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なおるん毛髪情報局
植毛の生着率は高い?生着率を上げるポイントや経過を解説
植毛は正しく行えば高い生着率が期待できますが、技術の差や術後のケア不足によって結果が変わる治療です。
つまり、適切な知識と準備があれば、生着率をさらに高めることができます。
本記事では、植毛の生着率が高まる理由、下がってしまう原因、そして今日からできる対策までわかりやすく解説します。
植毛を検討中の方が、後悔のない治療選びができるように、医療的観点から必要な情報をまとめましたので、ぜひご参考にしてください。
自毛植毛について知りたいかたは、こちらもご覧ください。
自毛植毛とは | アルモ形成クリニック
目次
植毛の生着率とは?
植毛の生着率とは、移植した毛包(グラフト)がどれだけ頭皮に定着し、再び発毛を開始するかを示す割合です。
一般的に 自毛植毛の生着率は82.5%以上 とされています。
ただし、以下の点について生着率は変化します。
- 医師の技術
- 採取〜移植までの管理
- 手術デザイン
- 術後の過ごし方
なお、人工毛植毛は炎症や拒絶反応のリスクが高く、安全性のエビデンスも乏しいため、現在では推奨されません。
植毛が生着するまでの経過

植毛後に移植部分が生着するまでの過程は以下の通りです。
手術1〜3日後
手術当日は、移植した頭皮が非常に不安定な状態です。中にはうまく生着せず、脱落する髪の毛も存在します。脱落する髪の毛は、ほとんどが24時間前後で抜け落ち、血がつくのが特徴です。
植毛後は翌日からシャンプーができますが、頭皮の様子を見ながら慎重にシャンプーを行いましょう。
術後1~2週間
術後1〜2週間は、植毛部分が徐々に頭皮に生着する時期です。
手術から1週間程経つと、手術後にできたかさぶたがポロポロと取れ始めます。頭皮に赤みが出ることがありますが、回復における正常な反応なので問題ありません。
術後1~3ヶ月
赤みが徐々に元の頭皮の色に戻り、産毛が生え始めます。
手術から1ヶ月以上経過すると、ヘアカラーやパーマなどの施術が可能です。
2~3ヶ月目に、ショックロスと呼ばれる抜け毛が増える現象が起きることがあります。ほとんどの場合、4ヶ月前後で抜け毛が落ち着くので、丁寧なヘアケアを続けながら様子を見ましょう。
術後6ヶ月以降
約6ヶ月経過すると、人によっては植毛した部分の新しい髪の毛が生え揃います。この時期になれば、手術前と同じように髪の毛を扱ってもまったく問題ありません。
手術から約12ヶ月後には、髪の毛のほとんどが伸びて植毛部分と差がわからなくなります。以前は叶わなかった、理想のヘアスタイルを楽しめるようになるでしょう。
植毛後の生着率を上げる5つのポイント

植毛は手術が終わったら安心というわけでなく、術後の行動が生着率を決めると言っても過言ではありません。
植毛後の生着率を上げるポイントには以下のようなものがあります。
- 信頼できるクリニックを選ぶ
- 術後は頭皮への負担を避ける
- シャンプーは優しく丁寧に行う
- 生活習慣を見直す
- 定期的に医師の診察を受ける
それぞれ詳しく解説します。
信頼できるクリニックを選ぶ
自毛植毛は、自分の健康な毛包を薄毛部分へ移植する繊細な手術です。そのため、クリニックの技術力・経験・グラフトの管理体制によって仕上がりが大きく変わります。
グラフトの採取から移植までの工程がスムーズでないと、乾燥によるダメージで、生着率が低下する原因にもなります。また、植える角度や方向が適切でない場合、髪流れが不自然に見えることもあります。
そのため、生着率を高めるには、公式サイトで症例や実績を確認し、カウンセリングで丁寧に説明してくれるクリニックを選ぶことが重要です。
アルモ形成クリニックでは、医師が工程の最初から最後まで責任を持って関与し、グラフトのダメージを徹底的に抑えながら、自然な生え際と密度を実現するデザイン植毛を追求しています。
高密度を可能にする具体的な技術については、以下で詳しく解説しています。
術後は頭皮への負担を避ける
植毛直後は、頭皮に強い刺激を与える行為は避けてください。
- タオルでごしごし擦る
- 植毛部分に枕を強くあてる
- ヘルメットや帽子が直接触れる
就寝時は枕が当たらないように、仰向けで寝たり硬い枕を使ったりして工夫しましょう。
手術後の頭皮は不安定なので、極力刺激を与えないことが大切です。手術後は、なるべく3日ほど仕事や学校を休んで安静に過ごしてください。
シャンプーは優しく丁寧に行う
植毛後、手術の翌日から軽いシャンプーが可能です。
毛髪の汚れをそのままにしておくと、細菌が繁殖して移植部分に悪影響を及ぼす可能性があります。普段からスタイリング剤を使う人は、シャンプーをよく泡立てて指の腹を使い、丁寧に洗髪しましょう。
生活習慣を見直す
植毛直後の過ごし方で生着率が左右されます。術後1週間程は血流を変化させるタバコや飲酒は控えるようにしてください。激しい運動も頭皮への負担が大きいため、避けるのが無難です。
植毛部分が生着するまでは、食生活や生活習慣をいつも以上に気を配りましょう。
髪の毛や頭皮は、食事で摂取した栄養から作られています。
頭髪の発育に欠かせない「タンパク質」「ビタミン」「ミネラル」を積極的に食事に取り入れるようにしてください。
定期的に医師の診察を受ける
植毛後の生着率や術後の経過は人によって個人差があります。
体質に合った適切な治療を受けるためにも、医師の診察がある日は忘れずに通院しましょう。
こまめに髪の毛の状況を薄毛治療のプロに判断してもらうことで、異常があれば早く対処できます。
たとえば、ショックロスが起こった場合、発毛効果が期待できる内服薬を処方してもらえるかもしれません。
手術後に気になったことや少しでも不安に思ったことは、遠慮せずに医師に相談することが大切です。
傷跡への植毛は生着しない?
過去に負った怪我や火傷の部分に傷跡が残り、髪の毛が生えなくなることがあります。傷跡が浅い場合、自毛植毛で髪の毛を生着させることが可能です。
傷跡が気になる人は、1人で悩まずに専門のクリニックのカウンセリングを受けてみてはいかがでしょうか?
植毛は何年くらいもつ?
植毛後、移植部分がしっかり生着すれば、他の髪の毛と変わらず半永久的に髪の毛が生えてくるようになります。
植毛に使う髪の毛はAGAの影響を受けにくい、後頭部や側頭部の頭皮です。
年齢を重ねたとしても、以前のように抜けやすい毛質ではありません。
1度植毛をすれば、10年後も若々しい髪型を維持できる可能性が高いのです。
植毛後の頭皮マッサージは良くない?
上述の通り、頭皮への強い刺激は生着率を下げる可能性があります。
頭皮に力を加えてマッサージするのは避けた方が無難でしょう。
美容室に行くとマッサージがサービスで受けられることがありますが、植毛後すぐは理由を伝えて断るようにしてください。
まとめ
この記事では「植毛後の生着率」について解説しました。
- 植毛の生着率とは、植毛した部分が頭皮に根付く割合
- 自毛植毛の生着率は82.5%以上
- 植毛が生着するまでの期間は6ヶ月以上必要
- 生着率を上げるには手術後に頭皮に刺激を与えないことが大切
植毛は「やって終わり」ではなく、クリニックの技術力・管理体制・デザイン設計、そして術後の過ごし方によって結果が大きく変わる治療です。
アルモ形成クリニックでは、医師が全工程に関与し、グラフトのダメージを抑える丁寧な管理、高密度でも自然なデザイン、そして10年後を見据えた植毛設計を重視しています。
実際にどれだけ自然に仕上がるのかは、症例写真を見るのが一番確実です。
当院で植毛を受けられた方の「生え際・M字・頭頂部・広範囲」など、部位別の症例をご紹介しています。生着率を高めたい方、自然な仕上がりにこだわりたい方は、ぜひ一度ご覧ください。
他院修正・部位別・グラフト数別に多数掲載
アルモ式自毛植毛の症例写真を見るこのコラムの著者
アルモ形成クリニック
院長 内田直宏
筑波大学医学部卒業後、マイクロサージャリー(顕微鏡手術)を含む形成外科施術に6年間従事。
東京、秋葉原でアルモ形成クリニックを開院。
沖縄から北海道まで、遠方の患者様に多くご来院いただいております。
年間200症例以上の自毛植毛施術を執刀しており、AGA治療(内服療法、注射療法、レーザー治療)や美容外科施術にも長けている。
自毛植毛だけでは実現の難しい、額をせまくする手術やFUT植毛による傷跡のカバーアップなどといった技術も高く評価を受けている。
まずはカウンセリングから。お気軽にご相談ください。
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