なおるん毛髪情報局
自毛植毛の麻酔は痛い?局所麻酔・鎮静の役割と術後の痛みの経過
【この記事の結論】
自毛植毛は、頭皮への局所麻酔で行う手術です。手術中の痛みは主に局所麻酔で抑え、当院では不安や緊張を和らげる目的で鎮静麻酔(点滴から鎮静薬を投与する方法)を併用しています。局所麻酔の注射のときには痛みを感じることがあります。
植毛で痛みを感じやすい場面は「麻酔の注射のとき」と「手術後に麻酔が切れたあと」の2つで、手術中は局所麻酔が効いていれば痛みを感じにくい状態で進みます。手術後の痛みは、採取部の後頭部を中心に術後早期に出て、処方される痛み止めで対応しながら数日かけて軽くなることが多いものの、術式・採取範囲・個人によって異なります。
この記事では、植毛で使う麻酔の種類、痛みを感じる場面ごとの程度と対策、麻酔のリスク、持病がある方の注意点を、医学文献に基づく一般的な説明と当院の診療案内を区別して解説します。
※この記事は、手術で使う麻酔と、手術中・手術後の痛みを中心に解説しています。手術後の腫れ・かさぶた・赤みなどダウンタイム全体の経過は「植毛のダウンタイムはいつまで続く?」、手術の流れと所要時間は「植毛の手術は何時間かかる?」で解説しています。自毛植毛の全体像は自毛植毛のページをご覧ください。
植毛で使う麻酔の種類
植毛は、後頭部・側頭部から株(グラフト)を採取し、薄くなった部分に作った小さな移植穴に植える手術です。採取部と移植部の両方に局所麻酔を行います。局所麻酔は意識をなくすための麻酔ではありません。鎮静を併用すると眠気が生じることがありますが、意識の状態や呼びかけへの反応は鎮静の深さによって異なります。
| 麻酔の種類 | 方法 | 目的 |
|---|---|---|
| 局所麻酔 | 採取部と移植部の頭皮に、細い針で麻酔薬を注射する | 手術中の痛みをなくす。血管を収縮させる薬を加えることで、麻酔の持続時間を延ばし、出血を抑える |
| 鎮静麻酔(当院で併用) | 点滴から鎮静薬を投与する。眠気が生じることが多いが、眠りの深さや反応には個人差がある | 手術中の不安・緊張を和らげる。痛みを抑えるのは主に局所麻酔の役割 |
| 全身麻酔 | 人工呼吸などの管理下で意識をなくす | 植毛では通常使わない(下記参照) |
植毛で最もよく使われる局所麻酔薬はリドカインで、血管を収縮させる薬(アドレナリン)を加えて効果を長持ちさせます(毛髪外科の教科書『Hair Transplantation』第6版より)。効果が続く時間は量や注射の部位によって異なるため、長時間の手術では途中で麻酔を追加します。
全身麻酔や深い鎮静は、呼吸の管理にリスクが増え、手術中に頭の向きを保ちにくくなるため、植毛では通常使いません。当院でも、自分で呼吸ができ、呼びかけに反応できる程度の鎮静にとどめています。
また、全身麻酔や深い鎮静は、気道のリスクを増やし、患者さんが自分で頭の位置を保てないため手術が進めにくくなることから、植毛では通常行わないとされています。
鎮静薬を使う場合も、多くの術者は局所麻酔を注射する間を中心に使い、患者さんが自分で呼吸し、呼びかけに反応できる深さにとどめると述べられています。鎮静の深さには段階があり、意図した深さより深くなる可能性もあるため、手術中は呼吸や血圧などを監視しながら行います。
当院では、採取部を刈り上げるアルモHi-STANDARD法、刈り上げないアルモUn-SHAVEN法のいずれも、局所麻酔に鎮静麻酔を併用しています。鎮静麻酔・局所麻酔・点滴の費用は基本料金に含まれています。
痛みを感じる場面と程度
①麻酔の注射のとき
植毛で痛みを感じやすいのは、最初に局所麻酔を注射するときです。注射の痛みには、針を刺す痛みと、麻酔薬が皮膚の中に広がるときのしみるような痛みの2種類があります。教科書では、麻酔の注射の痛みを減らす方法として、次のような工夫が紹介されています。
- ゆっくり注入する:注入の速さを落とすことが、痛みを減らすうえで効果が大きいと紹介されています。
- 細い針を使う:細い針を選ぶことで、刺すときの痛みを減らすことが期待できます。
- 麻酔薬の温度と酸性度を調整する:体温に近い温度に温める、酸性の麻酔薬に重曹を加えて中性に近づけることで、しみる痛みを減らせると報告されています。
- 深い層から浅い層へ:皮膚の浅い層への注射は痛みが強いため、深い層から段階的に注射する方法が紹介されています。
- 別の刺激で紛らわせる:注射の近くの皮膚に振動などの刺激を加え、痛みの感じ方を和らげる方法があります(ゲートコントロール理論)。
これらは教科書の章の著者が紹介している工夫で、どの方法をどの程度使うかは術者によって異なります。当院では、注射の仕方を工夫するとともに、鎮静麻酔を併用して緊張を和らげた状態で注射を始めています。鎮静は不安や緊張を和らげる目的で使うもので、痛みそのものを遮断する薬ではないため、注射の痛みを感じることはあります。痛みの感じ方には個人差があり、注射の痛みをまったくなくすことはできません。
②手術中
局所麻酔が効いている間は、採取や移植穴の作成、株の植え付けで痛みを感じにくい状態です。触られている感覚や圧迫感、器具の音を感じることはあります。手術が長時間になると麻酔の効果が薄れてくるため、麻酔を追加しながら進めます。
もし手術中に痛みを感じたときは、我慢せずにその場で伝えてください。鎮静麻酔を併用している場合は、眠気が出たり、手術中のことをあまり覚えていなかったりする方もいますが、眠りの深さや反応には個人差があります。当院の手術の所要時間はグラフト数によって異なり、4〜10時間程度です。
③手術後に麻酔が切れたあと
手術が終わって麻酔が切れると、採取部である後頭部を中心に痛みを感じることがあります。当院では、痛みは手術当日から翌日に強く、処方する痛み止めを服用しながら数日かけて軽くなる方が多いとご案内していますが、術式・採取範囲・個人によって経過は異なります。
痛み止めは処方時に説明する服用間隔と上限を守り、効かない場合は自己判断で増やさずにご連絡ください。市販の痛み止めを追加する前にもご相談ください。移植部は、痛みよりも腫れ・かさぶた・かゆみ・つっぱり感が気になることが多く、額やまぶたの腫れには、手術による炎症や注入した麻酔液などが関係し、術後2〜4日ごろに出やすくなります。腫れの経過は「植毛後の腫れ・むくみはいつまで?」で解説しています。
| 場面 | 痛みの程度(一般的な経過) | 対策 |
|---|---|---|
| 麻酔の注射 | 針を刺すときや、麻酔薬を注入するときに痛みを感じることがある | 注射の痛みへの工夫:ゆっくりした注入、細い針など。不安・緊張への対策:鎮静の併用 |
| 手術中 | 麻酔が効いていれば痛みを感じにくい。圧迫感や触られる感覚はある | 麻酔の追加。痛みがあればその場で伝える |
| 手術当日〜翌日 | 後頭部を中心に痛みが出やすい時期(当院の案内) | 処方された痛み止めを説明どおりに服用。効かないときは連絡 |
| 術後数日〜1週間 | 痛みは軽くなることが多い。かゆみ・つっぱり感を伴うこともある | 移植部を触らない。強くなる痛みは連絡 |
痛みは数日かけて軽くなることが多い一方で、日ごとに強くなる痛み、赤みや熱感の広がり、膿のような浸出液を伴う場合は、感染などの可能性があるため、日数を待たずに手術を受けたクリニックに連絡してください。術後の過ごし方は「植毛後48時間が重要といわれる理由」で解説しています。
麻酔のリスクと、術後に起こる症状
局所麻酔と鎮静麻酔は広く使われている方法ですが、副作用があり、まれに重い合併症が起こる可能性もあります。教科書で説明されている主なものを挙げます。
- 局所麻酔薬によるアレルギー:極めてまれです。注射時の緊張で血圧が下がり気分が悪くなる血管迷走神経反射が、アレルギーと誤解されることのほうが多いとされています。
- 局所麻酔薬の全身への影響(局所麻酔薬中毒):麻酔薬の量が多すぎたり血管に入ったりしたときに、ふらつき、口のまわりのしびれ、金属のような味、耳鳴りなどが初期症状として現れ、重症の場合はけいれん、不整脈、血圧低下、心停止などを起こすことがあります。植毛は広い範囲に麻酔をするため、医師は使用量を管理し、異変があれば速やかに対応できる体制で手術を進めます。
- 鎮静薬の副作用:意識レベルの低下、呼吸の抑制、血圧の低下などが起こる可能性があるため、手術中は血圧・脈拍・血中の酸素の状態を監視します。手術後は眠気、ふらつき、吐き気が残ることがあります。鎮静薬を使ったあとは院内で回復を確認してから帰宅し、少なくとも24時間は車・バイク・自転車の運転や危険な機械の操作を避けてください。運転などを再開してよい時期は使用した薬と回復の状態によって異なるため、当院の指示に従ってください。
- 腫れ:手術による炎症や、注射した麻酔液が重力で下がることなどが関係して、術後2〜4日ごろに額やまぶたが腫れることがあります。頭を高くして休むと軽減が期待できます。
- しびれ・感覚の鈍さ:麻酔が効いている間の感覚の低下は時間とともに戻りますが、麻酔の効果が切れたあとも続くしびれは、手術で皮膚の細い神経が影響を受けることなどで起こります。多くは時間とともに回復しますが、回復に数週間〜数か月かかることがあります。詳しくは「植毛後のしびれ・感覚の鈍さはいつ治る?」で解説しています。
手術の影響で既存の毛が一時的に抜けるショックロスについては「植毛後のショックロスとは?」で解説しています。
持病がある方・薬を飲んでいる方の注意点
植毛では、出血を抑えたり麻酔の作用時間を延ばしたりするために、局所麻酔薬に血管を収縮させる薬(アドレナリン)を加えることがあります。教科書では、心臓の病気(冠動脈疾患・弁膜症・不整脈)や高血圧のある方は、この薬の影響を受ける可能性があるため、手術前に内科的な評価を受けることが勧められています。
また、外来で行う自毛植毛では、持病の重症度や全身状態、施設の管理体制を踏まえて、手術と鎮静の適否を判断します。重い持病がある方では、鎮静の方法を変えるか、手術を見送る判断をすることがあります。
過去に歯科や他の手術で局所麻酔を受けて気分が悪くなったことがある方、麻酔薬や薬でアレルギーが出たことがある方、睡眠時無呼吸症候群・強いいびき・呼吸器の病気がある方、肝臓・腎臓の病気がある方、睡眠薬・安定剤・痛み止めを常用している方、飲酒量が多い方は、鎮静薬や麻酔薬の効き方・作用時間・安全性に関わるため、問診で正確に伝えてください。
血液をサラサラにする薬を飲んでいる方は、出血に関わるため別の注意が必要です。詳しくは「血液をサラサラにする薬を飲んでいても植毛できる?」で解説しています。年齢とともに増える持病・服薬の確認点は「40代男性の自毛植毛」でも補足しています。
手術当日の注意点
- 鎮静麻酔を使うため、手術当日の飲食は事前の案内に従ってください。
- 鎮静麻酔を使うため、鎮静後少なくとも24時間は車・バイク・自転車の運転や危険な機械の操作を避け、再開は当院の指示に従ってください。帰宅時の付き添い・送迎の要否と帰宅方法は、事前に当院へ確認してください。付き添いを手配できない場合も事前にご相談ください。
- 服用中の薬は、自己判断でやめずに、事前の診察で指示を受けてください。
- 手術後は処方された痛み止め・抗菌薬などを指示どおりに使い、当日は頭を高くして安静に過ごしてください。
手術前後の飲酒や食事の注意は「植毛後の食事で気をつけること」で解説しています。
費用の目安(当院・税込・自由診療)
自毛植毛は保険適用外の自由診療です。手術料金は「基本料金+1グラフトの料金×グラフト数」で計算し、基本料金には鎮静麻酔・局所麻酔・点滴・内服・術後の処方が含まれます(2026年10月時点)。
| 項目 | アルモHi-STANDARD法(刈り上げる) | アルモUn-SHAVEN法(刈り上げない) |
|---|---|---|
| 基本料金(麻酔・点滴・術後処方を含む) | 205,000円 | 205,000円 |
| 1グラフト | 1,078円 | 1,870円 |
| 例:1,500グラフトの手術料金 | 1,822,000円 | 3,010,000円 |
| 1,500グラフトの手術+血液検査(11,000円)の合計例 | 1,833,000円 | 3,021,000円 |
必要なグラフト数は薄毛の範囲や希望する密度によって変わります。手術前の血液検査は11,000円で、感染症がある方は感染症対策料198,000円が別途かかります。最新の料金は植毛メニュー(料金表)でご確認ください。
リスク・デメリット
自毛植毛の主なリスク・副作用には、腫れ、痛み、出血、かゆみ、かさぶた、赤み、採取部の傷跡、毛のう炎、感染、感覚の違和感(しびれなど)、既存の毛の一時的な脱毛(ショックロス)、くせ毛、移植毛の一部が生着しないこと、希望する密度に届かないこと、採取部の毛量が減って透けて見えること、麻酔薬へのアレルギー、局所麻酔薬の全身への影響(重症ではけいれん・不整脈・心停止など)、鎮静薬による呼吸の抑制・血圧低下・術後の眠気やふらつき、生着や仕上がりの個人差などがあります。痛みの感じ方には個人差があり、麻酔によって痛みをまったくなくすことを保証するものではありません。デメリットの全体像は「自毛植毛デメリット6選」で解説しています。
よくある質問
Q. 植毛の麻酔は歯医者の麻酔より痛いですか?
どちらが痛いかは一概にはいえません。使う局所麻酔薬は歯科で使われるものと同じ種類が中心ですが、植毛では広い範囲に麻酔を行うため、複数の箇所に注射が必要になります。当院では鎮静麻酔を併用して緊張を和らげ、ゆっくり注入するなどの工夫をしていますが、注射の痛みをまったくなくすことはできず、感じ方には個人差があります。
Q. 手術中に目が覚めて痛みを感じることはありますか?
鎮静麻酔では眠気が生じることが多いものの、眠りの深さには個人差があり、手術中に目が覚めることはあります。ただし局所麻酔が効いているため、目が覚めても痛みを感じにくい状態です。長時間の手術では麻酔を追加しながら進めますので、痛みを感じたときはその場でお伝えください。
Q. 手術後の痛み止めはいつまで必要ですか?
痛みは手術当日から翌日に強く、数日かけて軽くなる方が多いものの、使用期間は処方時の説明に従ってください。痛み止めが効かない、痛みが日ごとに強くなる、熱感や膿を伴う場合は、感染などの可能性があるため、自己判断で薬を増やさずに早めにご連絡ください。
Q. 注射が苦手・痛みに弱くても受けられますか?
注射が苦手な方や痛みに弱いと感じている方も、多く手術を受けています。当院では鎮静麻酔で緊張を和らげてから局所麻酔の注射を始め、細い針でゆっくり注入するなど、注射の痛みを抑える工夫をしています。ただし、注射の痛みをまったくなくすことはできず、感じ方には個人差があります。過去に注射や採血で気分が悪くなったことがある方は、血管迷走神経反射(緊張で血圧が下がる反応)が起こることもあるため、カウンセリングや問診で事前にお伝えください。
Q. 麻酔の注射は何か所くらいしますか?
注射の回数は、植える範囲と採取する範囲の広さによって変わるため、一律の回数はありません。植毛では、株を採る後頭部・側頭部と、植える部分の両方に麻酔をするため、歯科の麻酔より注射の箇所は多くなります。手術が長時間になる場合は、効果が薄れる前に麻酔を追加します。
Q. 刈り上げる方法と刈り上げない方法で、痛みに違いはありますか?
アルモHi-STANDARD法(刈り上げる)とアルモUn-SHAVEN法(刈り上げない)のどちらも、局所麻酔に鎮静麻酔を併用する点は同じです。手術中・手術後の痛みは、刈り上げるかどうかよりも、採取するグラフト数や採取範囲、個人の感じ方によって変わります。どちらの方法が合うかは、薄毛の範囲や術後の過ごし方のご希望を伺ってご提案します。
Q. 手術中にトイレや休憩はできますか?痛いときは中断できますか?
休憩したいときや体勢がつらいときは、その場でスタッフにお伝えください。手術中に痛みを感じたときも我慢せずに伝えていただければ、手を止めて麻酔を追加してから再開します。手術そのものの中止や延期については、体調やそれまでの進み具合を見て医師が判断し、ご説明します。
Q. 手術後、寝るときに痛みますか?仕事はいつから再開できますか?
株を採取した後頭部が枕に当たるため、手術後数日は寝るときに痛みや違和感を感じることがあります。腫れを抑えるため、手術後しばらくは頭を高くして休んでください。
仕事の再開時期は、仕事の内容(デスクワークか、体を動かす仕事か、ヘルメットや帽子を着用するか)によって異なります。一方、鎮静麻酔を使うため、手術後少なくとも24時間は車やバイクの運転を避けてください。具体的な時期は手術前にご相談ください。
Q. 2回目の植毛は1回目より痛いですか?
2回目だから必ず痛みが強くなるとはいえません。ただし、前回の手術で採取した部分に傷跡(瘢痕)がある場合、傷跡の状態によって麻酔薬の広がり方が変わり、麻酔の進め方を調整することがあります。当院では他院で植毛を受けた方の修正手術も行っており、前回の手術方法や傷跡の状態を診察で確認したうえで麻酔の計画を立てます。前回の手術で痛みが強かった方は、そのときの状況をカウンセリングでお聞かせください。
Q. ヒゲ植毛や額縮小術でも、麻酔や痛みは同じですか?
どちらも局所麻酔で行いますが、手術の内容が異なるため、痛みの出方も違います。ヒゲ植毛は、採取部(後頭部)と移植部(口まわり・あご)の両方に麻酔をします。額縮小術は生え際に沿って皮膚を切開して縫い合わせる手術ですが、術後は傷のつっぱり感や痛みが出ることがあります。それぞれの麻酔方法と術後の経過は、各施術ページをご覧ください。
そのほかの疑問はよくある質問のページ、実際の症例は症例紹介のページでご覧いただけます。
まとめ
- 植毛は頭皮への局所麻酔で行う手術で、手術中の痛みは主に局所麻酔で抑えます。当院では不安や緊張を和らげる目的で鎮静麻酔を併用しています。全身麻酔は通常使いません。
- 痛みを感じやすいのは麻酔の注射のときと、手術後に麻酔が切れたあとです。手術中は麻酔が効いていれば痛みを感じにくい状態です。
- 手術後の痛みは後頭部を中心に術後早期に出て、処方された痛み止めで対応しながら数日かけて軽くなることが多いものの、経過には個人差があります。
- 局所麻酔薬・鎮静薬には副作用があり、重い合併症が生じる可能性もあります。心臓の病気や高血圧、睡眠時無呼吸、薬のアレルギー、常用している薬は手術前に伝えてください。
- 自毛植毛は自由診療で、リスク・副作用があり、痛みの感じ方や仕上がりには個人差があります。
参考文献:Unger R, Shapiro R, eds. Hair Transplantation. 6th ed. Thieme; 2022(Puig CJ「An Overview of Anesthetic Modalities Used in Hair Restoration Surgery(麻酔法の概要)」の章:局所麻酔薬の作用時間、注射の痛みを減らす工夫、局所麻酔薬のアレルギーと全身への影響、鎮静薬の副作用、全身麻酔・深い鎮静を通常使わない理由/「Patient Evaluation(患者の評価)」の章:心疾患・高血圧のある方の術前評価)。教科書の記述には研究結果だけでなく章の著者の推奨や経験も含まれます。手術の流れ・麻酔・術後の痛みに関する当院の案内はよくある質問と各施術ページ、料金・費用例は植毛メニュー(料金表)(2026年10月時点・税込)によります。当院の診療方法・費用・術後の案内は、当院公式サイトの記載に基づきます。本記事は一般的な医学情報の提供を目的とし、効果や痛みの程度を保証するものではありません。
執筆:編集部/監修:内田直宏医師