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なおるん毛髪情報局

なおるん毛髪情報局 自毛植毛の基礎知識

PHYSICIAN SUPERVISING

ページの監修医師

アルモ形成クリニック
院長 内田 直宏(なおるん先生)

  • ISHRS(国際毛髪外科学会)正会員
  • 年間200症例以上の自毛植毛を執刀
  • 違和感ゼロへ導く精密なグラデーションデザイン植毛が得意
アルモ形成クリニック 院長 内田直宏

植毛のかさぶたはいつ取れる?剥がした・毛が一緒に抜けた時の対処と洗髪の目安

植毛のかさぶたはいつ取れる?剥がした・毛が一緒に抜けた時の対処と洗髪の目安

植毛後にできるかさぶたは、血液や浸出液が乾燥してできるもので、治りかけの傷の表面を保護する役割をもっています。
一方で、治るまでの見た目が気になったり、「このまま放っておいてよいのか」「剥がしてしまったら植毛した毛はどうなるのか」と不安になったりする方も多いのではないでしょうか。

自毛植毛後のかさぶたは、術後数日で目立つようになり、1〜2週間ほどで自然に取れていくのが一般的です。ただし、術後早い時期に無理に剥がすと、移植したグラフト(毛包の株)ごと抜けてしまうおそれがあります。

この記事では、かさぶたができる理由と取れるまでの経過、剥がしてはいけない時期とその理由、剥がしてしまった・毛が一緒に取れたときの考え方、2週間たっても取れないときや後頭部(採取部)のかさぶたの扱い、当院での洗髪指導と受診の目安を、形成外科医が解説します。

先に結論|植毛後のかさぶたの早見表

気になること目安・考え方
いつできる?手術当日〜2日目ごろから固まり始め、術後数日で目立つようになる
いつ取れる?指示どおりの洗髪で、術後1〜2週間を目安に少しずつ自然に取れていく(個人差あり)
自分で剥がしてよい?自己判断で無理に剥がさない(術後早期はグラフトごと抜けるおそれがある)。除去方法を指示された場合はその指示に従う
かさぶたと一緒に毛が抜けた毛だけが抜け、毛包が残っている場合もある。出血や組織のようなものを伴うときは、可能であれば写真を添えて手術を受けたクリニックに連絡
2週間たっても取れない少し残るだけで異常とは限らない。残って気になる・厚く残る場合は、無理に取らず経過の相談として手術を受けたクリニックに連絡
後頭部(採取部)のかさぶた無理に剥がさず、採取部について指示された方法で洗う

植毛後にかさぶたができる理由

かさぶたは、出血した血液や浸出液(傷口からにじみ出る体液)が乾燥して固まったものです。治癒途中の傷の表面を保護する役割がありますが、かさぶたがあれば感染を完全に防げるわけではありません。

自毛植毛では、後頭部などから採取したグラフトを、移植部に小さな穴(スリット)を作って1株ずつ植え込みます。穴を作る以上、わずかな出血や浸出液は避けられず、それが固まってグラフト1つ1つのまわりに小さなかさぶたができます。かさぶたは「傷が治る過程で自然にできるもの」であり、それ自体が異常ではありません。

なお、アルモHi-STANDARD法(刈り上げる自毛植毛)でもアルモUn-SHAVEN法(刈り上げない自毛植毛)でも、移植部にかさぶたができる仕組みは同じです。採取部(後頭部)にも、採取した穴ごとに小さなかさぶたができます。目立ち方は、刈り上げの有無や範囲、周囲の髪の長さなどによって異なります。

植毛後のかさぶたはいつできて、いつ取れる?

かさぶたの経過には個人差がありますが、一般的な目安を表にまとめました。

時期移植部の状態(目安)
手術当日〜2日目赤みがあり、グラフトのまわりに細かな出血や浸出液が固まり始める
3日目〜1週間かさぶたが目立つ時期。グラフトの固定が進む時期だが、かさぶたを引っ張るなどの刺激には注意が必要
1〜2週間指示どおりの洗髪で、かさぶたが少しずつ自然に取れていく
2週間以降かさぶたはほぼ取れていることが多い。赤みがしばらく残ることがある

植毛後、かさぶたは術後数日で目立つようになり、術後1〜2週間を目安に少しずつ自然に取れていきます。取れる時期には個人差があり、医療機関によって説明する日数にも幅があります。国際毛髪外科学会(ISHRS)の患者向け資料では、移植部の小さなかさぶたは術後およそ5〜14日で取れると説明されています(出典:ISHRS 患者向けパンフレット)。上の表はこうした一般的な経過の目安で、洗髪の開始時期などは当院の指導として分けて説明しています。2週間以上たってもかさぶたが厚く残る、赤みや腫れが強くなってきたといった場合は、無理に剥がさず、手術を受けたクリニックに相談してください(受診の目安は後述します)。

2週間たってもかさぶたが取れないときは

かさぶたが取れるまでの日数には個人差があり、出血や浸出液が多かった部分では、かさぶたが厚くなることがあります。取れずに残っている理由を判断するには、かさぶたの厚さや傷の状態、洗髪の状況などを確認する必要があります。

少し残っているだけで異常とは限りませんが、水圧を強めたり、爪でこすったり、つまんで取ったりしないでください。厚く残る・残って気になる場合は、指導された洗い方が合っているかを含めて、手術を受けたクリニックに相談してください。かさぶたが残っているだけで生着しないとは限りませんが、洗い方が合っているか、傷の治りに問題がないかを確認したうえで対応を決めることが大切です。赤み・腫れ・痛みが強くなる、膿が出るといった症状を伴う場合は、日数を待たずに連絡してください(受診の目安は後述します)。

後頭部(採取部)のかさぶたはどう扱う?

当院の自毛植毛(FUE法)では、グラフトを採取した後頭部などにも、採取した穴ごとに小さなかさぶたができます。採取部には移植したグラフトがないため、移植部とは注意する理由が異なりますが、傷を守るため、無理に剥がさないことが大切です。剥がすと出血したり、傷の治りが遅れたりすることがあります。採取部の洗い方や再開時期は移植部と同じとは限らないため、採取部について指示された方法で洗いましょう。

採取部の見え方は、刈り上げの有無や範囲、周囲の髪の長さによって異なります。採取部の傷跡の考え方は植毛の傷跡は残る?FUE・FUTの違いと坊主・短髪での見え方で解説しています。

術後の全体的な経過(痛み・腫れ・ショックロス・発毛の時期)は、植毛のダウンタイムにまとめています。

かさぶたを無理に剥がしてはいけない理由|グラフトが抜けやすい時期

移植直後のグラフトは周囲の組織に保持されていますが、引っ張りや摩擦に十分耐えられる状態ではなく、傷の治癒とともに固定が進んでいきます。固定が進む前にかさぶたを引っ張ると、かさぶたと一緒にグラフトごと抜けてしまうおそれがあります。

術後のグラフトの固定力を調べた海外の研究では、毛を引っ張ってもグラフトが抜けなくなったのは術後6日目、皮膚に張りついたかさぶたを引っ張ってもグラフトが抜けなくなったのは術後9日目と報告されています(出典:Bernstein RM, Rassman WR. Graft anchoring in hair transplantation. Dermatol Surg. 2006;32(2):198-204)。つまり、かさぶたがついた状態で引っ張ると、グラフトが抜けやすい期間が長くなります。なお、これは特定の条件でグラフトの抜けにくさを調べた研究であり、生着や将来の発毛を保証するものではありません。この日数を目安に、ご自身で毛を引っ張ったり、かさぶたを剥がしたりしないでください。

当院では、術後5〜7日以内はとくに移植部を触らない・ぶつけない・圧迫しないようにお伝えし、術後2週間ほどは移植部を強くこすったり、かさぶたを自分で剥がしたりしないようにお願いしています。術後の最初の数日が大切といわれる理由は、植毛後48時間が重要といわれる理由|生着までの仕組みと最初の1週間の過ごし方で詳しく解説しています。

かさぶたを剥がしてしまった・取れてしまったときは

洗髪や着替え、寝返りなどで、かさぶたが意図せず取れてしまうことはあります。慌てて何度も触ったり、こすったりしないことが大切です。

  • 少量の出血があるとき:清潔なガーゼで軽く押さえます。こすらず、出血が止まるまで静かに待ちましょう。出血が止まらない・多い、強い痛みや腫れが急に悪化する場合は、写真撮影や待機を優先せず、直ちに手術を受けたクリニックに連絡してください。
  • かさぶたに短い毛がついて取れたとき:毛だけが抜けた場合と、毛包(毛の根元の組織)を含むグラフトごと抜けた場合があります。毛だけであれば、毛包が残っていればその後生えてくることが期待できます。
  • 組織のようなものを伴って毛が取れたとき・出血を伴うとき:グラフトが脱落した可能性もあります。白い付着物の見た目だけでは判断できないため、術後の日数にかかわらず、可能であれば写真を添えて手術を受けたクリニックに連絡してください。取れたものの扱いもクリニックの指示に従ってください。

かさぶたが取れる時期に、かさぶたと一緒に短い毛が取れること自体は珍しくありません。ただし、毛包が残っているかどうかを見た目や日数だけで判断することはできません。気になるときは自己判断で済ませず、手術を受けたクリニックに相談しましょう。

なおるん院長
内田直宏先生
(アルモ形成クリニック院長)

かさぶたに短い毛がついて取れても、毛包まで抜けたとは限りません。術後の経過によっては、毛包が頭皮内に残ったまま毛だけが抜けることがあります。ただし、白い付着物の有無や術後の日数だけで、生着の状態を判断することはできません。出血や痛みがある場合や、抜けたものが気になる場合は、早めにご相談ください(写真は可能であれば添えてください)。当院では術後の検診で移植部の状態を確認しています。

かさぶたが取れた後に毛が抜けるのは普通?

本記事では、移植毛の一時的な脱落と、周囲の既存毛に起こる術後脱毛(ショックロス)を分けて説明します。かさぶたが取れた後、移植した毛が術後数週間のうちに一時的に抜けることがあります。移植後は、毛包が頭皮内に残ったまま毛が一時的に抜けることがあり、生着した毛包からは、その後(術後3〜4か月ごろから。ISHRSの患者向け資料では術後10〜16週ごろ)新しい毛が生え始めることが多いです。ただし、抜け毛の有無だけで生着の良否は判断できず、発毛の経過を確認する必要があります。

また、移植部のまわりの既存毛が抜ける「ショックロス」が起こることもあります。多くは一時的ですが、既存毛の状態などによっては回復しない場合もあります。移植毛の抜け替わりとショックロスの違い、回復の目安は植毛後のショックロスとは?で解説しています。

一方で、毛包を含むグラフト全体が脱落した場合は、そのグラフトからの発毛は期待できません。ただし、毛が抜けた見た目だけでは、グラフトが脱落したかどうかは判断できません。発毛や密度の変化は術後6〜12か月を目安に評価します。仕上がりが落ち着くまでには、それ以上かかる場合もあります。明らかに抜け毛が多い、一部だけ生えてこないと感じる場合は、手術を受けたクリニックに相談しましょう。

植毛後のかさぶたのケア方法

植毛後のかさぶたのケア方法

かさぶたのケアで大切なのは、「早く取ろうとしない」「指示どおりに洗う」「触らない・圧迫しない」の3点です。

洗髪は手術を受けたクリニックの指示どおりに

洗髪の開始時期や方法は、医療機関によって考え方が異なります。当院では術後翌日から、スタッフが指導した方法でやさしく洗髪していただいています。泡をのせて流すように洗い、移植部を爪でこすったり、シャワーの水圧を直接当てたりしないのがポイントです。

指の腹で頭皮をマッサージするような洗い方は、グラフトが安定する時期に余裕をもたせて、術後14日目以降を目安に、頭皮の状態に応じて担当医の指示のもと再開するようお伝えしています。厚いかさぶたや赤み・出血が残る場合は、再開前にご相談ください。術後1週間はグラフトがようやく安定しかける時期のため、早く取ろうとしてこすらないようにしてください。他院で手術を受けた方は、その医療機関の指示に従ってください。日数ごとの洗い方は植毛後のシャンプーはいつから?日数別の洗髪方法とお風呂・ドライヤーの目安で解説しています。

触らない・ぶつけない・圧迫しない

かゆみや違和感があっても、移植部を掻いたり、こすったり、かさぶたをつまんだりしないようにしましょう。かゆみが強い・続く場合は担当医に相談してください。当院では、術後早期は移植部を保護するため、帽子や枕などによる圧迫・摩擦を避けるようお伝えしています。強くぶつけた場合や、出血・痛みがある場合はご相談ください。就寝時はうつ伏せを避けてください。帽子の着用開始時期と保護方法(緩衝材を挟むかどうかなど)は、移植部位や帽子の形状に応じた当院の指示に従ってください(詳しくは植毛後の帽子はいつからOK?)。

日焼け・汗・激しい運動を避ける

術後の頭皮はデリケートな状態です。赤みやかさぶたがなくなるまでは、直射日光を避け、日焼けしないように心がけましょう。強い紫外線は赤みを長引かせることがあります。大量に汗をかく運動やサウナ、長時間の入浴も、出血や腫れの原因になるため、再開時期は担当医の指示に従ってください。

かさぶたを早く取る方法を探さない

「保湿すれば早く取れる」「マッサージで取れる」といった情報もありますが、かさぶたを早く取ることで仕上がりがよくなるわけではありません。市販の軟膏やオイルは、成分によって刺激やかぶれを起こすことがあります。植毛後に適した製品や使い方は傷の状態によって異なるため、自己判断で使用せず担当医に確認してください。

植毛後のかさぶたの上手な隠し方

植毛後のかさぶたの上手な隠し方

かさぶたの時期に外出や仕事がある方は、移植部を隠しながら過ごす方法があります。いずれも、移植部に触れない・圧迫しないことが前提です。

髪の毛で隠す

植毛した部分に、もともとある髪の毛をかぶせてかさぶたを見えにくくする方法です。生え際に植毛した方は、手術前に周囲の髪を伸ばしておくと隠しやすくなります。アルモUn-SHAVEN法は、採取部の後頭部を広く刈り上げずに行う自毛植毛です。当院では移植部の既存毛も残して手術を行うため、周囲の髪の長さや量によっては、かさぶたを隠しやすくなります。

ただし、くしで髪をとかすときに移植部をこすらないよう注意してください。頭頂部に植毛した場合は、かぶせる髪を整えるときに頭皮を傷つけやすいため、とくに慎重に行いましょう。

帽子をかぶる

ワンサイズ大きめの帽子でかさぶた部分を隠す方法もあります。小さめの帽子は頭皮がこすれたり圧力がかかったりして、生着に影響する可能性があるため避けましょう。

帽子を使える時期や、緩衝材を挟むなどの保護方法は、移植部位や帽子の形状によって異なります。着用開始時期と保護方法は、当院の指示に従ってください。蒸れや摩擦に気をつけ、長時間の着用は避けてください。脱ぐときは前から後ろへ引きずらず、まっすぐ持ち上げるようにすると移植部をこすりにくくなります。

かつら・ウィッグを使う

かつらやウィッグは、留め具や金具が移植部に触れないことが条件です。形状や固定方法によって術後に使えるかどうかが異なるため、使う予定がある方は手術前に担当医に相談してください。使用を始める時期も、移植部の状態を確認したうえで判断します。

こんなときは受診を|かさぶたの異常のサイン

かさぶたは自然に取れていくものですが、自己判断で薬を塗ったり剥がしたりせず、気になる症状があれば手術を受けたクリニックに連絡してください。

  • 経過の相談として連絡したほうがよいとき:術後2週間以上たってもかさぶたが厚く残っている・残って気になる/かゆみが強く続く(洗髪方法や傷の状態を確認します)
  • 日数を待たず速やかに連絡してほしいとき:赤み・腫れ・痛みが日ごとに強くなる/濁った膿や悪臭がある/発熱がある/出血が止まらない

当院で手術を受けた方の術後検診は無料です。他院で手術を受けた方の術後検診は5,500円(税込)です。術後の症状がある方は、まず手術を受けたクリニックにご連絡ください。移植部の写真をスマートフォンで撮っておくと、相談のときに経過を伝えやすくなります。

自毛植毛の費用と主なリスク・副作用

※自毛植毛は保険適用外の自由診療です。費用は基本料金205,000円(税込)+グラフト数に応じた料金(アルモHi-STANDARD法1グラフト1,078円、アルモUn-SHAVEN法1グラフト1,870円・いずれも税込)です(2026年10月時点。術前の血液検査11,000円が別途かかります。最新は料金ページをご確認ください)。費用例:1,000グラフトの場合、基本料金・術前血液検査を含めて、アルモHi-STANDARD法1,294,000円、アルモUn-SHAVEN法2,086,000円(税込・掲載単価からの計算例)。必要なグラフト数は診察で判断します。感染症をお持ちの方は、感染症対策料198,000円(税込)が別途かかります。手術は通常1回・日帰りで、発毛や密度の変化は術後6〜12か月を目安に評価します(仕上がりが落ち着くまでには、それ以上かかる場合もあります)。当院で手術を受けた方は、術後の検診(無料)で経過を確認します。

主なリスク・副作用:術後の痛み・腫れ・内出血、かさぶた、移植毛の一時的な脱落、周囲の既存毛の術後脱毛(ショックロス。回復しない場合もあります)、感染、毛嚢炎、採取部や移植部のしびれ・感覚の鈍さ、傷跡、移植毛が十分に生着しない可能性があり、仕上がりには個人差があります。

植毛後のかさぶたに関するよくある質問

Q. かさぶたと一緒に毛が抜けました。もう生えてきませんか?

かさぶたに短い毛がついて取れても、毛包が頭皮内に残っていれば、その後新しい毛が生えてくることが期待できます。一方、毛包を含むグラフト全体が脱落した場合は、そのグラフトからの発毛は期待できません。ただし、毛が抜けた見た目や日数だけでは、グラフトが脱落したかどうかは判断できないため、出血や組織のようなものを伴うとき、気になるときは、可能であれば写真を添えて手術を受けたクリニックに相談してください。

Q. 植毛後、いつからシャンプーできますか?

当院では術後翌日から、スタッフが指導した方法でやさしく洗髪していただいています。頭皮をマッサージするような洗い方は、術後14日目以降を目安に、頭皮の状態に応じて担当医の指示のもと再開します。厚いかさぶたや赤み・出血が残る場合は、再開前に相談してください。開始時期は医療機関によって異なるため、他院で手術を受けた方はその指示に従ってください。

Q. かさぶたがほとんどできません。異常ですか?

かさぶたの量には個人差があり、出血や浸出液が少なければ目立たないこともあります。かさぶたが少ないだけで、異常や生着不良とは判断できません。ほかに気になる症状がなければ、指示されたケアと予定の術後検診を続けてください。判断に迷う場合はクリニックに相談してください。

Q. かゆいときは掻いてもいいですか?

かさぶたができる時期はかゆみが出やすいですが、掻くとかさぶたやグラフトが取れたり、傷になって感染の原因になったりします。移植部を掻いたり、こすったりしないでください。かゆみが強い、続く、赤みや発疹を伴う場合は担当医に相談し、対処方法の指示を受けてください。

Q. かさぶたをできるだけ早く取る方法はありますか?

かさぶたが取れる時期には個人差がありますが、指示された洗髪を続けるうちに、術後1〜2週間を目安に少しずつ取れていきます。自己判断でこすったり、ふやかして無理に剥がしたりしないでください。固定が進む前はグラフトが抜けるおそれがあり、その後も無理な除去は傷や出血の原因になります。残っていても無理に剥がさず、クリニックに相談してください。医療機関から除去方法を指示された場合は、その指示に従ってください。

Q. 植毛後、かさぶた以外に見た目の変化はありますか?

麻酔や手術の影響で、額やまぶたに腫れ・むくみが出ることがあります。腫れ・むくみは多くの場合、数日〜1週間ほどで落ち着きます。一方、移植部の赤みは、それより長く残ることがあります。赤み・腫れ・痛みが強くなる場合は、手術を受けたクリニックに相談してください。詳しくは植毛後のダウンタイムの過ごし方|むくみの正体と予防法をご覧ください。見た目の変化が気になる方は、手術後1週間ほどは人前に出る予定を入れすぎないようにすると安心です。

まとめ

植毛後のかさぶたは、術後数日で目立つようになり、1〜2週間ほどで自然に取れていきます。グラフトが固定される前(とくに術後1週間以内)にかさぶたを無理に剥がすと、グラフトごと抜けてしまうおそれがあるため、自分で剥がさず、手術を受けたクリニックの指示どおりに洗髪して経過を見ましょう。

かさぶたと一緒に短い毛が取れても、毛包まで抜けたとは限りません。2週間以上たっても厚く残る・残って気になる場合は、経過について相談してください。赤み・腫れ・痛みが強くなる、膿が出る場合は、術後の日数にかかわらず速やかに連絡してください。

アルモ形成クリニック(東京・秋葉原駅徒歩1分)では、術後の洗髪指導と、当院で手術を受けた方への無料の術後検診で経過を確認しています。術後の症状がある方は、まず手術を受けたクリニックにご連絡ください。

自毛植毛をご検討中の方は、無料カウンセリングやLINE相談をご利用ください。お問い合わせ:アルモ形成クリニック 03-3518-5641(10:00〜19:00・休診 月・木/祝日は営業)

監修:内田直宏(アルモ形成クリニック院長・形成外科医)
参考文献:Bernstein RM, Rassman WR. Graft anchoring in hair transplantation. Dermatol Surg. 2006;32(2):198-204./International Society of Hair Restoration Surgery (ISHRS). Hair Restoration Surgery(患者向けパンフレット) https://ishrs.org/wp-content/uploads/2017/12/ISHRSPatientBrochure_ENGLISH.pdf

このコラムの著者

アルモ形成クリニック 
院長 内田直宏

筑波大学医学部卒業後、マイクロサージャリー(顕微鏡手術)を含む形成外科施術に6年間従事。
東京、秋葉原でアルモ形成クリニックを開院。
沖縄から北海道まで、遠方の患者様に多くご来院いただいております。
年間200症例以上の自毛植毛施術を執刀しており、AGA治療(内服療法、注射療法、レーザー治療)や美容外科施術にも長けている。
自毛植毛だけでは実現の難しい、額をせまくする手術やFUT植毛による傷跡のカバーアップなどといった技術も高く評価を受けている。

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