
  4. 毛母細胞の増殖が抑えられ、髪が育つ期間(成長期)が短くなる
  5. 髪が太く長く育つ前に抜け、細く短い毛(軟毛)が増えていく

AGAは進行していく脱毛症で、生え際の後退や頭頂部の薄毛として気づかれることが多い病気です。

同じDHTでも、ヒゲは濃くなり頭髪は細くなる

DHTは、ヒゲの毛包では細胞の成長を促す物質を誘導して成長期を長くする一方、前頭部・頭頂部の男性ホルモンの影響を受けやすい毛包では逆に成長期を短くすると、ガイドラインで説明されています(ガイドライン2017年版)。同じホルモンでも、毛包の場所によって反応が正反対になることが、「ヒゲは濃いのに頭髪は薄い」ということが起こる理由の一つです。ただし、体毛が濃いかどうかだけで、AGAになるかどうかは判断できません。

遺伝との関係

ガイドラインでは、AGAの発症には遺伝と男性ホルモンが関与し、遺伝的な背景として、X染色体上にある男性ホルモン受容体遺伝子の多型(人による配列の違い)や、常染色体の17q21・20p11という領域にある疾患関連遺伝子が知られているとされています(ガイドライン2017年版)。AGAのなりやすさには多くの遺伝子が関わると考えられており、5αリダクターゼの量や働きの個人差だけで決まるものではありません。

なおるん院長        
内田直宏先生
(アルモ形成クリニック院長)

「ハゲは遺伝する」っていうのもあながち間違いではないんですよね…

家族に薄毛の人がいても必ずAGAになるわけではなく、家族に薄毛の人がいなくてもAGAにならないとは限りません。AGAと遺伝子検査については「AGA遺伝子検査は意味ない?」で解説しています。

5αリダクターゼを抑えるAGA治療薬(フィナステリド・デュタステリド)

5αリダクターゼの働きを抑えてDHTを減らす薬として、国内では男性のAGAに対してフィナステリドとデュタステリドが承認されています。日本皮膚科学会のガイドライン2017年版では、どちらも男性のAGAに「行うよう強く勧める」(推奨度A)とされています。一方、女性のAGA(女性型脱毛症)には「行うべきではない」(推奨度D)とされています。

フィナステリドデュタステリド
阻害する5αリダクターゼ2型1型と2型
ガイドライン(男性のAGA)推奨度A推奨度A
効果の確認通常6か月の連日服用が必要通常6か月の治療が必要
主な副作用性欲減退・勃起機能不全などの性機能に関する症状、肝機能障害、抑うつ症状など勃起不全・性欲減退などの性機能障害、肝機能障害、抑うつ気分など

出典:ガイドライン2017年版、フィナステリド錠 添付文書、デュタステリドカプセル 添付文書。どちらの薬が合うかは、副作用や持病、服用中の薬などをふまえて医師と相談して決めます。効果には個人差があり、薄毛の進行を抑えるには服用を続ける必要があります。

5αリダクターゼを抑えることによる影響

5αリダクターゼを抑えてDHTが減ると、性欲減退や勃起機能不全、精液量の減少など、男性ホルモンに関わる副作用が起こることがあります。副作用の頻度は試験や薬によって異なり、詳しくは「フィナステリドの副作用の確率」で解説しています。

また、フィナステリドやデュタステリドには、前立腺がんの検査に使われる血液中のPSAの値を下げる作用があります。ガイドラインでは、服用中の方のPSA値は2倍した値を目安に評価すべきとされています(ガイドライン2017年版)。実際の評価は、服用している薬や服用期間、過去の測定値などもふまえて医師が行います。健康診断などでPSA検査を受けるときは、服用している薬の名前と服用期間を検査担当の医師に伝えてください。

女性、特に妊娠中・妊娠の可能性がある女性は、これらの薬を服用できません。デュタステリドはカプセルから漏れた薬に女性や子どもが触れないよう注意が必要で、触れた場合はすぐに石けんと水で洗ってください。フィナステリドは、割れたり砕けたりした錠剤に妊娠中・妊娠の可能性がある女性および授乳中の女性が触れないよう注意が必要です(割れたり砕けたりしていない錠剤は、通常の取り扱いで有効成分に触れることはありません)。

飲み方や効果が出るまでの期間は「フィナステリドの正しい飲み方」、やめた場合の経過は「フィナステリドをやめたらどうなる?」で解説しています。

5αリダクターゼを抑制する・減らす方法はある?根拠の整理

「5αリダクターゼを減らす」と表現されることが多いですが、医療で行われているのは、酵素そのものを体から減らすことではなく、酵素の働き(テストステロンをDHTに変える反応)を薬で抑えることです。方法ごとに、分かっていることを整理します。

方法分かっていること位置づけ
フィナステリド・デュタステリド(処方薬)5αリダクターゼの働きを阻害してDHTを減らすことが確認され、男性のAGAに日本皮膚科学会のガイドライン2017年版で推奨度Aとされています。医師の処方が必要で、副作用があります成人男性のAGA治療として有効性の根拠が確立している方法
緑茶カテキン・大豆イソフラボン・ノコギリヤシなどの食品成分・サプリ緑茶カテキンや大豆イソフラボンには試験管内の実験研究があり、ノコギリヤシを含む製品には改善を報告した小規模な臨床研究もありますが、人が食品やサプリとしてとったときにAGAを予防・治療できるという効果を確立する十分な根拠はありません根拠は限られる
筋トレ・運動、飲酒・喫煙、睡眠などの生活習慣生活習慣の改善によって、人の頭皮の5αリダクターゼの働きを抑え、AGAを予防・治療できるという十分な臨床的根拠は確認されていません。禁煙や節度のある飲酒は全身の健康のために勧められますAGA治療としての根拠は不十分
体毛の濃さや皮脂の量から自分の5αリダクターゼを見積もる見た目から酵素の量や働きを判断できるという根拠は確認されていません判断の材料にならない

薄毛の進行が気になる場合は、食品成分や生活習慣だけで様子を見るより、医療機関で薄毛の原因がAGAかどうかを確認し、根拠のある方法から検討することをおすすめします。薬の種類と副作用は前の節、食品成分・サプリの研究は次の節で詳しく説明します。

食べ物やサプリで5αリダクターゼは抑えられる?

緑茶のカテキン(EGCG)や、大豆に含まれるダイゼイン・ゲニステインなどのイソフラボン類については、5αリダクターゼの働きを抑えるかを調べた実験研究があります。ただし、酵素だけを使った実験と細胞を使った実験で結果が異なる例も報告されており(Hiipakka ら, 2002)、試験管内の結果が、人が食品としてとったときの効果を示すわけではありません。

ノコギリヤシ(ハーブの一種)については、ノコギリヤシを含むサプリや外用剤を脱毛症の患者に使った小規模な臨床研究があり、改善を報告した研究もあります。一方で、システマティックレビューでは、質の高いデータは不足しており、効果を確かめるには大規模な臨床試験が必要とされています(Evron ら, 2020)。

なお、日本皮膚科学会のガイドライン2017年版では、これらの食品成分やサプリメントは評価の対象に含まれていません。また、緑茶や大豆製品を通常の食事でとることによるAGAの予防・治療効果は確立していません。

サプリメントは医薬品ではなく、製品によって含まれる成分や量が異なります。持病のある方や薬を服用中の方がサプリメントを使う場合は、事前に医師や薬剤師に相談してください。食事はバランスよくとることが基本です。薄毛が気になっている場合は、食べ物やサプリで様子を見るより、医療機関で薄毛の原因を確認することをおすすめします。

当院での対応と費用(自由診療)

アルモ形成クリニック(東京・秋葉原)は自毛植毛を中心とした医療機関で、薄毛がAGAかどうかの診察、国内で承認された内服薬(フィナステリド・デュタステリド)による治療、自毛植毛(後頭部などから自分の毛包を採取し、薄毛の部分に移植する手術)を行っています。初診料(対面・オンライン)は無料ですが、AGAのみの診察の場合には別途5,500円(税込)がかかります。AGA治療・自毛植毛はいずれも保険適用外の自由診療です。費用(税込・2026年10月時点)は次のとおりで、最新は料金ページをご確認ください。

治療費用(税込)期間・回数の目安主なリスク・副作用
フィナステリド「サワイ」1mg(男性のAGA)28日分 5,800円1mg錠を処方された場合は1日1回1錠。効果の確認には通常6か月の連日服用が必要で、6か月以上服用しても進行遅延がみられない場合は医師の判断で中止する。効果を保つには継続服用が必要性欲減退・勃起機能不全・射精障害、肝機能障害、抑うつ症状、乳房の症状、発疹など。自殺念慮・自殺企図の報告(国内の添付文書では因果関係は明らかではないとされ、EMAは自殺念慮を副作用として確認・頻度不明)。女性には使用しない。20歳未満での安全性・有効性は確立していない
デュタステリドカプセル0.5mgZA「トーワ」(男性のAGA)30日分 7,800円0.5mgカプセルを処方された場合は1日1回1カプセル。治療効果の評価には通常6か月の治療が必要で、6か月以上服用しても改善がみられない場合は医師の判断で中止する。継続中も定期的に効果と継続の必要性を確認する勃起不全・性欲減退などの性機能障害、肝機能障害・黄疸、乳房障害、抑うつ気分など。女性・小児・重度の肝機能障害がある方、本剤の成分やフィナステリドなどほかの5α還元酵素阻害薬で過敏症を起こしたことがある方には使用しない。20歳未満での安全性・有効性は確立していない

フィナステリドの服用中に、気分の落ち込み、うつ症状、死にたい気持ちがあらわれた場合は、服用を中止して速やかに医師に連絡してください。国内の添付文書では、因果関係は明らかではないものの自殺念慮・自殺企図などの報告があり、あらわれた場合は服用を中止して速やかに医師等に連絡するよう指導することとされています(フィナステリド錠 添付文書)。欧州医薬品庁(EMA)は、自殺念慮をフィナステリド錠の副作用として確認し(頻度は不明)、フィナステリド1mgの服用中に気分の変化があれば中止して医師に相談するよう勧めています(EMA)。

デュタステリドの添付文書には抑うつ気分が副作用として記載されています(デュタステリドカプセル 添付文書)。服用中に気分の落ち込みなどがあらわれた場合は、速やかに処方を受けた医師に相談してください。

どちらの薬でも、皮膚や白目が黄色くなる、強いだるさが続くなど肝機能障害が疑われる症状や、発疹・じんましん、唇・顔・のどのはれがあらわれた場合は、服用を中止して速やかに受診してください。自分を傷つけそうなど身の安全を保てない場合や、息苦しいなど呼吸がしにくい場合は119番をしてください。

薬の効果には個人差があります。服用中は、症状や必要に応じて検査で体の状態を確認しながら治療を続けます。通院の間隔と費用の詳細は診察時にご案内します。AGA治療については「AGA治療」のページもご覧ください。

※自毛植毛は保険適用外の自由診療です。費用は基本料金205,000円(税込)+グラフト数に応じた料金(アルモHi-STANDARD法(刈り上げる自毛植毛)1グラフト1,078円、アルモUn-SHAVEN法(刈り上げない自毛植毛)1グラフト1,870円・いずれも税込)です。別途、植毛手術前の血液検査11,000円(税込)がかかり、感染症がある方は感染症対策料198,000円(税込)が別途かかります。手術費用の例として、M字(800グラフト)の場合、血液検査を含めてアルモHi-STANDARD法 1,078,400円/アルモUn-SHAVEN法 1,712,000円(税込)です(感染症対策料が必要な場合は別途198,000円)。必要なグラフト数は薄毛の範囲とデザインによって診察で判断するため、費用には個人差があります(2026年10月時点。最新は料金ページをご確認ください)。手術は通常1回・日帰りで、手術前の診察と術後の検診が別にあります。当院では、術後約3か月から発毛が始まり、約8か月で生えそろってくることを経過の目安として案内しており、仕上がりの確認は約1年が目安です(当院のよくあるご質問に記載している一般的な経過の目安。個人差があり、範囲や経過によって追加の施術や受診が必要になる場合があります)。主なリスク・副作用:術後の痛み・腫れ・内出血、かさぶた、術後の抜け毛(ショックロス。多くは一時的ですが、既存の毛が回復しない場合があります)、感染、毛嚢炎、採取部や移植部のしびれ・感覚の鈍さ、傷跡、移植毛が十分に生着しない可能性があり、仕上がりには個人差があります。

自毛植毛については「自毛植毛」のページで解説しています。

5αリダクターゼについてよくある質問

なおるん院長        
内田直宏先生
(アルモ形成クリニック院長)

ここからは「よくある質問」に回答していきます!

Q1. 5αリダクターゼが多い人の特徴はありますか?

A. 「体毛が濃い」「皮脂が多い」と5αリダクターゼが多いと言われることがありますが、見た目の特徴から5αリダクターゼの量や働きを判断できるという根拠は確認されていません。AGAかどうかは、薄毛の経過や脱毛のパターンを医療機関で確認して判断します。

Q2. 5αリダクターゼの量を調べる検査はありますか?

A. 一般の診療で、頭皮の5αリダクターゼの量や働きを調べてAGAの診断や治療方針を決める方法は確立していません。ガイドラインでも、AGAの診断は問診(家族歴や脱毛の経過)と視診で行うとされています。

Q3. 筋トレや運動で5αリダクターゼが増えて、薄毛が進みますか?

A. 筋トレや運動によって5αリダクターゼが増え、AGAが進むという十分な根拠は確認されていません。運動は健康のために続けてよいと考えられます。ただし、筋肉増強などを目的とした男性ホルモン剤(アナボリックステロイドなど)の使用は、体に重い影響を及ぼすおそれがあるため避けてください。

Q4. お酒やたばこは5αリダクターゼに影響しますか?

A. 飲酒や喫煙が5αリダクターゼの働きを強めてAGAを進めるかどうかは、はっきり分かっていません。全身の健康のために、飲酒は過度にならないようにし、喫煙している方には禁煙をおすすめします。

Q5. 女性にも5αリダクターゼはありますか?

A. 女性の体にも5αリダクターゼはあります。ただし、女性の薄毛(女性型脱毛症)では、フィナステリドとデュタステリドはガイドラインで「行うべきではない」(推奨度D)とされており、女性には使用しません。女性の薄毛は原因がさまざまなため、医療機関で相談してください。

Q6. 5αリダクターゼを抑える薬は、飲み続ける必要がありますか?

A. フィナステリドやデュタステリドは、AGAの進行を抑える薬で、服用をやめると再び薄毛が進む可能性があります。効果の確認には通常6か月の服用が必要で、続けるかどうかは、効果と副作用を確認しながら医師と相談して決めます。自己判断で個人輸入の薬を使うことは避けてください。

Q7. 5αリダクターゼの読み方と英語表記は?

A. 「ごアルファリダクターゼ」と読みます。英語では 5α-reductase(5-alpha reductase)と表記され、日本語では「5α還元酵素」とも呼ばれます。検索では「5aリダクターゼ」「ファイブアルファリダクターゼ」と入力されることもありますが、正式な表記はギリシャ文字のαを用いた「5αリダクターゼ」で、いずれも同じ酵素を指して使われています。

Q8. 自分の5αリダクターゼが1型と2型のどちらが多いか、見分けられますか?

A. 一般の診療で、頭皮の5αリダクターゼの型ごとの量や働きを測定して治療方針を決める方法は確立していません。薬の選択は、型を調べて決めるのではなく、副作用や持病、服用中の薬、治療歴などをふまえて医師と相談して決めます。デュタステリドは1型と2型の両方を阻害しますが、どちらの薬が合うかは人によって異なります。

まとめ

  • 5αリダクターゼ(5α還元酵素)は、テストステロンをより作用の強いDHTに変える酵素
  • DHTは胎児期の男性の外性器の発達やヒゲの成長に関わる一方、前頭部・頭頂部の男性ホルモンの影響を受けやすい毛包では成長期を短くし、AGAの発症に関わる
  • AGAに主に関わるのは2型。1型の関わりは2型ほど明確ではない
  • AGAのなりやすさには多くの遺伝子が関わり、5αリダクターゼだけで決まるものではない
  • フィナステリドは2型、デュタステリドは1型と2型を阻害し、どちらも男性のAGAにガイドラインで推奨度A。性機能に関する副作用などのリスクがあり、PSA検査では服用中であることを伝える
  • 5αリダクターゼを抑える方法として、成人男性のAGA治療の有効性の根拠が確立しているのは国内承認の処方薬。食べ物・サプリ・生活習慣の改善で、頭皮の5αリダクターゼの働きを抑え、AGAを予防・治療できるという十分な臨床的根拠は確認されていない
  • AGA治療・自毛植毛は保険適用外の自由診療。効果には個人差があり、副作用・リスクがある

薄毛がAGAかどうか確認したい方、治療について相談したい方は、ご予約・受診の流れをご覧ください。自毛植毛をご検討の方のカウンセリングは無料です。AGAのみの診察の場合には別途5,500円(税込)がかかります。公式LINEでもご相談を受け付けています。よくあるご質問も参考になります。

お問い合わせ:アルモ形成クリニック 03-3518-5641(10:00〜19:00・休診 月・木(祝日は営業))

参考文献

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このコラムの著者

アルモ形成クリニック 
院長 内田直宏

筑波大学医学部卒業後、マイクロサージャリー(顕微鏡手術)を含む形成外科施術に6年間従事。
東京、秋葉原でアルモ形成クリニックを開院。
沖縄から北海道まで、遠方の患者様に多くご来院いただいております。
年間200症例以上の自毛植毛施術を執刀しており、AGA治療(内服療法、注射療法、レーザー治療)や美容外科施術にも長けている。
自毛植毛だけでは実現の難しい、額をせまくする手術やFUT植毛による傷跡のカバーアップなどといった技術も高く評価を受けている。

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